【新日本】矢野通、葛西純との異色トリオでH.O.Tを圧倒!ウルフアロンが成田蓮の柔道冒涜に怒りの一本背負い「一人のプロレスラーとして叩き潰す」

新日本プロレスのジュニアヘビー級の祭典『BEST OF THE SUPER Jr.33』の最終戦が、6月7日(日)に東京・大田区総合体育館(EBARA WAVE アリーナおおた)で開催された。

来る6月14日の大阪城ホール大会でNEVER無差別級王座を懸けて激突する、挑戦者のウルフアロンと王者の成田蓮。

前回の高崎大会での8人タッグマッチでは、成田蓮が柔道の黒帯を用いてウルフアロンの首を絞め上げるという暴挙に出ており、因縁は最高潮に達していた。

迎えた最終前哨戦となるこの日の6人タッグマッチでは、ウルフアロンと矢野通が、なんとプロレスリングFREEDOMSの“デスマッチのカリスマ”葛西純と異色トリオを結成。

対するHOUSE OF TORTURE(以下、H.O.T)とのスリリングな総力戦が展開された。

試合は、H.O.Tの奇襲からスタート。成田蓮とディック東郷が二人がかりでウルフ・アロンを襲撃し、葛西純との鉢合わせを狙う。

しかし、異色タッグはこれを切り抜け、豪快なショルダータックルでH.O.Tをなぎ倒してポーズを決め、息の合った連携を見せた。

中盤、矢野通がコーナーパッドを外してインサイドワークを仕掛けるも、H.O.Tの反則と介入に阻まれる。

その後、葛西純と高橋裕二郎がマッチアップ。

葛西純は追走式ラリアットからプッシュアップのパフォーマンスで会場を沸かせ、さらには浅見レフェリーが転倒した隙を突いて得意の竹串を裕二郎の頭部に突き刺すという、狂気のデスマッチ殺法を大田区のリングで炸裂させた。

終盤、ついにウルフ・アロンと成田蓮がリング上で正面衝突する。

成田蓮は徹底した膝攻めから飛びつき膝十字固めで王者の老獪さを見せるが、ウルフ・アロンは圧倒的なパワーで対抗。

串刺しラリアットからブレーンバスターで投げ飛ばし、反撃の狼煙を上げる。

H.O.Tのトレイン攻撃も凌ぎ切り、成田蓮には強烈なショルダータックル、高橋裕二郎とディック東郷には立て続けに一本背負いを見舞うという無双状態に突入。

最後は、ディック東郷をカウンターのパワースラムで叩きつけ、必殺のアングルスラムで完璧な3カウントを奪取した。

試合決着後も、成田蓮は黒帯を用いて背後からウルフ・アロンにチョーク攻撃を仕掛けるが、ウルフ・アロンはバックエルボーからの鮮やかな一本背負いでこれを返り討ちにし、前回の雪辱を果たした。

奪い返した黒帯を腰に巻き、リング上で勝ち名乗りを受ける姿は、大阪城決戦へ向けた絶対的な自信の表れであった。

バックステージに姿を見せたウルフ・アロンは、自ら奪還した黒帯を腹に巻き直しながら、柔道家としての誇りと怒りを語った。

「オイ、成田、お前にはな、黒帯の締め方を教えてやるよ。黒帯は人を叩く凶器じゃねえんだよ。柔道の有段者で責任を持って力を使うために巻くんだよ」

柔道の精神を冒涜した成田蓮の行いを厳しく批判。途中、黒帯の巻き方を少し忘れて結び直すという愛嬌を見せつつも、言葉の刃は鋭さを増していく。

「お互いに礼節を尽くして闘うものなんだよ。テメーは全く違う使い方をしている。まあテメーからしっかりと黒帯は奪い取ったから、(6.14)大阪城ホール、プロレスの試合だよ。しっかり一人のプロレスラーとして、テメーのこと叩き潰してやる」

金メダリストとしてのルーツを守り抜き、あくまで「プロレスラー」としてNEVERのベルトを奪取することを力強く宣言した。

一方、異色タッグを組んだ葛西純とのやり取りは、試合の殺伐とした空気から一転、和やかなムードに包まれた。

葛西純が「世界最強の男と組ませていただけるなんて」と謙遜すれば、ウルフ・アロンも「間近で葛西さんの体を見て、これまで闘ってきた歴史が全て刻まれてるなって、圧倒されましたね」と最大級の敬意を払う。

さらに葛西純から「チームワークも良かったし、『WORLD TAG LEAGUE』行けるんじゃないの?」とタッグ継続のラブコールを送られると、ウルフ・アロンは「でも、いつ僕に串が飛んでくるか分かんないなって」と笑いを誘う。

葛西純の「そんな自殺行為はしませんから」という言葉に対し、「久しぶりに見ました、こんなちゃんと嘘つく人(笑)」と息の合った掛け合いを見せ、「また是非よろしくお願いします」と快諾。

これを受けた葛西純は報道陣に向かって「カメラ撮ったな? タッグチーム結成のフラグだぞ。キッチリ記録残しとけよ」と念を押し、異次元タッグの再結成に強い意欲を見せた。

一方、前哨戦で手痛いしっぺ返しを食らった王者の成田蓮は、憎悪を剥き出しにしてコメントスペースに現れた。

「テメー、帯をなんだと思ってんだ、この野郎! やっぱりテメーは黒帯返上だ、この野郎。このベルトも獲れず、黒帯返上した情けねえ姿を地上波で全国民に晒してやるよ、ざまあみろ」

黒帯の奪還を許したものの、「黒帯返上」という執拗なアピールでウルフ・アロンの精神を揺さぶり続ける。

柔道家の誇りと悪のインサイドワークが真っ向からぶつかり合うNEVER無差別級選手権試合。

大阪城ホールのリングで最後に笑うのは、果たしてどちらか。

<写真提供:新日本プロレス>

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