【全日本】潮﨑豪がHAVOC離脱後の初陣で豪腕炸裂!「俺が抜けたことで闘いが生まれる」と盟友に感謝

全日本プロレスは5月29日(金)、東京・新木場1stRINGにて「スーパーパワーシリーズ2026」を開催した。

この日の新木場大会で最も耳目を集めたのは、大田区大会の試合後に「HAVOCのみんなと闘いたい」と電撃的なユニット離脱を表明した潮﨑豪の初陣である。

青柳亮生、ライジングHAYATOという全日本ジュニアを牽引する2人とトリオを結成した潮﨑豪は、昨日までの盟友である芦野祥太郎、ザイオン、そして顔面ペイントを施してHAVOCへの強い執着を見せるMUSASHIの組と激突した。

6月11日の新宿大会では潮﨑豪とザイオンの一騎打ちがすでに決定しており、その前哨戦としての意味合いも含む注目の一戦となった。

試合は、ユニットを離脱した潮﨑豪と、残されたHAVOCメンバーたちの複雑な感情が交錯する展開となった。先発を買って出た潮﨑豪とザイオンは、互いの実力を確かめ合うような重厚な攻防を展開する。

中盤には、HAVOCへの愛をこじらせたかのように「HAVOC!」と連呼するばかりのMUSASHIがノータッチ・トペコンヒーロを放つなど奮闘を見せたが、最後は潮﨑豪の分厚い壁に阻まれる。

ライジングHAYATOと青柳亮生が分断を図る中、潮﨑豪はカサドーラや丸め込みで粘るMUSASHIの動きをトラースキックで止め、伝家の宝刀である豪腕ラリアットを叩き込んでスリーカウントを奪取。

自らの決断を正当化するかのような力強い勝利で、新天地での初戦を飾った。

試合後、潮﨑豪は青柳亮生の抱擁を拒みつつも、固い握手を交わして新たな絆を確かめ合う。

一方、敗れたHAVOC陣営のザイオンは、ロープにユニットのタオルを掛けてかつての同志へ無言のメッセージを送った。

花道を下がるザイオンを潮﨑豪が呼び止めると、ザイオンは深々と一礼。激闘を通じて互いの意志を尊重し合う、清々しい情景がリングに広がった。

バックステージに戻った潮﨑豪は、ライジングHAYATOが早々に引き揚げるなどのマイペースな若手たちに苦笑しつつも、全日本プロレスのリングで戦い続けることの意義を静かに語り始めた。

「こうやって全日本プロレスで俺が闘う意味を見いだしてくれた仲間、そしてお客さん。一つの闘いが終わって、そしてまたもう一つの闘いが続いていく。この闘いの輪の中からはなかなか抜け出せないよね」

ユニットを離れるという決断が、決して仲間との決別ではなく、プロレスラーとしての闘いの連鎖を生み出すためのものであったことを明かす。

「俺がHAVOCを抜けたことでこうやって闘いが生まれる、こうやって熱く向き合ってくれる祥太郎、ザイオン、感謝しますよ。11日、新宿が楽しみだよ」

かつての同志たちへの感謝を口にし、最後は「じゃあ俺はこれから“推し”と握手してくる」と独自の言い回しで控室へと向かった。

対照的に、敗北を喫したHAVOC陣営のコメントスペースには、熱い感情が渦巻いていた。

MUSASHIが「今日もHAVOC、やっちゃった。仕方ないでしょ、我慢できなかったんだから」と独自のユニット愛を爆発させる中、芦野祥太郎は袂を分かった先輩へ向けて熱いメッセージを送った。

「HAVOCを抜けた豪さん、今日チョップ一発ぐらいだったけど、バチバチやり合いましょう、これからは。Once HAVOC always HAVOC。一度、HAVOCになったら、ずっとHAVOCだ」

ザイオンもまた、潮﨑豪への変わらぬ敬意と絆を力強く語る。

「目の前にブラザーがいるのを見て、誇りに思ったよ。シオザキさんはこれを望んでいたんだ。俺たちはいつも応援する。一度、HAVOCになったら、永遠にHAVOCだ」

潮﨑豪の離脱という転換期を迎え、HAVOCというユニット自体の在り方も問われている。芦野祥太郎は、空虚感を力に変えるかのように、自らの腰を指差して途方もない野望をぶち上げた。

「ただな、豪さんが抜けたことによって、HAVOCも変わらなきゃいけないな。腰が寂しいよな? 俺の腰が…。6月18日、後楽園ホール。NWAのチャンピオンが来るな。おい、そのベルトに俺を挑戦させろ」

全日本プロレスの6月18日後楽園大会で行われることが発表されている、NWA世界ヘビー級王座戦。未定となっている挑戦者の枠に、自ら強引に名乗りを上げたのである。

「全日本プロレス、そして日本代表、HAVOC代表で、NWAのベルトに挑戦するぞ。向こうがどう言うかはわからねえが、俺は言ったからな。人の夢はな、追い続けたら絶対叶うんだよ。俺は諦めねえからな」

この途方もない宣言に、ザイオンも力強く同調し、ユニットの逆襲を誓った。

「NWAタイトルに挑戦するのか? 全日本にNWAベルトを持って来るんだ。俺たちが何者か見せてやれ。オールジャパンこそ俺たちだってことを示してやれ」

潮﨑豪の離脱が引き金となり、それぞれのプロレスラーが新たな熱を帯び始めた。

スーパーパワーシリーズの開幕は、全日本プロレスのマットに予測不能な闘いのうねりを生み出している。

<写真提供:全日本プロレス>

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