【新日本】茶化すYOHに王者DOUKIが激怒し退席!YOHは第100代IWGPジュニア王座へ自信「100代に一人の逸材になる」
異次元の感性で場を支配する挑戦者と、伝統の重みと秩序を説く絶対王者。極端なまでに噛み合わない両雄のイデオロギーが、決戦の地である大阪で完全に決裂した。
新日本プロレスは6月13日、大阪・朝日生命ホールにおいて翌14日の『DOMINION 6.14 in OSAKA-JO HALL』(大阪・大阪城ホール)に向けた前日公開調印式を実施した。

ファンが見守るなかで行われたIWGPジュニアヘビー級選手権試合の調印の場は、予測不能な振る舞いで翻弄する挑戦者のYOHと、怒りを募らせる王者DOUKIによる、異様な空気のまま幕を閉じることとなった。

過酷な『SUPER Jr.33』を制し、覇者として王座に挑むYOHは、自らを「後藤革命軍、DIRECT DRIVEのYOHです」と名乗り、飄々とした態度でマイクを握った。
王者の戦術や乱入の可能性についても意に介する様子はなく、「相手の手の内はもう十分知っている。反則、介入、何をやってもらっても大丈夫だ」と絶対の自信を口にし、会場のどよめきを誘った。
目指すのは歴史的な節目となる第100代王者という座である。「明日は最高の俺で行きたいと思う。そして100代目のチャンピオンになって、100代に一人の逸材に俺がなろうと思う」と宣言し、独自のワードセンスで大一番への意気込みを示したのである。

この底抜けの明るさとマイペースな姿勢に対し、迎え撃つ王者DOUKIは危機感をあらわにした。「お前ら、この男がいま何を考えているかわかるか。何も考えてない」と観衆に向けて切り出すと、挑戦者のプロレス観を真っ向から否定しにかかる。
先日行われた大田区大会での行動を例に挙げ、「人をサカナにしてざんまいなど、はたして何の価値があるというのか。その場が盛り上がればいい、客が沸けばいい、そんなことしか考えていない」と痛烈に批判。
さらには「この男がベルトを獲ってしまえば新日本ジュニアは終わる」と断言し、現状が深刻な危機的状況にあると訴えかけた。
DOUKIの言葉には、王者としての強烈な自負が滲む。「この状況を救えるのは、神である俺しかいない」と豪語し、挑戦者の勢いを一蹴してみせた。

1月にエル・デスペラードを退けた実績や、4月にYOH自身を下している過去を突きつけ、「お前らの思い通りの結末には決してならない。目の前にいるのはジュニアの神だからな」と、圧倒的な実力の差を見せつける構えである。
王者みずからボイコットした今年の『SUPER Jr.33』を、DOUKIは次期挑戦者を決めるための『DOUKIゲーム2』と呼称していた。
ゲームマスターの視点で公式戦を観察していたという王者は、「神である俺がいないと、このリングに秩序などなくなってしまうのかと頭を抱えてしまった」と嘆き節を展開する。
「客に受ければいいという試合ばかりで、聖なる新日本ジュニアの戦いが汚されてしまった」と独自の美学を語り、その無秩序の象徴であるYOHが頂点に立つことを何としてでも阻止する覚悟を示した。

しかし、これほどまでの王者の熱弁と怒りすら、YOHのペースを崩すことはできなかった。DOUKIの言葉を聞いた感想を問われると、挑戦者は「とっても面白かった。100点差し上げたい」と完全に茶化してみせたのである。
さらに、和装で登壇していたDOUKIの出で立ちに目をつけ、「もしかして、DOUKIママになりたいの?」と突如として見当違いの質問を投げかけた。

これにはさすがのDOUKIも平静を保つことができなかった。「その場が盛り上がればいい、頭にはそれしかないんだ」と激昂するも、YOHは「上の服を絶対に脱いだほうがいい」とさらに追撃の手を緩めない。
ついに限界を迎えた王者は「そんなこと言っておもしろいか。くだらねえ」と吐き捨て、マイクを激しく叩きつけて調印書にサインをしないまま退席してしまった。

残されたYOHは、帰ろうとする素振りをみせて観衆の引き留めを誘うなど、最後までエンターテイナーとしての役目を全うした。さらには「もうDOUKIのぶんも書いちゃう」と嘯き、自身のサインの横に「DOUKIの文字のうしろにちっちゃく『ママ』って書いておく」と宣言するなど、独壇場のまま単独でフォトセッションを終えたのである。

威厳と秩序を重んじる神か、それとも観客を惹きつけてやまない無秩序な天才か。大阪城ホールのリングで、決して交わることのない2つの世界観が正面から激突する。
<写真提供:新日本プロレス>
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