【新日本】歴代CHAOSの魂を背負って!YOHが藤田晃生との1年越しの雪辱戦を制し『BOSJ』初制覇「100代目のチャンピオン、俺がなってやろうじゃないの!」

新日本プロレスのジュニアの祭典『BEST OF THE SUPER Jr.33』の最終戦が、6月7日(日)に東京・大田区総合体育館で開催された。

1ヶ月にわたる過酷なサバイバルレースの頂点を決めるメインイベント。奇しくも、昨年と同じ大田区総合体育館という舞台で、同じ顔合わせによる決勝戦が実現した。

Aブロック2位通過の前年度覇者・藤田晃生と、Bブロック2位通過で悲願の初優勝を目指すYOH。連覇か、雪辱か。

1年越しの因縁に決着をつけるべく、両雄の意地とプライドが交錯する最高峰の闘いが幕を開けた。

YOHは「レインメーカー」を想起させる黄金のコスチュームに身を包み、堂々と入場。

対する藤田晃生はダンサーたちを従え、セコンドにロビー・イーグルス、大岩陵平、ハートリー・ジャクソンを伴って華々しく登場した。

試合は、互いの技術と意地がぶつかり合う総力戦となった。

グラウンドの攻防から始まり、藤田晃生がザックドライバーの体勢でプレッシャーをかければ、YOHは矢野通ばりの「ブレイク!」連呼や、相手の背後から髪を掴むなど、CHAOSの先輩たちのエッセンスを取り入れたインサイドワークで揺さぶりをかける。

これに対し、藤田晃生もYTRポーズで挑発し返すなど、互いの心理戦が展開された。

中盤、YOHはロビー・イーグルスのコールを煽りながらネックツイストを見舞うなど、対戦相手のパートナーを意識した攻撃を展開。

藤田晃生も強烈な逆水平チョップやジャーマンスープレックスで反撃し、意地をぶつけ合う。

YOHはオカダ・カズチカのフラップジャックやウルトラタイガードロップ、さらには石井智宏ばりの左右のエルボーから後藤洋央紀の牛殺しまで、自らのプロレス人生に関わってきた歴代の強豪たちの技を次々と繰り出し、観客を熱狂の渦に巻き込んだ。

終盤、互いに体力を消耗し切った状態で、魂のエルボー合戦へ突入。

藤田晃生のバカまっしぐらからのAbandon Hope、さらにはThrill Rideの体勢を、YOHはYOSHI-HASHIの頂狩で切り返す。

そして、中邑真輔を彷彿とさせるたぎりからのボマイェを炸裂させ、レインメーカー式ショートレンジラリアットと勝負に出た。

最後は、藤田晃生の粘りを振り切り、渾身のDIRECT DRIVEでマットに突き刺してスリーカウントを奪取。

昨年の雪辱を果たし、悲願のBOSJ初優勝を成し遂げた。

試合後、リング上で大の字になる藤田晃生に言葉をかけ、抱き起こしたYOH。

互いの健闘を称え合い、握手を交わす両者に、大田区総合体育館から万雷の拍手が送られた。

棚橋弘至社長から優勝トロフィーと優勝旗を受け取ったYOHは、マイクを握ると中邑真輔ばりの「イヤァオ!」を披露し、場内を沸かせる。

「まずは藤田。テメーは最高だよ。最高にパンクだよ! これを優勝したら、あとはもう一つ。ベルトだけでしょう。100代目のチャンピオン、俺がなってやろうじゃないの!」

次なる標的としてIWGPジュニアヘビー級王座を明確に口にした瞬間、現王者のDOUKIが登場。

視殺戦を展開する中、突如として背後からSHOが乱入し、H.O.Tによる無法な襲撃が始まった。

しかし、YOHはこれを自力で返り討ちにすると、奪い取った鉄板で2人の脳天を殴打。

自らの力でリングの平穏を取り戻すと、再びマイクを握った。

「せっかくなので、今日の締めは、“極上のCHAOSざんまい”をケイオスの先輩がたと一緒にやって終わりたいと思います! 矢野さん、カモーン!」

YOHの呼びかけに応え、後藤洋央紀、YOSHI-HASHI、矢野通がリングイン。

ダウンしているDOUKIとSHOを「魚」に見立て、その上にIWGPジュニアヘビーのベルトを置くという前代未聞のシチュエーションを作り出す。

YOSHI-HASHIの音頭のもと、観客も一体となった「ざんまい」の合唱に合わせてリボンシャワーが舞い上がり、ジュニアの祭典は多幸感に包まれて大団円を迎えた。

バックステージでは、CHAOSの先輩たちによる祝勝会が開催された。ビールで乾杯し、満面の笑みで喜びを分かち合うYOH。

「CHAOSのみんなのを勝手に引き継いで、一つの試合スタイルを作れたかなと思うんで、自分自身も凄え勉強になりました。次、DOUKIに挑戦して、“100代に一人の逸材”っていうことでジュニアを引っ張っていけたらと思ってます」

先輩たちとの絆を確認しつつ、ジュニアの顔としての覚悟を語る。

しかし、祝勝ムードの中でまさかの事態が待ち受けていた。

矢野通から、翌日に後楽園ホールで行われるDDTプロレスリングとの対抗戦への緊急招集を受けたのである。

「明日、後楽園ホール来ない? 一面対抗戦だよ! YOHが必要だって、今日を見て確信した」

突然のオファーに戸惑いつつも、最後は「“100代に一人の逸材”なんで、なんでもやります!」と腹を括り、矢野軍への合流を承諾した。

一方、連覇を逃した藤田晃生は、床に倒れ込みながらも潔く敗北を認めた。

「誰が何と言おうと、俺の負けだ。YOH、アンタの方が今日は強かった。いまのジュニアではお前が最強かもな。今日時点ではな! いつかどっかのタイミングで、もう一回やろう。1勝1敗、ケリつけようや」

若き前年度覇者は、この悔しさを糧に必ずやリベンジの舞台へ戻ってくるはずだ。

新時代を予感させる2人のライバル関係は、これからも新日本ジュニアを熱く牽引していくことだろう。

<写真提供:新日本プロレス>

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