【全日本】鈴木秀樹が最後の前哨戦で宮原健斗へ宣戦布告「いい試合じゃない、スゴい試合をやろう」
全日本プロレスは6月11日、東京・新宿FACEにて「スーパーパワーシリーズ2026」を開催した。
セミファイナルとなる第6試合では、1週間後の6月18日に控える三冠ヘビー級選手権試合に向けた、王者・宮原健斗と挑戦者・鈴木秀樹による最後の前哨戦が8人タッグマッチとして組まれた。
大一番を目前に控えた重厚な駆け引きに加え、参戦選手たちの新たな抗争の火種が芽生えるなど、見どころの多い一戦となった。
先発で対峙したのは、至宝を懸けて激突する宮原健斗と鈴木秀樹であった。
張り詰めた空気の中、鈴木秀樹が強烈なエルボースマッシュを放ち、静かなる火花を散らす。
その後は両陣営の思惑が入り乱れ、芦野祥太郎の猛攻や諏訪魔の荒々しいファイト、真霜拳號の鋭い打撃などが交錯する目まぐるしい展開となった。
終盤、宮原健斗と青木優也が相対する。
青木優也はスピーディーな攻撃を次々と繰り出して三冠王者を追い詰める場面も作ったが、王者の牙城は崩れなかった。

味方の手厚いアシストを受けた宮原健斗が、一瞬の隙を突いて死角から青木優也を捕獲し、必殺のシャットダウン・スープレックスで完璧な3カウントを奪い去った。

試合後、コーナーに鎮座して三冠ベルトを誇示する宮原健斗に対し、鈴木秀樹がマイクを握り、単なる名勝負以上の激闘を約束するように「いい試合じゃない、スゴい試合をやろう」と力強く呼びかけた。
これに対し宮原健斗も呼応して右手を差し出し、両者は決戦を前に熱い握手を交わした。

バックステージに戻った挑戦者の鈴木秀樹は、静かに闘志を燃やしていた。
最後の前哨戦を終えても平常心を崩さず、決戦に向けて「変わらずにやることが一番の闘いだった」と振り返り、あとはリング上の結果のみであると淡々と語った。

一方、迎え撃つ立場の宮原健斗は、リング上で受けた鈴木秀樹からの言葉に対し、王者としての確固たる矜持を示した。
相手の実力を認めつつも、単なる好勝負で終わらせるつもりはないと断言する。
プロレスの真髄は勝負論にあると説き、「凄い試合をするのは当たり前だ。大事なのはこの三冠ベルトをどちらが巻くのかだ」と、至宝の重みを強調した。
さらに、この頂上決戦が互いの「プロレスラーとしての価値を懸けた勝負」であると位置づけ、プロフェッショナル・レスリングの神髄を見せつける構えだ。
また、この試合は次なる激闘の引き金ともなった。

宮原健斗の前に沈んだ青木優也は、全日本プロレスの頂に君臨する王者の底知れぬ強さを肌で感じ「とてつもなく高いところにいるのは今日わかった」と圧倒されつつも、いつかその位置に立つという野心をのぞかせた。そして、試合中に激しいチョップ合戦を展開したMUSASHIに対して矛先を向け、「熱をもっと叩き込んでくれ、何十倍にもして返す」と噛み付いた。

名指しされたMUSASHIも引く気配はない。
青木優也との闘いに完全に照準を合わせた様子で、「もっとチョップ打ってこいよ」と真っ向から受けて立つ姿勢を見せている。
傍らにいた吉岡世起が「燃えてるよ」と証言するように、両者の遺恨は今後さらに激化していくに違いない。
三冠戦へ向けて研ぎ澄まされる頂点の闘いと、次代を狙う若き猛者たちの熱き台頭。
全日本プロレスのリングは、6月18日の後楽園大会に向けて最高潮のボルテージを迎えようとしている。
<写真提供:全日本プロレス>
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