【東京女子】激しいステージで培った不屈のメンタルと、上福ゆきとの頂上決戦へ向かう王者・荒井優希の覚悟「最後は“意地”しかない」

■ 大人買いと、したたかな「1歳差の妹」との服争奪戦

――荒井選手は私服のセンスもいつも素敵ですが、ファッションへのこだわりや最近のマイブームはありますか?

荒井:元々お洋服が大好きなんです。本当は自分でお店に買いに行きたいんですけど、なかなか時間がなくて……基本的には通販でめっちゃ買います(笑)。ただ、お洋服に関してはあんまり冒険しない保守的なタイプなので、いつもお気に入りの同じブランドばかり買っていますね。だから大体、自分に合う形とかサイズ感は分かっています。

――ついつい「大人買い」してしまうことも?

荒井:あります! 自分ではそのつもりがなくても、気づいたら大人買いになってポチポチしちゃってる時がありますね。お洋服もそうですし、化粧品とかも気づいたら「え、こんなに買ってたっけ!?」って山積みになっていたりして(笑)。自分の欲のままに、強欲に生きています。我慢したら体に良くないなと思って。

――そうやって溜まってしまった着ていないお洋服や、使わない化粧品はどうされているのですか?

荒井:それが、綺麗に消えていくんですよ。家族に1歳差の妹がいるんですけど、定期的に私の部屋に“山賊”みたいに来るんです(笑)。

――山賊ですか(笑)。

荒井:年齢が1つしか違わないので、お互いに同じサイズだし同じものが使えるんですよ。だから、私が「これもう使わないから、押し付けちゃえ」って妹にあげることもあるんですけど、妹は妹で「お姉ちゃん、これもう使わないんでしょ?」って勝手に色々持っていっちゃうんです。不本意に取られているような気もするんですけどね(苦笑)。しかも、妹のねだり方がすごく巧妙で。直接「これ頂戴」って言わずに、私の感情に訴えかけてくるんですよ。「お姉ちゃんから貰った服が破れてきました……」って、嘘みたいな報告をしてくるんです(笑)。

――服が破れたアピール!(笑)

荒井:「さすがに服が破れてるのは可哀想か……」って思わせて、お洋服を新しくゲットしようとするんです。本当に服がないらしくて、私が昔、アイロンの熱とかで溶かしちゃったお洋服とかも平気で着るんですよ。だから何でも着てくれるんですけど。でも、最近衝撃的な事実が発覚して。妹が私の知らないところで、そのお洋服を「自分の友達」に勝手に配ってたんですよ!

――ええっ!? 妹さんがお友達に配っていたんですか?

荒井:そうなんです! 私はてっきり妹が自分で全部着ているものだと思ってたんですけど、ある日、妹の友達から「優希さん、いつもありがとうございます!」って直接お礼を言われて、「え、どういうこと!?」って(笑)。私の似合わなかった服とかが、妹の友達の間で勝手に流通していました。まあ、綺麗に片付くので結果オーライなんですけどね。

 

■ お祝いナシ、初観戦での「最悪なやらかし」

――今回、プリンセス・オブ・プリンセス王者という団体の頂点に立ったわけですが、その妹さんからは何かお祝いのメッセージなどはあったのですか?

荒井:妹からは、お祝いは一言もなかったです(笑)。多分、私のプロレス活動のことをよく分かっていないんだと思います。妹が私の試合を会場に見に来てくれたことがあったんですよ。せっかくの晴れ舞台だから、私も「見ててね!」っていう気持ちだったんですけど、私が自分の入場曲で華やかに入場したまさにそのタイミングで、客席を見たら、誰かが立ち上がって通路を歩いているんです。よく見たら、私の妹でした。

――まさかの、入場シーンで離席ですか!?(笑)

荒井:そうなんですよ! タイミング悪すぎません!?(笑) 試合が終わった後に「ねえ、私が出た時、歩いてたよね?」って問い詰めたら、「どうしてもトイレに行きたくて……」って。よりによって私の入場の瞬間に行かなくてもいいじゃんって思って、心の中で「こいつ……!」ってなりました。本当にやばい人です(笑)。

――お父様は現実逃避、妹さんは入場の瞬間にトイレ(笑)。荒井家におけるプロレスの立ち位置がユニークすぎますね。でも、リングの上ではファンやレジェンドたちから絶大な期待を背負っています。

荒井:本当に、東京女子のファンの皆さんもそうですし、アジャ(コング)さんや里村(明衣子)さんといった凄い先輩方が、私のことを気にかけて「期待してるよ」って言葉をかけてくださる。人生でこんなに期待されることってないなと思うので、その言葉をエネルギーにして、もっともっと強くなりたいです。

 

■ 「感情を出す喜び」と王者としての未来


©東京女子プロレス

――プロレスのリングでは「怒り」などの感情を剥き出しにされています。その変化はどう感じていますか?

