【全日本】本田竜輝が焦りを乗り越え6人タッグ王座奪取!諏訪魔が若手に苦言「もっとガンガン来い、身をもって叩き込む」

全日本プロレスが11年ぶりに山形市の地で開催した「スーパーパワーシリーズ2026」山形ビッグウイング大会は、新世代の台頭とベテランの意地が交錯する熱気あふれる一夜となった。

メインイベントに組まれた全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権試合では、王者組の“Evolution”諏訪魔、鈴木秀樹、田村男児組に対し、本田竜輝、羆嵐、立花誠吾のトリオが挑戦。

5.17大田区大会でのバックステージ乱闘から続く諏訪魔と本田の遺恨、そして6.18後楽園大会の世界ジュニアヘビー級選手権試合を見据えた田村と立花の前哨戦という、二つの激しい火種が絡み合う総力戦であった。

試合は序盤から諏訪魔と本田が真っ向から衝突。

中盤、反則カウントのアピールを阻まれた本田に対し、諏訪魔が場外戦でイスを何度も振り下ろすなど制裁モードで暴れ回る。

しかし挑戦者組も怯むことなく反撃に出る。終盤は立花と田村の熾烈な削り合いとなり、両軍入り乱れる乱戦の中、立花が本田のラリアット、羆嵐のセントーンという手厚いアシストを受け、最後は渾身のヤンキーハンマーで田村から3カウントを奪取した。

見事に第13代王座へ就き、世代交代を印象付けた挑戦者組は、リング上で喜びを爆発させた。マイクを握った立花誠吾は、世界ジュニア戦で激突する田村男児へ向けて力強く咆哮した。

「男児、聞いてるか。6月18日の後楽園ホールでの世界ジュニア戦は、今日よりも熱くてバチバチで、素晴らしい試合をするから配信で見ろ」

トリオとしての戴冠に歓喜する立花は、バックステージでもこのメンバーでのベルト獲得の喜びを語り、今後のタイトル戦線への強い意欲を示している。他のどのタイトルマッチよりもすごい試合をした上で、自らが勝つと力強く断言した。

また、この勝利で二冠王となった羆嵐は、新王者としての自信をみなぎらせて今後の展望を語った。

「この3人でどんどん防衛していこう。全国各地、毎大会で防衛戦をやってやるから、俺たちから目を離すな」

そして、諏訪魔との因縁を制し、リング上で歓喜の“ホンダンス”を披露した本田竜輝。

バックステージでは、仲間たちがシングル王座を持つ中で自身が抱いていた率直な焦りと、これからの野望を吐露した。

「個人的には何より、羆さん、立花のアニキとこうして形になったのが嬉しい。過去にはいろいろあったが、俺たちは今を生きている。二人がベルトを巻いている中で、俺も結果を残さないとと焦っていた。だからこそ、もっと全日本プロレスの上に立ってやる」

一方、初防衛に失敗し王座から陥落したEvolutionのバックステージは、不穏な空気に包まれていた。

敗北を認める田村男児に対し、諏訪魔が「負けてんじゃねーよ」と怒りをぶつけ、両者は激しい口論に発展。

見かねた鈴木秀樹が「本田ともっとやってくださいよ」と諏訪魔に皮肉めいた言葉を残し、田村とともに足早にその場を去ってしまった。

一人残された諏訪魔は、鈴木への不満を漏らしつつも、現在の若手レスラーたちの試合運びに対して厳しい苦言を呈した。

「若いうちから、若くないプロレスをやっているのではないか。もっとガンガン来るような、うわ、すげぇなと思わせるものを見たい。そういうものを伝えることが必要だと、今日久々に感じた。東京の大きな会場だけではなく、こうした地方の大会だからこそ伝えられることがある。そういう時は俺が身をもって叩き込む」

重鎮ユニットの亀裂と、新興トリオの躍進。

11年ぶりの山形大会は、全日本プロレスの勢力図が大きく塗り替わる分岐点となった。

<写真提供:全日本プロレス>

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