【新日本】AEWの天才児ニック・ウェインの猛攻を耐え凌ぐ!マスター・ワトが意地の通天閣ジャーマンで『BOSJ』準決勝進出「今まで一度も倒したことのないYOHを倒す!」

新日本プロレスは6月3日(水)、東京・後楽園ホールにて『BEST OF THE SUPER Jr.33』第12戦を開催した。

後楽園ホールのメインイベントを託されたのは、Aブロックの突破を懸けた大一番であった。星取はともに5勝3敗。

2023年大会を制し、再びジュニアの頂点を目指すマスター・ワトと、アメリカAEWから飛来した弱冠20歳の「天才児」ニック・ウェイン。

新日本ジュニアの意地と、底知れぬポテンシャルを秘めた若き才能が、互いの生き残りを懸けて激しく火花を散らした。

試合は、ニックの恐るべき身体能力が館内をどよめかせる展開から幕を開けた。

躍動感あふれるミサイルキックやハンドスプリング式カッター、さらには場外へのカウンターのスパニッシュ・フライなど、規格外の空中殺法でマスター・ワトを極限まで追い詰める。

しかし、2023年覇者の底力はここで尽きることはなかった。

終盤、ニックの怒涛のラッシュを耐え凌ぐと、一瞬の隙を突いてスリングブレイドからTTDへと繋ぎ、最後は必殺の通天閣ジャーマンで若き天才をマットに沈めた。

この激闘の結果、Aブロックはマスター・ワト、藤田、アキラの3選手が6勝3敗の勝ち点12で並ぶ大混戦となった。

大会規定に基づく直接対決の成績により、1位がマスター・ワト、2位が藤田に確定。

これにより、6月5日に群馬・高崎アリーナで行われる準決勝のカードは、マスター・ワトvsYOH、イーグルスvs藤田という白熱必至の組み合わせに決定した。

熱戦の余韻が冷めやらぬリング上、勝ち名乗りを受けたマスター・ワトはマイクを握り、まずは死闘を繰り広げた若き才能へ向けて、英語を交えながら最大級の賛辞と再戦へのメッセージを送った。

「ニック、ニック、ユー・ソー・グレート。サンキュー・ソー・マッチ! バット・ネクスト・アイ・アゲインスト・ユー、アイ・キル・ユー!」

ユーモアを交えた宣戦布告に会場が沸き立つ中、自身の視界にハッキリと捉えた「優勝」の二文字について熱く語り始めた。

「見えてきた! 優勝という二文字が。もう一度、この『SUPER Jr.』優勝して、IWGPジュニアのベルト、初戴冠したいと思います」

観客からの「獲れよ!」という熱いゲキに対し、「獲るよ、任せてくれ!」と力強く応じる。そして、準決勝で激突することになったYOHへの思いを口にした。

「YOHさんとのタッグ対決、どんな試合になるか。YOHさん、楽しみにしてますよ! いや、YOHさんだから、もう帰ってるよ。期待しても来ない、それはもうわかってるの」

不在の対戦相手をイジり、会場の笑いを誘う余裕を見せつつも、最後は「マスター・ワトが、優勝します!」と力強く宣言して大会を締めくくった。

バックステージに姿を現したマスター・ワトは、改めてウェインの驚異的なポテンシャルに舌を巻きつつ、自らの背負う覚悟を言葉にした。

「ニック・ウェイン、すげえ、すごすぎるよ。思い出すだけで、あの場外のスプラッシュ、ヤバいな。見えてきた、“優勝”という2文字。ここからワトが新日本プロレス、新日本ジュニア、引っ張っていきます」

そして、次戦の相手であるYOH戦に向け、これまでの鬱憤を晴らすかのような並々ならぬ決意を露わにする。

「次、YOHという、今まで、レスラーになってから一度も倒したことのないYOHというプロレスラーを、次こそ倒して、この『SUPER Jr.』必ず優勝します。そして、その先にあるさらなる頂を、自分のこの手で、しっかり掴みたいと思います。必ず、掴みます!」

一方、あと一歩のところで決勝トーナメント進出を逃したニック・ウェインは、悔しさを隠しきれない表情でコメントスペースに現れた。

「クソ……!! 手を伸ばせば届きそうなくらいあと少しだったのに、どうしてダメになるんだ。去年も心の底から欲しかった。でも今年は……それ以上に欲しかった」

弱冠20歳にして抱く、勝利への強烈な渇望。しかし、若き天才はすぐに顔を上げ、自身の成長を冷静に自己評価した。

「去年より良い試合ができたと思う。去年より上手く自分を見せられたと思う。そして勝ち星も増えて、勝ち点も増えた。それって成功だろう? 少なくとも前進はした。なら……また挑戦するだけだよな?」

来年への再起を誓い、最後は流暢な日本語も交えながら、自身の情熱を呼び覚ましてくれた新日本プロレスへの感謝を口にした。

「ここにまた俺を招いてくれて、自分が一番得意とすること……ジュニアヘビー級レスラーとして闘うことができた。今、全身にプロレスが駆け巡ってるのを感じてる。新日本が、消えかけていた俺の情熱にもう一度火をつけてくれた。ありがとう。アリガトウゴザイマシタ。次こそは勝つ」

天才児のさらなる覚醒と、悲願のIWGPジュニア初戴冠へ向けて突き進むマスター・ワト。

それぞれの情熱が交差したAブロック最終戦は、ジュニアヘビー級の明るい未来を確信させる最高のエンディングであった。

<写真提供:新日本プロレス>

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