荒井:アイドル時代は集団行動ですし、周りに迷惑をかけないように「いい子でいることが正義」だと思っていました。だから、怒ったり感情を爆発させたりすることが、私の人生においてずっと欠けていたんです。でも、プロレスのリングに立って、相手に怒りをぶつけたり、感情を剥き出しにしたりできるようになった。それが自分でもすごく新鮮で、「怒っている顔が良いね!」ってファンの方に褒められるのもプロレスならではですよね。感情を出せる場所に出会えて本当に良かったです。

――女子プロレス界の未来を背負う立場として、これから東京女子プロレスを、そして業界全体をどう引っ張っていきたいですか?

荒井:やっぱり、まだプロレスを知らない人があまりにも多いので。まずは知ってもらえたら、きっと好きになってもらえるはずだと思っているんです。私のSKE48のメンバーたちも、一度試合を見に来てくれたらみんなすごく好きになってくれるんですよ。それを近くで肌で感じているので、「まだまだ世間に知られていないだけなんだな」ってすごく思います。


©東京女子プロレス

――ポテンシャルは凄くあると。

荒井:それが東京女子プロレスはもちろんだし、プロレスっていう世界も私たちにとってはこれが全てですけど、世間一般から見たら、野球やサッカーなんかに比べるとまだまだメジャーじゃないですよね。だからこそ、プロレスというジャンル自体が、もっと世間の人たちの「生活の一部」になればいいなって、すごく思っています。

――最後に、6月7日の後楽園ホール大会に向けて、ファンへのメッセージをお願いします。

荒井:チャンピオンになって3回目の防衛戦ですが、私自身、「チャンピオンとして団体を引っ張れているか?」と問われたら、まだまだ全然だと思っています。ここでベルトを失ったら、何も成し遂げられていない状態で終わってしまう。だからこそ、絶対に上福さんに勝って防衛します。私はまだ「完成されたチャンピオン」ではありません。でも、だからこそ、私がチャンピオンとして悩み、もがきながら成長していく過程を、ファンの皆さんには一番近くで見ていてほしいんです。会場で生で見ていただくのが、私の熱量を一番伝えられると思うので、ぜひ6月7日は後楽園ホールに応援に来てください!

――荒井優希という一人のプロレスラーの「成長の物語」を、これからも楽しみにしています。本日はありがとうございました!

荒井:ありがとうございました!

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

【大会名】STAND ALONE ’26
【日時】2026年6月7日(日) 開場10:30 開始11:30
【会場】東京・後楽園ホール

▼プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
<王者>荒井優希 vs 上福ゆき<挑戦者>
※第17代王者3度目の防衛戦。

▼プリンセスタッグ選手権試合
<王者組>渡辺未詩&辰巳リカ vs 瑞希&高見汐珠<挑戦者組>
※第21代王者組は初防衛戦。

▼インターナショナル・プリンセス選手権試合
<王者>鈴芽 vs 桐生真弥<挑戦者>
※第17代王者3度目の防衛戦。

▼MIRAI vs 風城ハル

▼YuuRI vs 七瀬千花

▼上原わかな vs 凍雅

▼愛野ユキ&小夏れん&神嵜志音 vs 遠藤有栖&ハットリ桜&キラ・サマー

Twilight Rouge presents  3WAYタッグマッチ
中島翔子&ハイパーミサヲ vs らく&原宿ぽむ vs HIMAWARI&芦田美歩
※勝者チームには、上坂すみれが全面プロデュースのヴァンパイアスクール・コンセプトカフェ『Twilight Rouge』店内で使用できる通貨「100万R(ルージュ)」を贈呈。試合後には、上坂本人に加え、店舗のヴァンパイア候補生数名も登場し、リング上で直接授与がおこなわれる。 

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