【新日本】一輪のバラが繋いだエル・デスペラードと豹の交錯「奇遇な縁だ。またやろうぜ」豹「デスペさんに勝つまで、俺は死ねねえよ」

新日本プロレスは5月20日(水)、東京・後楽園ホールで『BEST OF THE SUPER Jr.33』第4戦を開催した。

第7試合のBブロック公式戦は、2024年覇者にして新日本ジュニアの象徴的存在であるエル・デスペラードと、ドラゴンゲートから参戦する豹による注目の初遭遇となった。

試合前、タイツにバラを挿して入場した豹が、その一輪のバラを対戦相手へ手渡すという、両者の数奇な縁を予感させる場面から幕を開けた。

試合は、豹が持ち前の圧倒的なスピードと四足歩行などのアクロバティックな動きで翻弄しようと試みるが、歴戦の猛者であるエル・デスペラードは冷静であった。

場外戦でのイスを用いた非情な左脚破壊を皮切りに、徹底した一点集中攻撃で相手の機動力を削ぎにかかる。

終盤、豹も意地のバックドロップホールドなどで肉薄したが、最後は大技を狙ったところを迎撃され、逃げ場のない完全なヌメロ・ドスに捕獲されて万事休す。

エル・デスペラードが貫禄のタップアウト勝ちを収め、試合後には両者がしっかりと握手を交わした。

バックステージに戻った勝者は、床に寝転がりながら、豹の放った一撃の威力を振り返り、思わず舌を巻いた。

「クソッ! ジャーマンか? なんだ、あれ? バックドロップか。目の前、真っ黒、真っ白、どっちかわかんねえ」

一瞬、視界が奪われるほどの衝撃を受けたことを明かし、他団体から乗り込んできた刺客のポテンシャルを高く評価する。

「強え! 持ってんじゃん。四足であんだけ速かったりよ、身体能力高えのはわかってた。ドラゴンゲートさんだ、スタミナもある、スピードもある、テクニックだってそりゃあるだろう」

惜しみない賛辞を送りつつも、体重の乗せ方という一点においては、トップ戦線を張る者としての厳しい注文をつけることも忘れなかった。

「残念、目方が足らなかったな。俺に飛びついて、俺の首を持ってくってんだったら、その体重だったらもうちょっと狙う場所考えねえとな」

そして、入場時に手渡された「バラ」について、事前のインタビューでの自身の発言と結びつけ、運命的な繋がりを感じていた。

「『Lotus』でインタビュー受けた時によ、『このシリーズの印象はどんな花だと思いますか?』と。俺、『バラ』って答えてたんだよ。(中略)俺も普段からよ、バラっていうのは結構大事にしてるんだ」

偶然の一致を喜び、立ち上がりながら「奇遇な縁だ。またやろうぜ。楽しかったよ、今日」と、再戦を心待ちにする言葉を残して控室へと消えた。

一方、敗れた豹は、徹底的に破壊された左膝を押さえてしゃがみ込み、苦悶の声を上げた。しかし、その独自の美学が揺らぐことはない。

「イッテー! 痛い! 痛い! アァ、イッテー! ムチャクチャ痛いけど、ムチャクチャ気持ちいいな。痛みなくして成長なし」

トップランナーから受けた厳しい洗礼すらも、自身へのメッセージとして前向きに解釈してみせる。

「このヒザの痛みすらも、デスペさんが俺にくれた愛のプレゼント。そうだろう? 俺はそう受け取ってるよ。(中略)デスペさんに勝つまで、俺は死ねねえよ」

これで手痛い2連敗となったが、下を向いている暇はない。次戦のKUSHIDA戦へ向け、狂気すら感じさせる決意を口にして立ち上がった。

「このヒザ、くれてやるよ。何本でもくれてやるよ。俺が必ず全部ぶち壊して、全員女豹ちゃんにして、俺の幸せな国を必ず作る!」

痛みを抱えながらもブレない芯の強さを見せた豹と、それを受け止めたエル・デスペラード。

一輪のバラが取り持った数奇な遭遇は、この過酷なリーグ戦において、また一つ新たな熱狂の火種を生み出したのである。

<写真提供:新日本プロレス>

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