【全日本】大森北斗が他花師との一騎打ちに勝利!涙の北斗軍解散で語った弱さと覚悟「メンバーがいたから誰よりも前に出て闘うことができた」
全日本プロレスが6月11日に東京・新宿FACEで開催した「スーパーパワーシリーズ2026」。
その第3試合で、一つのユニットが完全に幕を下ろした。
大森北斗が率いた「北斗軍」の解散に伴う、メンバーとの“魂の三番勝負”最終戦。大森北斗が他花師を退け、けじめの戦いを全勝で締めくくった。
試合は、互いの矜持がぶつかり合う展開となった。他花師は解散を象徴するような楽曲で入場し、大森北斗は対戦相手に敬意を表すかのように純白の道着を身にまとってリングイン。
ゴングが鳴ると、他花師は地獄突きや観客のタオルを用いた反則攻撃など、持ち前の荒々しいファイトで大森北斗を徹底的に痛めつける。

しかし、大森北斗もリーダーとしての意地を見せ、コーナーからのミサイルキックなどで応戦。終盤には他花師の必殺技であるCC2019を凌ぎ切り、雪崩式ブレーンバスターから豪快なナルシストプレスを投下。
見事に3カウントを奪い、最終戦を勝利で飾った。

リング上で行われたマイクアピールは、勝敗を超えた人間ドラマの様相を呈した。
激闘を終えた大森北斗は、共に戦ってきた仲間たちへの熱い想いを吐露する。
「他花師、オマエは本当にヤバいヤツだ。でも俺は他花師、オマエを本当に愛していた。それは他花師だけじゃない。ジャック・ケネディも愛澤No.1も、サイラスだってハートリー・ジャクソンだって、タロースだって、羆嵐だって愛してるよ」
かつて苦楽を共にした全メンバーの名前を挙げ、深い愛情を示した。
ユニットの長として慕われることが自身の力になっていたと振り返りつつも、あえて解散という苦渋の決断を下した背景には、過酷な現実があったと明かす。
「このままだとリーグ戦だけじゃない、トーナメントだって、俺たち北斗軍は干されてしまい、最終的に対戦カードからも、会社からもこのままだと干されてしまうんだ。だから俺はもっと強くなって、このリングの中心に立つよ」
現状への危機感と、さらなる飛躍への覚悟。
強くなるための発展的解散であることを強調し、数年後に互いが成長した暁には「真の北斗軍」を再結成しようと未来への希望を掲げた。
この熱いメッセージに対し、他花師もマイクを手にして思いの丈をぶつける。
アジアタッグ王座への挑戦など、共に歩んだ激闘の日々を回顧しつつ、大森北斗の知られざる素顔を観客に伝えた。
「自分が去年結婚した際、リーダーはわざわざ北海道の実家から時間を割いて、神戸の結婚式まで駆けつけてくれた。みんなが思っている以上に、この人は他人思いで、スゴい優しい人なんです。だから俺は北斗軍が解散になっても、北斗は永遠に俺のリーダーです」
ユニットの絆が単なるリング上の関係にとどまらないことを証明する心温まるエピソードに、会場は感動的な空気に包まれた。

バックステージに戻った大森北斗は、改めて自身の内面と向き合い、赤裸々な言葉を紡いだ。
「正直俺は想像を絶する何倍も弱いレスラーなんだ。一人じゃ怖くてなにもできないレスラーなんだけど、メンバーがいたから誰よりも前に出て闘うことができた」
重圧を背負うことで強くなれたと語る大森北斗は、これからは己一人の力で結果を残さなければならないと決意を新たにする。
その言葉を聞いた他花師は、上を目指すための決断を全面的に支持しつつ、最後は独自のユーモアで場を和ませた。
「北斗軍解散」という言葉を早口で連呼し、最終的に「北斗軍文化遺産」という言葉遊びを披露して控え室を後にした。
一つの時代が終わりを告げたが、それは同時に新たな伝説の幕開けでもある。
大森北斗が真の強さを手に入れ、再びリングの中心に立つ日を、ファンそしてかつての仲間たちは待ち望んでいる。
<写真提供:全日本プロレス>
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