【新日本】51歳の葛西純が20歳の天才ニック・ウェインに貫禄勝ち「オレっちの全盛期は9年後だ」試合後にアキラがフォークで強襲!

新日本プロレスは5月24日(日)、京都・KBSホールにて『BEST OF THE SUPER Jr.33』第7戦を開催した。

Aブロック公式戦のメインイベントは、京都のファンに強烈なインパクトを残す狂乱の劇薬となった。

3勝2敗で並ぶ「デスマッチのカリスマ」葛西純(51歳)と、「AEWの天才児」ニック・ウェイン(20歳)。

今大会最大の年齢差、実に31歳差の二人が対峙したリングは、天才の順応力とカリスマの狂気が融合する異次元の空間へと変貌した。

試合はノータッチ・トペ・コン・ヒーロで奇襲を仕掛けたニック・ウェインに対し、葛西純が場外のイスの上へのブレーンバスターで逆襲する荒れ模様の幕開けとなった。

葛西純は「若いの! 元気がないぞ!」と叫びながら、噛み付き攻撃やレフェリーへのツバ吐きといったラフファイトで天才を自らの世界へ引きずり込もうとする。

しかし、ニック・ウェインも決して怯むことなく、場外の本部席のテーブルに葛西純を寝かせ、コーナー最上段からフロッグ・スプラッシュを投下。

見事にテーブルを粉砕して大ダメージを与えるなど、ハードコアの土俵でも互角以上の渡り合いを見せた。

終盤、ニック・ウェインが掟破りのキスからウェインズ・ワールドを狙うが、葛西純はこれを凌ぐと、垂直落下式リバース・タイガー・ドライバー、パールハーバースプラッシュと大技の波状攻撃。

これらをすべてカウント2ではね返した驚異的な若武者に対し、最後は葛西純が強烈なヘッドバットの連発から再びキスを見舞い、必殺のクロスアーム式スティミュレイションで突き刺して死闘に終止符を打った。

星を4勝2敗とし、Aブロックのトップ戦線で存在感を放ち続けている。

試合後、勝ち名乗りを受けた勝者は、自身から過酷な洗礼を受けた若き対戦相手へ向けてマイクを握った。

「ストップ・ザ・ミュージック! ちょっと待てよ、ニック。オメー、二十歳だろ? オレっちは今年で52だ。親子ほど年の離れているオマエを相手に、大人気なくムキになっちまってよ。そんなことオレっちはよ、恥ずかしいなんて思っちゃいねえ。20歳だろうが51歳だろうが関係ねえ! 今日この葛西純に、新しいライバルができたと思っている。ニック、ありがとうございました」

年齢の垣根を超えたリスペクトを示し、リング上で座礼を交わすと、ニック・ウェインもこれに応えてグータッチで退場した。

さらに葛西純は、プロレスデビューを果たしたばかりの実の息子を引き合いに出し、粋なエールを送る。

「ニック、あと一つだけ言ってえことがあるんだ! オレっちのよ、一人息子、まあ22歳なんだけどよ。去年、プロレスデビューしたんだわ。オマエと当たることがあったら、手加減しねえで、ガッチリやってやってくれよ!」

そして、新日本プロレスのメインイベントを自身が締めるという稀有なシチュエーションを楽しみつつ、満員の観客へ向けて独特のゲキを飛ばした。

「一つだけオマエらに言ってえことがある。今日は日曜日、明日から学校、明日から仕事だぞ!(中略)刺激がほしけりゃ、葛西純を見ろ! この背中を見ろ! この背中についてこ~い!!」

バックステージに戻った葛西純は、改めてニック・ウェインの才能を絶賛しつつも、自身の生き様に強い誇りを口にした。

「あれは天才だな。自他ともに認める天才だよ、あいつ。(中略)でもよ、28年間、プロレス愛と情熱だけで28年間、突っ走ってきたこの“凡人”葛西純がよ、ポッと出の天才に負けるわけにはいかねえんだよ」

さらに「オレっちの全盛期は9年後だ」と年齢の壁を笑い飛ばし、優勝とIWGPジュニア王座への野望を語っていた矢先、次戦の対戦相手であるフランシスコ・アキラが突如として乱入。

Tシャツで首を絞め上げられ、「シズオカでは、大量の血が流れることになるぞ」とフォークを見せつけられる強烈な襲撃を受けた。

しかし、葛西純は倒れたまま不敵に笑う。

「……焦ってんな。あいつ、やったこともねえタイプの人間とやることで、焦りまくってんな。恐怖しか見えないよ、あいつから。もう既にオレっちの手のひらで転がされてるよ、あいつは」

一方、ハードコアの洗礼を浴びたニック・ウェインは、頭を冷やしながらコメントスペースに現れると、己の血と痛みがプロレスへの愛をさらに深めたという、天才ならではの狂気じみた歓喜を語った。

「自分の血が顔を伝って流れマットに滴り落ち、キャンバスに沁み込んでいくのを感じた。それが俺に快感を与えたんだ! なぜならその瞬間、自分がプロレスのリングと一体になったような喜びを感じたからだ」

未知のスタイルに対応できた手応えを掴み、「カサイサン、人生で最高の試合の一つをありがとう」と感謝を口にして会場を後にした。

カリスマと天才が交錯した京都の夜は、年齢やスタイルの常識を覆すプロレスの深奥を見せつける結果となった。

<写真提供:新日本プロレス>

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