【新日本】2年越しの雪辱!藤田晃生がティタンのジャベ・インモルタルを切り抜け、執念のThrill Ride葬「ルチャドールってのは。強えよ。リスペクトだな」

新日本プロレスは6月2日(火)、東京・後楽園ホールにて『BEST OF THE SUPER Jr.33』第11戦を開催した。

Aブロック公式戦のセミファイナルは、連覇を目指す前年度覇者・藤田晃生と、開幕から絶好調を維持するメキシコ・CMLLの至宝ティタンの激突であった。

両者は2024年の同大会公式戦でも顔を合わせており、その際はティタンがジャベ・インモルタルでギブアップ勝利を収めている。

藤田晃生にとっては2年越しの雪辱戦であり、星を5勝2敗と先行させているティタンにとっては、初のメキシコ人覇者へ向けて落とせない一戦であった。

試合は入場時から不穏な空気が漂った。

藤田晃生がコーナーに掛けられていたティタンのオーバーマスクを無情にも投げ捨てるという、ルチャドールの誇りを踏みにじる挑発に出たのである。

ゴングが鳴ると、互いの持ち味であるスピーディーな攻防が展開された。

ティタンがマトリックスディフェンスやトペ・スイシーダで立体的な攻撃を見せれば、藤田晃生も強烈な逆水平チョップや逆片エビ固めで徹底したダメージを与えていく。

終盤、ティタンがラ・ランツァを突き刺し、伝家の宝刀ジャベ・インモルタルで一気に勝負を決めにかかる。

しかし、過去の敗戦を教訓にしていた藤田晃生はこれを間一髪で切り抜けると、渾身の力を込めてティタンを担ぎ上げ、必殺のThrill Rideを完璧な形で炸裂させた。

前年度覇者の意地と執念がルチャの至宝を沈め、貴重な5勝目を奪い取った。

激闘を終え、バックステージに崩れ落ちた勝者は、凄まじい威力を誇ったティタンの攻撃を振り返り、ルチャドールに対する認識を改めたことを明かした。

「腹に風穴が開いたかと思ったわ、お前! マジで。さすが、ファイナリストまで行った男だね」

華麗な空中戦のイメージが強いルチャ・リブレだが、その根底にある激しい闘志を肌で感じ取ったようだ。

「ルチャのイメージが強かったけど、そんなことないね。日本人の闘志に似たものがあるな、ルチャドールってのは。強えよ。リスペクトだな」

死闘の末に最大級の賛辞を送りつつも、「勝ったのは俺だ」と立ち上がる。

連覇への道筋が見えてきたことで、その目には確かな自信が宿っていた。

そして、話題は翌日に控える公式戦最終戦の相手、ヤングライオンの永井大貴へと移る。

「明日で決まり。ああ、永井ね。パンチ君。久しぶりだねえ、パンチ君。けっこう楽しみにしてるんだよ、お前とやれるのを」

後輩を「パンチ君」と独自の愛称で呼び、若き熱情を真っ向から受け止める構えを見せた。

「まあまあまあ、何を見せたって、お前、伸ばしてやるからな。覚えとけよ」

一方、痛恨の敗戦を喫し、勝ち点で並ばれる形となったティタン。

しかし、その表情に悲壮感はなく、むしろ新たなるライバルとの出会いを喜ぶかのような充実感に満ちていた。

「なんと表現したらいいのか。このような試合や対戦相手を、心から待ち望んでいた」

自らを追い詰めた若き前年度覇者のポテンシャルを高く評価し、未来のプロレス界を背負って立つ存在であると断言する。

「顔を合わせればわかる。フジタは次世代を担う日本のスターとなる。今夜、それを証明したよな」

勝敗を超えたプロレスリングの真髄を語り、さらには海を越えた壮大なプランまで口にした。

「ぜひ、フジタとは再び闘ってみたい。いつも声を掛けているが、ぜひメヒコに来てくれ。場所はどこでもいいぞ。だが、CMLLのGran PrixやFantasticamaniaのような、メヒコの大会に参加してくれたら光栄だ。まずは、招待状を送るとしよう。フジタ、受け取ってくれるか?」

自身が主戦場とするメキシコへの参戦を直訴するという、異例のラブコール。敗れてなお、その誇りと情熱が揺らぐことはない。

「神の見守られ、気持ちは折れず、屈してもいない。まだ、このリーグの闘いは終わってはいない」

ティタンの飽くなき探究心と、連覇へ向けて加速する藤田晃生。

後楽園のリングで交錯した両者の魂は、国境を越えた新たなライバル関係の始まりを告げている。

<写真提供:新日本プロレス>

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