【全日本】ダブル前哨戦は斉藤ブラザーズが世界タッグ王者・綾部蓮から直接ピン!「乾杯は角田でベルトを取り返してからだ」宮原健斗と鈴木秀樹、言葉なき頂上決戦へ

全日本プロレスは5月29日(金)、東京・新木場1stRINGにて「スーパーパワーシリーズ2026」を開催した。

6月の全日本マットを揺るがすであろう2つの頂上決戦へ向けた、あまりにも豪華なダブル前哨戦がメインイベントに組まれた。

6月18日後楽園ホール大会で行われる三冠ヘビー級選手権の王者・宮原健斗と挑戦者・鈴木秀樹。

そして、6月6日角田大会で行われる世界タッグ選手権の王者組「タイタンズ・オブ・カラミティ」綾部蓮&タロースと、挑戦者組の斉藤ブラザーズ。

それぞれの思惑が交錯する6人タッグマッチは、静かなる技術戦と規格外の肉弾戦が入り混じるスリリングな激闘となった。

試合は、三冠戦を控える宮原健斗と鈴木秀樹による、息を呑むようなグラウンドの探り合いからスタートした。

互いの足を取り合い、ブリッジワークで切り返すなど、洗練されたレスリング技術の応酬で観客を魅了する。

一方、世界タッグ王座を巡る争いは、開始早々から両軍が入り乱れる大乱闘へ発展。

斉藤ジュンが綾部蓮のガウンを強奪してリング内の斉藤レイにパスし、レイがそれに噛みつくという挑発的な場面も飛び出した。

終盤は、タロースを場外へ排除した斉藤ブラザーズが王者・綾部蓮を捕獲。

斉藤ジュンのカウンターのスピアから、間髪入れずに斉藤レイが強烈なアイスバインを顔面に叩き込み、見事にスリーカウントを奪取。

前哨戦ながら、世界タッグ王者から直接ピンフォールを奪うという最高の結果で、地元・角田での王座奪還へ大きな弾みをつけた。

試合後、熱気冷めやらぬリング上でマイクを握った三冠王者・宮原健斗は、挑戦者・鈴木秀樹へ向けて自身のスタンスを力強く表明した。

「おい、鈴木秀樹、いよいよ俺たちの闘いが始まったな。俺たちレスラーもゾクゾクしているが、どうやら世間もこの闘いにゾクゾクしてるらしい」

『チャンピオン・カーニバル』覇者との頂上決戦へ向け、世間の期待感が高まっていることを敏感に感じ取っている。

その上で、あえて過激なトラッシュトークを封印することを宣言した。

「俺は鈴木秀樹と宮原健斗、この至宝、三冠ベルトの闘いに言葉はいらないと思ってるよ。このベルトを懸けて、プロフェッショナル・レスリングで勝負だ!」

対する鈴木秀樹も、バックステージで「チャンピオンが言った通り、なにかを特別に煽ることなく、毎日を精進して進みたい」と呼応。

言葉ではなく、リング上の戦いそのもので魅せる「プロフェッショナル・レスリング」が、この三冠戦の最大のテーマとなることが確定した。

一方、世界タッグ戦へ向けては火花が散った。

タロースがマイクを持ち、「チビ兄弟。オマエらのホームタウンで叩きのめしてやる」と斉藤ブラザーズを挑発。

これに対し、斉藤レイが「ぶっ倒してやるぜ!」と吠え、斉藤ジュンも「地元でタイタンズを倒し、必ず世界タッグのチャンピオンに返り咲いてやるぜ!」と呼応した。

そのまま恒例の「スイーツとビールでの乾杯」で締めるかと思われたが、斉藤レイは「まだ明後日の古河大会、そして6・6角田大会が残ってる。乾杯はそれからだ」と宣言。

ガッカリする斉藤ジュンをなだめつつ、最後は「世界タッグを奪い返してやるぜ、DOOM!」と必勝を誓った。

バックステージでは、言葉を発することを封印したはずの宮原健斗が、三冠戦への期待感を長々と熱弁する一幕も。

「さあ、始まったな、鈴木秀樹との闘いが。『チャンピオン・カーニバル2026』覇者、鈴木秀樹。今日、三冠戦が決まって初めて手と手が触れ合ったな。ゾクゾクしたぞ。そして、この6月18日、聖地後楽園ホールに向けて、世間もゾクゾクが止まらないようだな。凄い期待感をもう感じるよ。今日、前哨戦はスタートした。残り各会場、各地で鈴木秀樹、オマエとリング上で目と目が合えば、俺たちは競い合うんだ。なにを競い合うか。なにで闘うか。そう、プロフェッショナル・レスリングだ。プロ中のプロ対プロだ。そう、オマエと俺が向き合えば、この口から発せられる言葉は必要ないようだ。テメエも言っていたが、そこだけは共感だ。俺がこの口から発すれば発するほど、なにかをこの闘いについて発言すれば発言するほど、薄っぺらいものになってしまうようでな。さすがの宮原健斗の、スーパースターの口もこの闘いに限っては、プロフェッショナル・レスリングで勝負させてもらう。さあ、鈴木秀樹、闘いは始まったばかりだ。期待感は凄まじいものがある。ただ、俺はその期待感をずっと背中に抱えて生きてるから。鈴木秀樹、まだまだ前哨戦は残ってる。次、テメエと向き合う場所は5月31日、茨城県だ。鈴木秀樹、茨城県で次リング上でプロフェッショナル・レスリングの闘いができるのを楽しみにしてるぜ。ゾクゾクするぜ」

一方で、前哨戦とはいえ直接ピンフォールを奪われる屈辱を味わった世界タッグ王者組のコメントスペースには、静かな怒りと不満が充満していた。

タロースは敗戦を運によるものだと一蹴し、防衛への絶対的な自信を崩さない。

「斉藤ブラザーズ、今日は運が良かったな。タイトルマッチではこうはいかない。カクダではタイタンズ・オブ・カラミティがベルトを掲げる」

また、自身のガウンを強奪されて噛みつかれるという屈辱的な挑発を受けた綾部蓮は、挑戦者組の常軌を逸した行動への嫌悪感をあらわにした。

「やってることおかしいだろ。あんなヤツらに、世界タッグ渡さねえよ」

王者のプライドを深く傷つけられた「タイタンズ・オブ・カラミティ」。角田での決戦は、単なるベルト争いを超えた、遺恨渦巻く総力戦の様相を呈してきている。

<写真提供:全日本プロレス>

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