【東京女子】激しいステージで培った不屈のメンタルと、上福ゆきとの頂上決戦へ向かう王者・荒井優希の覚悟「最後は“意地”しかない」
【前編】では、東京女子プロレスの最高峰ベルトを巻いた王者の重圧と、プロレスラーになった娘から現実逃避する父親のエピソードを語ってくれた荒井優希。
続く【後編】では、いよいよ6月7日の後楽園ホール大会で激突する挑戦者・上福ゆきへの思いに迫る。
グラビアモデルからプロレス界へ参入した上福と、アイドルから参入した荒井。共に異業種からの偏見を実力で跳ね返してきた二人が、王座を懸けて交わる意味とは。
さらに、SKE48を卒業し、プロレス一本となった現在のライフスタイルや、意外なプライベートの顔までを解き明かす。
■ 異業種からの偏見を打ち破った二人。上福ゆきとの“運命の対決”

©東京女子プロレス
――後編は、6月7日の後楽園ホール大会で防衛戦の相手となる、上福ゆき選手について伺っていきます。上福選手もグラビアモデルという異業種からプロレス界に参入し、初期は様々なアンチの声や偏見と闘いながら、負けん気で現在の確固たる地位を築き上げました。アイドルから参入した荒井選手と、ある意味で非常に似た境遇を持つ選手だと思いますが、その点についてシンパシーは感じますか?
荒井:私自身は、「別の業界から来た」ということを今はもうほとんど気にしていないんです。お互いに色々な経緯があってここにいると思いますが、リングの上で向かい合った時は、そんな過去の肩書きは関係なく、「ただ全力で闘う一人のプロレスラー同士」だという事実しか見ていません。
――あくまで「一人のレスラー」として向き合っているのですね。チャレンジャーとしての上福選手は、どのような相手だと捉えていますか?
荒井:一筋縄ではいかない、本当に「何を考えているか分からない」相手ですね。普段から言葉にして色々なことを発信する方ですが、それがどこまで本音なのか、戦略なのかが全く読めないんです。でも、実は私にとって上福さんは、プロレスのイメージを大きく変えてくれた恩人のような存在でもあるんです。

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――恩人、ですか?
荒井:私が東京女子プロレスでデビューする前、私自身がDDTのアイアンマンヘビーメタル級王者だった時期があって、その防衛戦(ランブル戦)に出場したことがあったんです。その試合には上福さんも参加されていて。 当時の私は右も左も分からない小娘だったんですけど、上福さんが裏ですごく優しく接してくださって。「こんなに綺麗でスタイルの良い人が、プロレスをやっているんだ!」って、ものすごく衝撃を受けました。上福さんがプロレスのイメージを変えてくれました。
――なるほど、プロレスラーの概念を覆されたのですね。
荒井:はい。だからこそ、世間一般の人が思い描く「大きくて、筋肉みたいな」プロレスラーとは、私たち二人は少し違うかもしれません。でも、だからこそ、このタイトルマッチを通じて「こんなプロレスもあるんだ」「こういう闘い方もあるんだ」ということを、プロレスを知らない新しい層にも届けられたらなと思っています。

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――お二人は共に長身で手足が長く、打撃を武器にするファイトスタイルも似ています。「蹴り合い」になった場合、ご自身のどの部分が上回っていると思いますか?
荒井:スタイルが似ているからこそ、どこで勝負が決まるかと言ったら……もう最終的には「意地」しかないと思っています。

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――意地、ですか。
荒井:それだけでここまでやってきましたから。私、「あー疲れたな、しんどいな」っていう肉体的な限界の気持ちを、「絶対に負けない」という意地だけで消し去ることができるんです。そこが自分の最大の強みです。だから、どれだけ長く激しい打撃戦になっても、絶対に引かないメンタルで闘い抜きます。

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――その強靭な「意地」は、どうやって培われてきたのでしょうか?
荒井:間違いなくSKE48時代に培われたものです。SKE48のダンスって、皆さんが想像している「激しい」の何倍も上を行く過酷さなんですよ。何曲も連続で激しく踊り続けて、曲の途中で「もう無理、帰りたい」「体中が痛い」って涙が出ることもありました。でも、ステージに立っている以上、やるしかない。その過酷な環境に居続けたことで、「どんなにしんどくても腹を括ってやり遂げる」という耐性が完全に身につきましたね。















