【新日本】31年間の応援に感謝。タイガーマスクが大阪のファンへ向けた「これからも試合は勝ちにこだわっていく」という誓い
新日本プロレスは5月22日(金)、大阪・大阪市中央体育館・サブアリーナで『BEST OF THE SUPER Jr.33』が第5戦を開催した。

過酷な連戦が続くジュニアの祭典の中で組まれた第3試合の6人タッグマッチは、長年ジュニア戦線を牽引してきたタイガーマスクにとって、思い出深い大阪の地での最後の試合となった。

YOH、矢野通と組んで出陣したタイガーマスクは、翌日の公式戦で激突するYOHとロビー・イーグルスの心理戦が交錯する中、TMDKの大岩陵平、ハートリー・ジャクソンと対峙した。

試合は終盤、タイガーマスクが大岩陵平に丸め込みを連発するなどベテランの意地を見せたが、最後はTMDKの連携に捕まる。大岩陵平の低空ドロップキックからニークラッシャーを受け、渾身のTMクラッチの前に無念のギブアップを喫した。

試合後、敗れたタイガーマスクはマイクを握り、31年間の長きにわたる応援への感謝を述べ、自身の身体が限界に近づいていることを告白。大歓声と拍手に包まれながら、大阪のリングに別れを告げた。

バックステージに戻った黄金の虎は、敗戦の悔しさを滲ませつつも、穏やかな表情で現在の心境を口にした。
「大阪で勝利をしてリングを降りたかったですけども、もう今の僕の状態で勝ち負けとかあんま関係ないかなって。ただファンの人はそう思ってないですから。やはりまだまだこれからも試合は勝ちにこだわって、試合をしていきたいなと思っています」
引導を渡す形となった大岩陵平は、ヤングライオン時代にタイガーマスクの身の回りの世話をしていた間柄である。
試合後、真っ先に一礼に訪れた若武者に対し、タイガーマスクは目を細めた。
「大岩はずっと本隊の時に洗濯をしてくれてたし、本当によくできた後輩で、真面目で。今、もちろんユニットは違うけども、僕とかいがみ合っているわけでもないし」
そして、数ある大阪での思い出の中から、ドス・カラスとのシングルマッチでの苦い記憶を振り返り、不屈のプロレス魂の原点を語った。
「一番思い出で出てくるのがドス・カラスとシングルで大阪の臨海スポーツセンターでやったやつだね。もうケチョンケチョンにやられてね、控室戻ったらドス・カラスが『物足りない』って言って、ウェイトトレーニングやってるのがあまりにも悔しくてね。今、それが一番大阪っていうと頭に浮かんじゃう」
対戦相手として介錯を務めた大岩陵平は、かつての恩人へ向けて感謝と敬意を込めた言葉を贈った。
「タイガーさん、ヤングライオンの時から洗濯させてもらって、いろいろ恩をもらっているけど、俺は恩を技で返そうと思ってます。最後まで全力で突っ走ってください」
一方、この試合のもう一つのテーマであった、翌日の姫路大会メインイベントを見据える両者の思惑も火花を散らした。
リング上でYOHから不意のキスを迫られるなど翻弄されたロビー・イーグルスは、タイガーマスクへの敬意を示した上で、対戦相手の不真面目な態度を痛烈に非難した。
「お前は『SUPER Jr.』に来て遊んで“ガキ”でいればいい。だが俺は“男”だ。Bブロックのトップに立つ。俺はここに遊びに来てるんじゃない。勝つためにここにいるんだ」
対するYOHは、怒りを露わにするロビー・イーグルスとは対照的に、どこまでもマイペースを貫く。
「なあロビー、明日はキミと僕のテクニックで遊ぼうぜ」
世代交代の残酷さと美しさが同居した大阪の夜。
黄金の虎が残した情熱は後輩たちへと受け継がれ、過酷なリーグ戦は休むことなく続いていく。
<写真提供:新日本プロレス>
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