【新日本】マスター・ワトがバリエンテ・ジュニアを撃破し『BOSJ』4勝目!「この勝利もムダにせず自分が必ず優勝する」

新日本プロレスは5月24日(日)、京都・KBSホールで『BEST OF THE SUPER Jr.33』第7戦を開催した。

Aブロック公式戦の第6試合に組まれたのは、過去にメキシコ・CMLLでの武者修行経験を持ち、ルチャ・リブレの技術を独自のスタイルへ昇華させているマスター・ワトと、同団体が誇る生粋の次世代ルチャドールであるバリエンテ・ジュニアの遭遇であった。

新日本ジュニアの頂点を目指す戦いの中で、互いのルーツや誇りが交錯するテクニカルな一戦となった。

試合はノータッチ・トペ・コン・ヒーロやコンプリートショットなど、本場のルチャ殺法でペースを握ろうとするバリエンテ・ジュニアに対し、マスター・ワトもウラカン・ラナやレシエンテメンテといったルチャの要素を取り入れた技で応戦する展開となった。

一進一退の攻防が続く中、勝負を分けたのは一瞬の隙を突くカウンターの精度であった。

バリエンテ・ジュニアのトラースキックからの猛攻をTTDで完璧に断ち切ったマスター・ワトが、最後は美しいブリッジを描く通天閣ジャーマンスープレックスホールドを炸裂させ、スリーカウントを奪取。

リーグ戦の戦績を4勝2敗とし、勝ち点を8に伸ばしてAブロックのトップ戦線へ食い込んだ。

激戦を終え、バックステージに姿を現したマスター・ワトの表情には、確かな手応えと充実感が漂っていた。

かつて自身も汗を流したCMLLの看板を背負って来日した若き対戦相手に対し、惜しみない賛辞を送る。

「さすがルチャドールだなって、やっぱ思いましたね。やっぱバリエンテ、バリエンテ・ジュニアという名前を背負ってるだけ、やっぱね、すごいものあるなって、改めて感じました」

偉大なる父の名を受け継ぐルチャドールの底力と、身を以て体感した本場のポテンシャルに深い敬意を示す。

さらに、この日交わした高度な技の応酬は、マスター・ワト自身の内に眠るルチャの血を激しく騒がせたようだ。

「また、メキシコ行って、バリエンテ・ジュニアとも、アレナ・メヒコで闘ってみたいなとも思いました」

遠く離れたメキシコのプロレスの聖地、アレナ・メヒコでの再会と再戦を熱望する言葉には、プロレスラーとしての純粋な闘争心が滲み出ていた。

しかし、夢を語りつつも、現在の主戦場である新日本マットの過酷なリーグ戦を見失うことはない。自らを鼓舞するように、語気を強めて決意を口にした。

「この公式戦の新日本プロレスのリング、何があっても負けることはない、そう思って最後までやりました。必ず、この勝利もムダにせず、この『SUPER Jr.』、自分が必ず優勝します」

過去の優勝経験者としての意地と、ルチャドールを退けた誇りを胸に、頂点への道のりを力強く見据えている。

対照的に、痛恨の黒星を喫して星が2勝4敗となり、厳しい状況に追い込まれたバリエンテ・ジュニアは、言葉を発することさえできなかった。

コメントスペースに現れたものの、何かを言おうとして口をつぐみ、「…………」と無言のまま悔しさを噛み殺して控室へと姿を消した。

勝者の誇りと敗者の無念が交差した京都のリングから、過酷なサバイバルレースはさらに熱を帯びていく。

<写真提供:新日本プロレス>

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