【新日本】電光石火のエル・エス・クレロ決着!YOHがエル・デスペラードの牙城を崩し「ジュニアの新しい象徴」を宣言

新日本プロレスは6月2日(火)、東京・後楽園ホールにて『BEST OF THE SUPER Jr.33』第11戦を開催した。

Bブロックの首位攻防戦となった後楽園大会のメインイベントは、単独トップを走るエル・デスペラードと、昨年度の準優勝者であるYOHの激突。

両者の通算成績ではエル・デスペラードが勝ち越しているものの、『BOSJ』の公式戦に限ればYOHが3戦全勝と圧倒的な強さを誇っている。

相性という魔物が潜むジンクスを、エル・デスペラードがいかにして打破するかが注目された。

試合は、互いの膝を徹底的に破壊し合う凄惨な技術戦となった。

エル・デスペラードが場外での鉄柱攻撃やインディアンデスロックで左膝を執拗に攻め立てれば、YOHもドラゴンスクリューの乱れ打ちで対抗。

終盤には、YOHが相手のお株を奪うストレッチマフラーからのヌメロ・ドス、さらには掟破りのリバース・タイガー・ドライバーからピンチェ・ロコを狙うという、精神的にもダメージを与える猛攻を展開した。

しかし、首位を走るエル・デスペラードの底力もすさまじい。

YOHのカミゴェやレインメーカー式エルボーを耐え抜くと、怒りのロコ・モノから垂直落下式リバース・タイガー・ドライバーを炸裂。

そして、決着をつけるべく必殺のピンチェ・ロコの体勢に入った。

万事休すと思われたその瞬間、YOHの驚異的な勝負勘が火を噴いた。

ピンチェ・ロコの体勢から鮮やかに身体を入れ替え、電光石火の丸め込み技「エル・エス・クレロ」でスリーカウントを奪取。

相性の良さを証明するとともに、勝ち点を10に伸ばしてBブロックのトップタイへと躍り出たのである。

激闘の末に敗北を喫したエル・デスペラードは、バックステージで「クソ……クソッ!」と悔しさを露わにしながらも、自身の技で敗れた事実を自嘲気味に振り返った。

「お前がいろんなことできるのは分かってたがな、エル・エス・クレロとは。『こんなんで負けるヤツはケツ穴野郎だ』って名前をつけた、俺のただのパッケージ。やるじゃねえか。ふざけやがって。チクショー……」

かつて自らが名付けた屈辱的な意味を持つ丸め込み技で、大事な首位攻防戦を落とした悔恨。

相手の機転を称えつつも、ジンクスを破れなかった苛立ちが滲み出ていた。

一方、死闘を制して単独首位の牙城を崩したYOHのダメージは深刻であった。

試合後、自力で立ち上がることができず、寝転んだまま勝ち名乗りを受けると、そのまま転がりながらリングを降り、ヤングライオンの松本達哉におんぶされて退場路へ向かった。

そして、松本が差し出したマイクに対し、目を閉じたままの状態で力を振り絞って語りかけた。

「この……この俺が……ジュニアの新しい、象徴です」

たった一言に込められた、新時代を背負う覚悟。

そのまま気を失うように松本の背中で眠りにつき、万雷の拍手と歓声に包まれながら後楽園ホールを後にした。

満身創痍で掴み取ったこの勝利が、YOHを2年連続のファイナル進出、そして「ジュニアの象徴」へと導くのか。

Bブロックの戦国絵巻は、いよいよ最終局面へと突入する。

<写真提供:新日本プロレス>

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