【新日本】マスター・ワトがフランシスコ・アキラとの因縁対決で意地の白星「必ず新日本プロレスのトップに立ってやる」
新日本プロレスは5月20日(水)、東京・後楽園ホールで『BEST OF THE SUPER Jr.33』第4戦を開催した。
第8試合に組まれたAブロック公式戦は、共に1勝2敗と黒星が先行し、これ以上の後退が許されないマスター・ワトとフランシスコ・アキラの対戦となった。
これまでの対戦成績は完全に五分であり、直近では昨年の同リーグ戦においてマスター・ワトが白星を挙げている因縁のカードである。

試合は、マスター・ワトの入場を待たずしてフランシスコ・アキラが奇襲を仕掛ける荒れ模様の幕開けとなった。

場外での乱闘から左腕への徹底した集中砲火を浴びせ、精神的にも肉体的にも対戦相手を極限まで追い詰めていく。

セコンドにゼイン・ジェイを従え、荒々しいファイトスタイルで盤石のペースを築き上げたフランシスコ・アキラであったが、マスター・ワトの闘志の火は消えてはいなかった。

劣勢を強いられながらも一瞬の勝機を見出し、最後は電光石火の通天閣ジャーマンを完璧に決めて逆転の3カウントを奪取。リーグ戦の星を2勝2敗に戻した。
敗れはしたものの、フランシスコ・アキラの狙いは単なる星の奪い合いだけではなかったようだ。
バックステージに姿を現すと、悔しさを滲ませながらも、対戦相手の奥底に眠る感情を呼び覚ましたことへの奇妙な満足感を口にした。
「クソ……! 今日、ほんの少しでも”悪いワト”を引き出せたのかもな? ……感謝しろよ、このクソ野郎!」
優等生的な殻を破り、内に秘めた闘争本能や荒々しさを引き出すこと。それこそが、奇襲や徹底した腕攻めに込められたフランシスコ・アキラなりの強烈なメッセージであった。
そして、その劇薬は確かにマスター・ワトの心に火をつけていた。
死闘を制した勝者は、対戦相手が自分に向けて放った真意をしっかりと受け止めた上で、自らが抱える葛藤と壮大な野望を力強い言葉で解き放ったのである。
「アキラ、お前が言ったこと、わかってるよ。俺自身、もがいて、もがいて、そしてムカつくこと、全て晴らして……お前ら、見とけよ!」
現状への苛立ちや苦悩を隠すことなく吐露し、それを原動力に変える覚悟を示した。さらに、その視線はジュニアヘビー級の枠すらも超越した、とてつもない高みを見据えていた。
「必ず新日本プロレスのトップに立ってやる。それがジュニアだろうがヘビーだろうが、関係ない。俺が、マスター・ワトが、必ず新日本のトップに立ってみせる!」
フランシスコ・アキラの仕掛けた荒療治によって、マスター・ワトの内に秘められたマグマが噴出した後楽園の夜。
階級の壁すらも破壊せんとする若き至宝の宣言は、過酷なリーグ戦の行方のみならず、新日本プロレスの未来図をも揺るがす強烈なインパクトを残した。
<写真提供:新日本プロレス>















