【東京女子】元SKE48・荒井優希が語る、最高峰のベルトの重圧と、プロレスに懸ける“腹の括り方”「団体に恥をかかせたくない」

■ 娘がプロレスラーになった現実から「逃避」する父親

――SKE48時代の仲間たちから、チャンピオン戴冠のお祝いメッセージはありましたか?

荒井:はい、LINEで色んなメンバーからお祝いの言葉をもらいました。本当にありがたいです。

――異業種であるアイドルからプロレスに参戦し、まさか団体の最高峰のベルトを巻くことになるとは、デビュー当時は想像していましたか?

荒井:いや、全然です! そんな未来があるなんて全く思っていませんでした。

――アイドルとプロレスの“二刀流”時代は、過酷なスケジュールで本当に苦労されたと思います。何が荒井選手の支えになっていたのでしょうか? プロとしての使命感ですか?

荒井:使命感……というよりは、シンプルに「先輩方にめちゃくちゃ良くしてもらっていたから」ですね。プロレスの右も左も分からない私に、東京女子の先輩たちが本当に優しく教えてくれて、期待してくれた。だから、「その期待に何としても応えたい!」という気持ちだけで走ってきました。

――素晴らしいですね。ちなみに、ご家族からの反応はいかがでしたか? 最高峰のベルトを獲った時のご両親のお祝いの言葉は?

荒井:お母さんは「頑張ったね!」ってすごく喜んでくれました。前の日から「頑張ってね」って言ってくれて、完全に理解者になってくれています。でも、父親は……基本的には私のプロレスを「見れない」「見たくない」タイプなんですよ(笑)。


©東京女子プロレス

――そうなんですね (笑)。大切に育てた娘がリングで殴り合っている姿は、お父様としては直視できないのでしょうか。

荒井:そうなんです。試合の動画とかは全く見られなくて、写真でしか見れないみたいで。『週刊プロレス』の表紙になった時とかは、カッコいい写真が載っているので、10冊くらいまとめ買いしてくれたり、グッズを買ってくれたりはするんですけど……動いている姿を見るのは厳しいみたいです。そもそも私、プロレスを始める時に父親に内緒で勝手に始めちゃったんですよ。

――事後報告だったんですか!? それはお父様も驚きますね。

荒井:私としては、ラジオの仕事を受けるくらいのテンションで「新しいお仕事の一つ」として軽く考えていたんです。でも、LINEニュースか何かに「SKE48荒井優希、プロレスデビュー!」ってデカデカと載っちゃって。それを見た父親から、シリアスなムードで「これは本当ですか?」ってLINEが来て……「すみません、本当です」って平謝りしました(笑)。

――お父様からすれば、バレエやピアノを習わせて大事に可愛らしく育てて、アイドルになった娘が、急にプロレスラーになって顔面を蹴り合っているわけですからね。

荒井:しかも昭和の激しい女子プロレスのイメージを持っている世代なので、余計に怖かったんだと思います。「なんでそんなことに……」って、ずっとビックリし続けているんだと思います。


©東京女子プロレス

――実家に帰った時、お父様とプロレスの話はするのですか?

荒井:全くしないです。「体の怪我は大丈夫か?」とかすら聞かれないですね。お互いにその話題には一切触れない。お父さんは「娘がプロレスラーである」という現実から完全に“逃避”しています(笑)。私も一人の娘として、普通に接しています。

――面白いご関係ですね(笑)。でも、10冊も雑誌を買ってくれるあたり、心の中では誰よりも応援してくれているのが伝わってきます。

荒井:そうですね。本当に感謝しています。父親は「アイドル・荒井優希」のライブは見たいんですけど、SKE48卒業の時に「卒業ライブとプロレスの試合」がセットになったイベントがあったんですよ。その時は「ライブは見たいのにプロレスもくっついてくる……余計なことして」って思ってたはずです(笑)。

■ 昔の自分は「びっくりする」? AI占いに身バレを警戒する素顔

――お父様との絶妙な距離感も面白いですが、荒井選手ご自身は、プロレスを始める前の自分に今声をかけるとしたら何と言いますか?

荒井:プロレスなんて全く見たこともなかったですからね。「びっくりすると思うけど、頑張れ!」って言いたいです(笑)。私、元々はすごい怠け癖があるんですけど、決められたことはちゃんとやるタイプみたいで。「これをやって」と言われたことをひたすら一生懸命やっていたら、不思議とここまで来ちゃいました。

――与えられた役割を全うする優等生気質なんですね。ご自身のプライベートで、最近のマイブームなどはありますか?

荒井:私、占いがすごく好きなんです。最近はAI(チャッピー)が占いをしてくれるじゃないですか。手相の写真を送って見てもらったりとか、何でも占ってくれるんですよ。

――AI占いですか! 面白いですね。

荒井:でも私、AIには自分が「プロレスラー」だっていうことは絶対にバレたくないんです!

――えっ、なぜですか?(笑)

荒井:だって、AIに職業がプロレスラーだってバレたら、占いの結果もそっち(仕事やプロレス関係)に引っ張られちゃいそうじゃないですか? 「闘いが~」みたいに(笑)。私はもっと普通の占いがしたいので、AIを使う時もプロレスラーであることは必死に隠しています!

――まさかのAIに対する身バレ警戒!(笑) リング上の激しい姿とのギャップが素晴らしいですね。

【後編】へ続く。激しい蹴り合いを制する「意地」の源流、そしてライバル・上福ゆきへの思い、プロレス一本となった現在のライフスタイルとは――

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

【大会名】STAND ALONE ’26
【日時】2026年6月7日(日) 開場10:30 開始11:30
【会場】東京・後楽園ホール

▼プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
<王者>荒井優希 vs 上福ゆき<挑戦者>
※第17代王者3度目の防衛戦。

▼プリンセスタッグ選手権試合
<王者組>渡辺未詩&辰巳リカ vs 瑞希&高見汐珠<挑戦者組>
※第21代王者組は初防衛戦。

▼インターナショナル・プリンセス選手権試合
<王者>鈴芽 vs 桐生真弥<挑戦者>
※第17代王者3度目の防衛戦。

▼MIRAI vs 風城ハル

▼YuuRI vs 七瀬千花

▼上原わかな vs 凍雅

▼愛野ユキ&小夏れん&神嵜志音 vs 遠藤有栖&ハットリ桜&キラ・サマー

Twilight Rouge presents  3WAYタッグマッチ
中島翔子&ハイパーミサヲ vs らく&原宿ぽむ vs HIMAWARI&芦田美歩
※勝者チームには、上坂すみれが全面プロデュースのヴァンパイアスクール・コンセプトカフェ『Twilight Rouge』店内で使用できる通貨「100万R(ルージュ)」を贈呈。試合後には、上坂本人に加え、店舗のヴァンパイア候補生数名も登場し、リング上で直接授与がおこなわれる。 

Pages 1 2 3

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加