【新日本】掟破りのウィスキーミスト炸裂!YOHが「金丸に白丸」と逆転勝利を飄々と振り返る
新日本プロレスは5月30日(土)、富山・高岡テクノドームにて『BEST OF THE SUPER Jr.33』第10戦を開催した。
Bブロックを生き残るための過酷なサバイバルレースが、富山の地で波乱の結末を迎えた。
第6試合に組まれたのは、ともに3勝3敗と後がない状況で顔を合わせたYOHと金丸義信の公式戦。
昨年度準優勝という実績を持つYOHと、手段を選ばぬインサイドワークで対戦相手を翻弄し続けるベテラン・金丸義信。
星を先行させ、ブロック突破へ望みを繋ぐのはどちらか、両者の頭脳と機転が問われる一戦となった。

試合は開始のゴングを待たずに金丸義信が奇襲を仕掛ける荒れ模様の幕開けとなった。
百戦錬磨のベテランは、YOHの機動力を封じるべく、執拗な左腕への一点集中攻撃を展開する。

アームロックや旋回式DDTを駆使し、じわじわと体力を削っていく。
終盤、追い込まれた金丸義信は佐藤レフェリーを盾にしてYOHと交錯させ、無法地帯を作り出した。

そして、自らの代名詞でもあるウィスキーボトルを手に襲い掛かる。
しかし、この危機的状況こそがYOHの勝負勘を呼び覚ました。
強烈な一撃を間一髪で回避すると、あろうことか相手のウィスキーを口に含み、至近距離から掟破りのウィスキーミストを噴射。
視界を奪われ狼狽するヒールマスターの隙を見逃さず、瞬時に首固めへと丸め込み、鮮やかなスリーカウントを奪取した。

自らの専売特許である毒霧殺法を逆手に取られるという屈辱的な敗戦を喫し、4敗目に追い込まれた金丸義信。

試合後のバックステージでは、言葉にならない怒りを爆発させた。
「ああ~~! オイッ!」
短い咆哮に込められたのは、自身の罠に自らがはまってしまったことへのやり場のない怒りか。
足早に控室へと消えていく背中からは、煮えくり返るような無念が漂っていた。

対照的に値千金の4勝目を挙げて星を先行させたYOHは、試合を終えた直後とは思えないほど飄々とした空気を纏ってコメントスペースに現れた。
自身の腕で大きく丸の形を作ってみせると、カメラに向かってたった一言だけをつぶやいた。
「……金丸に白丸」
多くを語ることはない。相手の得意技を借りて奪い取った白星の味を、静かに噛み締めるような独特の言い回し。
ベテランの罠をすり抜け、土壇場での機転で勝利を引き寄せた昨年度準優勝者は、マイペースな姿勢を崩さないまま後半戦の逆襲へと歩みを進める。
<写真提供:新日本プロレス>
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