【マリーゴールド】左肩脱臼で王座を失った山岡聖怜が誓う不屈の再生「文句言えないくらいのプロレスラーになる」
女子プロレス団体マリーゴールドは5月28日、東京・新宿FACEにて『Marigold SHINING ATTACK2026』を開催した。
輝かしいリングの裏側で、若きアスリートは常に過酷な爆弾を抱えて闘っていた。
この日の新宿大会に組まれたBEW女子選手権試合は、王者・山岡聖怜にとって初防衛戦となる重要な一戦であったが、予期せぬ悲劇的な結末を迎えることとなった。
挑戦者のマディ・モーガンとの試合中、山岡聖怜は左肩を負傷。試合続行は不可能と判断され、レフェリーストップによる無念の敗北と王座陥落を喫したのである。
試合直後、山岡聖怜はただちに都内の病院へ救急搬送された。
マリーゴールドの公式X(旧Twitter)では、診断結果が「脱臼」であることが発表され、翌日以降の精密検査を経て復帰時期を検討すること、そして当面の間の欠場が決定したことが報告された。
その後、山岡聖怜自身もXアカウントを更新し、治療前後の生々しいレントゲン写真を公開した。
そこには、今回の負傷の引き金となった深刻な古傷と、王者としてのプライドが交錯した複雑な背景が記されていた。
レスリングに打ち込んでいた中学時代から、すでに両肩に脱臼癖を抱えていたという。
本来であれば手術が必要な状態であったが、手術を避けるために必死に筋肉を増強し、脱臼を防ぐための孤独な努力を重ねてきた。
しかし、古傷というものは容易に完治するものではない。
当日のコンディションについて、山岡聖怜は自らの判断の甘さを率直に告白している。
「今回肩の調子が悪かったけど、少し自分を過信してしまってテーピングをせず試合に出た結果このような形になりました」
肩の不調を感じていながらも、なぜ無防備な状態でリングに上がったのか。
そこには、チャンピオンという立場がもたらした、ある種の美学が存在していた。
「チャンピオンとしてテーピングはかっこ悪いって私は思ってたけど今はテーピングちゃんとしておけばよかったなって思ってます」
痛々しい姿を見せることは、王者の威厳を損なうのではないか。
その強い責任感と美学が、結果的に最悪の事態を招いてしまったことへの深い後悔が滲む。
王座陥落と欠場という現実を前に、見失っていた自身の身体への労わりについて真摯に反省の弁を綴った。
「無理は禁物って事今日十分に分かりました。やらなきゃやらなきゃで自分のケアが全くできてなかったです。自分の体へごめんなさい」
無念の欠場に対し、SNS上では技術面を指摘するような心ない声も散見された。
そうした厳しい意見に対し、山岡聖怜は「思ってても言わないで欲しいな」と等身大の悲しみを覗かせつつも、それを跳ね返すだけの力強い決意をファンに向けて力強く宣言した。
「でも今回をきにちゃんと治して、文句言えないくらいのプロレスラーになるので見ててください!」
また、復帰を待つファンに向けて、ただケガを治すだけでなく、基礎から身体を作り直して這い上がることを約束している。
「肩だけじゃなく、心も体も一つ一つちゃんとケアして、筋肉つけて基礎をちゃんと身につけて万全な状態でリングに戻ります」
王者としての誇りが招いた痛恨の代償。
しかし、この挫折は山岡聖怜というレスラーがさらに大きく飛躍するための試練に過ぎない。
「文句言えないくらいのプロレスラー」へと成長を遂げた姿で、再びマリーゴールドのリングに帰還する日を待ちたい。














