【新日本】棚橋弘至社長が語る、次なる100年への飛躍。三越劇場で明かした経営哲学と“見る前に跳べ”の真髄

2026年5月31日、東京・日本橋。100年の歴史と格式を誇る「三越劇場」の重厚な扉が開かれ、プロレス界に燦然と輝く“100年に一人の逸材”がそのステージに降り立った。

「エムアイカードPresents 棚橋社長ビジネストークイベント」と銘打たれた本公演は、今年1月の東京ドーム大会で惜しまれつつ現役を引退し、新日本プロレスリング株式会社の代表取締役社長に専念となった棚橋弘至氏をゲストに迎えて開催された。

親会社の変更という激動の最中にある新日本プロレス。

現役時代に「プロレス暗黒期」をV字回復へと導いた手腕は、経営者としてどのように発揮されるのか。

司会進行を務めるプロレスTODAY総監督・山口義徳との軽快な掛け合いから、次世代スターの育成論、リーダーシップ、そして究極のポジティブシンキングまで、ビジネスパーソン必聴の金言が飛び交った濃密な時間となった。

今年1月に現役を引退し、社長専任となった“100年に一人の逸材”が、ビシッとしたスーツ姿でファンの前に登場。

まずは冒頭から、親会社の変更という激動の渦中にある新体制への期待を語るとともに、極秘プロジェクトを抱え込んだ重圧から「13キロ太ってしまった」と衝撃(?)の告白で会場を沸かせた。

「引退を隠していた時よりも、よほど苦しかったかもしれません」。

話題は、新日本プロレスがブシロードグループから離れ、テレビ朝日およびサイバーエージェントの傘下に入るという業界を揺るがしたビッグニュースへ。

上場企業が絡む重要事案のため、発表当日まで選手や関係者にも一切口外できなかったという。

棚橋社長は「株価が変動してしまう事案ですからね。誰にも相談できず、一人でずっと堪えなければならないストレスで食べ過ぎてしまって……13キロ太りました。すべては会社を思ってのストレス太りです」と苦笑いを見せた。

一方で、新体制には確かな手応えを感じている。「テレビ朝日の地上波の力と、若年層に圧倒的なリーチを持つABEMAをフル活用できる。メディアミックスでプロレスの魅力をより広く伝えていく明確なイメージができています」と、さらなるV字回復への青写真を力強く語った。

現役時代は「疲れたことがない」を代名詞としていたが、1月の引退会見でついに「疲れました」と本音を漏らした棚橋社長。「あそこで一回言っておかないと、一生『疲れない十字架』を背負っていくことになりますから」と笑いを誘いつつも、「でも、社長になった今はまた『疲れない姿勢』を見せないといけない。社長が『疲れた』とこぼす会社なんて誰も応援したくないじゃないですか。だから、もう死ぬまで『疲れた』とは言いません」と、経営者としての“不疲労宣言”をぶち上げた。

分厚い選手層を誇る新日本プロレス。新世代戦士達に対し「試合が強い、体が大きくてカッコいいのは基本条件。スターになるために一番重要なのは、ファンに心の底から応援されること」と持論を展開。「僕に(イベント等の)オファーが来ても、今の若い選手でできる内容なら彼らにバトンを渡していきたい」と、メディア露出の機会を譲り、世間との接点を増やしていく方針を明かした。

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