【全日本】痛む足は演技!? 青柳優馬が小藤将太をTHE FOOLで葬り、試合後はもも上げでノーダメージアピール!安齊「ああいう卑怯で陰湿な人だったと思い出した」

全日本プロレスは5月29日(金)、東京・新木場1stRINGにて「スーパーパワーシリーズ2026」を開催した。

新木場のリングで交錯したのは、若きタッグの純粋な向上心と、それを冷酷に嘲笑うかのような曲者のインサイドワークであった。

第5試合のタッグマッチは、5月17日の大田区総合体育館大会で自力初勝利を挙げ、勢いに乗る小藤将太が、新世代のエース・安齊勇馬とタッグを結成。

対するは、青柳優馬とマッスルモンスター・関本大介の強力コンビである。かつてタッグを組んでいた青柳優馬と安齊勇馬の再遭遇としても注目を集めた一戦は、予想外の心理戦へと発展した。

試合中盤、青柳優馬は安齊勇馬のバックドロップを切り返した着地の際に、突如として足を痛めた素振りを見せ、場外へ退避する。

リングに戻されても足の踏ん張りが利かず、安齊勇馬の逆片エビ固めに苦悶の表情を浮かべるなど、防戦一方の展開が続いた。

しかし、これは対戦相手のペースを乱すための巧妙な罠であった。

試合終盤、小藤将太のフィッシャーマンズ・スープレックスを耐え抜いた青柳優馬は、それまでの足の痛みが嘘であったかのように突如として躍動する。

鋭いドロップキックからキチンシンク、垂直落下式ブレーンバスターと怒涛の猛攻を見せ、最後は必殺のTHE FOOLで小藤将太から鮮やかなスリーカウントを奪取した。

決着後、青柳優馬は再び足を痛めたような仕草を見せたかと思えば、直後にリング上でもも上げやハンドスプリングを披露。

自身の「負傷」が完全な演技であったことを露骨にアピールし、まんまと若手陣営を欺いてみせた。

バックステージに姿を現した勝者組は、リング上の騙し討ちを正当化するかのような、茶番劇とも言えるやり取りを展開した。

純粋な関本大介が「優ちゃん、大丈夫!?」と本気で心配する横で、青柳優馬は大仰な身振りで痛みを訴える。

「足が、足が! 足が痛い!」

関本大介が「優ちゃんの足をこんなにやりやがって」と同調すると、青柳優馬はここぞとばかりに敗者チームへの理不尽な怒りを爆発させた。

「許さないぞ。この仕返しはどうなるか知らないぞ、小藤将太、安齊勇馬。俺の左足をよくもやってくれたな。絶対に許さないからな」

この言葉に煽られた関本大介も「絶対に許さねえから、覚えとけよ!」と追従。

自作自演の怪我を棚に上げ、相手を悪者に仕立て上げる青柳優馬の狡猾さが際立つ空間となった。

対照的に、騙し討ちの犠牲となった安齊勇馬と小藤将太のコメントスペースには、沈痛な空気が漂っていた。

大先輩の罠にハマり、自らスリーカウントを奪われた小藤将太は、悔しさに顔を歪めながらパートナーへ深く頭を下げた。

「すみませんでした。クソ。安齊さんと初めてタッグ組ませていただいて、俺がめちゃくちゃふがいない、それだけです」

しかし、若きホープは決して下を向いたままではない。自らの未熟さを認めつつ、このシリーズを通しての飛躍を力強く誓った。

「もっと安齊さんに似合うタッグパートナーになるために、このシリーズ、どうか俺の成長、横で見守ってください。お願いします」

その真摯な思いを受け止めた安齊勇馬は、「今シリーズ、ずっと組んでいくけど、いっしょに上目指そう。俺たちで強くなろう。今日はありがとう」と温かい言葉で小藤将太を鼓舞した。

しかし、かつてのパートナーである青柳優馬の話題になると、安齊勇馬の表情は一変し、激しい嫌悪感を露わにした。

「ちょっと前に俺の横に立ってたはずなのに、俺の目の前に立って。ちょっと青柳優馬という人間を忘れていたけど、今日思い出しました」

演技で同情を引き、一瞬の隙を突いて勝利をさらう。そのやり口を目の当たりにし、かつて隣に立っていた男の本質を再認識したと語る。

「ああいう卑怯で陰湿で、そんな感じの人で。忘れてた自分が恥ずかしいです」

怒りを静かに燃やす安齊勇馬は、このシリーズでのリベンジを明確に宣言した。

「俺はこのシリーズ、アンタといっぱい当たるけど、小藤将太とアンタに勝ってみせます」

青柳優馬の老獪なインサイドワークが、若きタッグの絆をより強固なものへと変えた新木場の夜。

卑怯で陰湿な曲者と、純粋に強さを求める若武者たちの闘いは、スーパーパワーシリーズを通じてさらに熱を帯びていくこととなる。

<写真提供:全日本プロレス>

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