【新日本】IWGPヘビー王者カラムが前哨戦を制し辻陽太を挑発「俺は城の頂点で首を討ち取ってやる」
新日本プロレスのジュニアヘビー級の祭典『BEST OF THE SUPER Jr.33』第13戦が、6月5日(金)に群馬・Gメッセ群馬にて開催された。
この日の第6試合は、来る6月14日の大阪城ホール大会で実現するIWGPヘビー級選手権試合の前哨戦であった。
王者のカラム・ニューマン率いるUNITED EMPIREと、挑戦者の辻陽太がUnbound Co.のメンバーらと共闘する8人タッグマッチ。
至宝を巡る両雄の思惑と、過酷なリーグ戦を終えたジュニア戦士たちのプライドが入り乱れる総力戦となった。
試合は、辻陽太とカラム・ニューマンの熱を帯びたマッチアップから幕を開けた。
エルボー合戦から互いの意地がぶつかり合い、辻陽太がケブラドーラ・コンヒーロで先制すれば、カラム・ニューマンも鋭い蹴り技で応戦。
王者の余裕と挑戦者の野心が交差するスリリングな立ち上がりとなった。

中盤以降は、ジュニア戦士たちがそれぞれの見せ場を作る。
石森太二とロビー・エックスの連係攻撃が炸裂すれば、ゼイン・ジェイもエルボーやフォールアウェイスラムで対抗。
代打出場で全敗に終わった永井大貴も、スワンダイブ式ティヘラやプランチャを駆使して奮闘を見せる。

終盤、リング上は全選手が入り乱れる混戦状態に。
辻陽太がゼイン・ジェイにコンプリートショットを決め、カラム・ニューマンをポップアップして叩き落とすと、永井大貴が旋回式DDTからダイビングヘッドバットで一気に勝負を懸ける。

しかし、これを間一髪でかわしたカラム・ニューマンが、エクスカリバーからKiss the crownの波状攻撃。
最後は必殺のプリンスズカースで永井大貴を完璧に仕留め、前哨戦を制した。

試合後、カラム・ニューマンはマットに寝転がる不遜なポーズで辻陽太を挑発。

バックステージでも、IWGPヘビー級王者としての威厳と苛立ちを隠さなかった。
「あぁ、たまんねぇ。今日は暑いな。とにかく、チャンピオンがホームに戻って来たぞ! 俺は2週間ほど離れていたが、その間も『SUPER Jr.』はチェックしてた。ただし、見てたのはEMPIRE勢だけだけどな」
自身の不在中に行われていたジュニアの祭典に対し、他団体からの多数の参戦選手がいる現状へ苦言を呈する。
「いったい何団体から選手を呼べば気が済むんだよ? 来たいヤツらを片っ端から出してたら、俺たちと他の団体の違いは何になるんだ?」
新日本プロレスのブランド価値を問う発言は、裏を返せば頂点に立つ自身の価値を高めるための言葉でもあった。
そして、大阪城決戦へ向けて辻陽太に冷酷な宣告を下す。
「このベルトを獲って以来、みんながカラム・ニューマンのことを話してる。ツジ、お前をオーサカジョーホールで叩き潰すためなら、俺はなんだってやる。俺は城を手に入れ、剣を持ち、その頂点でお前の首を討ち取ってやる」

一方、敗れはしたものの、常に新時代の到来を予言し続ける辻陽太は、余裕の笑みを浮かべて短い言葉を残した。
「いつも言ってるように物事っていうのは、変わってる時が一番おもしれえんだ。まさしく今年の新日本プロレス、歴史においての分岐点だ。見逃すなよ」
また、このタッグマッチに参加したジュニア戦士たちも、それぞれの現状と未来について語っている。

勝ち点12で並びながら直接対決の差で決勝トーナメント進出を逃したフランシスコ・アキラは、「このトーナメントで優勝するのが誰であれ、俺は自分がトップ選手と渡り合えることを証明した。近いうちにチャンピオンになるのはこの俺だ」と豪語。

同じく勝ち点12で敗退した石森太二は、「今の俺の年齢でも不可能じゃねえことはわかっただろう。史上最年長優勝はまだまだチャンスあるからよ」と来年への意欲を見せた。
全敗の永井大貴と因縁のあるゼイン・ジェイは「少しは成長したようにも見えるしな。これからお前がどうなるかちょっと楽しみにしてるぜ」と上から目線で評価を下した。
ヘビー級の頂上決戦と、ジュニアたちの次なる野望。
Gメッセ群馬のリングに渦巻いた熱は、そのまま大阪城ホールへの導火線となっていく。
<写真提供:新日本プロレス>















