【新日本】石森太二がブラディークロスで後輩の夢を粉砕「俺と豹の物語はまだ始まったばかりだ」
新日本プロレスは6月2日(火)、東京・後楽園ホールにて『BEST OF THE SUPER Jr.33』第11戦を開催した。
Bブロック公式戦の第8試合は、単なるリーグ戦の1コマを超えた、深い因縁と執念が交錯するドラマチックな一戦となった。
2025年11月、ドラゴンゲートの大阪大会で石森太二のBone Lockに沈んだ豹。
この新日本プロレスの祭典の舞台で再び対峙することを目標に掲げ、血のにじむような努力で這い上がってきた「人間を辞めた獣」にとって、ここは是が非でも借りを返さなければならないリベンジの舞台であった。

ゴングが鳴るや否や、豹は持てる全てを出し尽くすかのような猛攻を仕掛けた。

挨拶代わりのティヘラからトペ・コンヒーロ、ロープ越しのカッターにバックドロップホールドと、一瞬の隙も与えずに「超人」を追い詰めていく。

スタナーからサムソンドライバーを決め、一気に決着を狙ったHunting。

しかし、百戦錬磨の石森太二はこれらすべてを受け止めた上で、逆さ押さえ込みからの流れるようなブラディークロスで一網打尽にした。

電光石火の早業で、後輩の熱き思いを粉砕し、勝ち点を10に伸ばしてトップ戦線に踏みとどまったのである。
試合後、バックステージに現れた石森太二は、自らを目標として追いかけてきた後輩に対し、厳しくも温かい言葉を投げかけた。
「ヨシッ! ヨシッ! 俺の勝ちだぞ。豹からシングル2連勝。オイ、豹。前回、俺とのシングルの後、お前はまた『BEST OF THE SUPER Jr.』で俺とシングルを目標に掲げてたけど、どうだ、夢は叶ったか?」
結果として跳ね返す形となったが、豹の成長と執念は確かに伝わっていたようだ。
そして、リング上で再戦を直訴してきた豹に対し、受けて立つ構えを見せた。
「まあでもよ、俺と豹の物語はまだ始まったばかりだ。お前、言ったよな、リング上で、もう一回やらせろって。いつでもいいぞ。いつでもやってやる」
次戦に控える同世代のライバル・KUSHIDAとの一戦へ向けても、「俺もやるぜ、『OVER 40』、へへへ。見せてやるぜ」と不敵な笑みを浮かべ、最後は「まさしく神の恵み、そうグレイスだ!」と上機嫌に締めくくった。
一方、目標としていた舞台でのリベンジに失敗し、負け越しとリーグ戦脱落が決定した豹は、短い試合時間での決着に悔しさを隠しきれなかった。
「イッタァ……。クソッ! 何分? 3分? 3分半? オイ、悔しいな! クソッ! 先手取って、俺をここに導いてくれた人間でもある石森さんにね、速攻で潰しに行ったんですけど、クソッ! さすが超人だよ、超人」
自身の持てる全てを短時間でぶつけたにもかかわらず、それを受け切って逆転した石森太二のポテンシャルを「さすが超人」と称賛。しかし、獣の闘争心はまだ消えてはいない。
「でも、石森さんは超人だろう、人を超えた? でも、俺は人間を辞めた豹だ。獣だ。超人と獣、このままじゃ終われねえよ」
プロレスラーとしての矜持を胸に、さらなる高みを目指して再び超人の前に立つことを力強く誓った。
「石森さん、また必ずアナタの前に進化して帰ってきて、次は俺が勝って、人間辞めた豹というものを見せつけてやるよ」
目標とする高い壁に跳ね返されながらも、進化の歩みを止めない豹。
そして、若き挑戦者の壁として君臨し続ける石森太二。
後楽園ホールで刻まれた「超人と獣」の新たな物語は、この先どのような結末を迎えるのだろうか。
<写真提供:新日本プロレス>
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