【新日本】赤髪で復活のSANADA、奇策も通じず。KONOSUKE TAKESHITAが圧倒的パワーでV4達成!ベルトを取り戻したTAKESHITA「WORLDの文字どこやった?」

新日本プロレスの上半期の総決算となる6月14日の大阪・大阪城ホール大会『DOMINION 6.14 in OSAKA-JO HALL』。

そのオープニングを飾る第1試合で、NJPW WORLD認定TV王座を懸けた激闘が繰り広げられた。

王者であるKONOSUKE TAKESHITAにとって4度目の防衛戦の相手は、1月の大田区大会以降、表舞台から姿を消していたSANADAである。

挑戦者のSANADAは5月の福岡大会で突如現れて王者を襲撃し、ベルトを強奪するという強硬手段に出た。

因縁渦巻く中、SANADAにとって待望の復帰の舞台となった一戦は、入場時から異様な空気に包まれた。

 

SANADAの入場曲が鳴り響くと、過去のユニット時代を彷彿とさせる歴代のコスチュームと当時のベルトをまとった8名の人物が次々と姿を現す。

そして9人目として能面にタキシード姿のSANADAが登場し、立ち込める霧が晴れた瞬間、燃えるような赤い髪と全身真っ赤なコスチュームに変貌を遂げた姿を見せつけた。

奪い取ったベルトを手に花道を歩くその姿は、かつてのクールなイメージをかなぐり捨てた、底知れぬ狂気を感じさせるものであった

一方の王者KONOSUKE TAKESHITAは、自身が保持するAEWインターナショナルのベルトを巻き、地元・大阪の大歓声を一身に浴びてリングインを果たした。

試合は、予測不能なSANADAの奇策と、それを正面から受け止めるKONOSUKE TAKESHITAの真っ向勝負となった。

SANADAは序盤からシャイニングウィザードを放つなど速攻を仕掛け、中盤にはレフェリーを巻き込んだサミングや、場外でのコールドスプレー噴射、さらにはギターショットといった反則攻撃も辞さない無法ぶりを発揮する。

しかし、AEWのトップ戦線で揉まれる王者の肉体と精神は揺るがなかった。

あらゆる反則や幻惑を強靭なパワーで跳ね除け、最後は怒涛のレイジングファイヤーを完璧に叩き込み、SANADAを粉砕。見事に4度目の防衛に成功した。

試合を終え、強奪されていたベルトを取り戻したKONOSUKE TAKESHITAは、バックステージで安堵の表情を見せるかと思いきや、手元のベルトを凝視して憤りを見せた。

「まず久しぶりにこのベルト返ってきましたけど、“NJPW WORLD”の“WORLD”どこやった、これ? オイ、SANADA、コラ、“WORLD”の“WORLD”どこやった、お前」

挑戦者の手によって装飾の一部が失われていたことに苦言を呈しつつも、自身の歩みを力強く振り返る。

「去年のこの大会でボルチンとNEVERのベルトを懸けて闘い、負けたことで、強いヤツは世界中を探さなくても新日本にいると気付かされた。あれから1年が経ち、今こうして本隊として新日本のリングに上がっている。まだまだやれるよ。まだまだおもしろいこと、夢のあること見せていくよ」

新日本プロレスのリングへの深い愛着と、常に進化を続ける自身の可能性をファンに約束した。

さらに、腰に巻かれたもう一つの証を示し、世界を股にかける王者としてのプライドをのぞかせる。

「世界のTAKESHITA、いつでも帰ってきますんで、ファンの皆さんも楽しみにしていてください。また次帰ってくる時も、この“レインメーカー”オカダ・カズチカから獲ったAEWインターナショナルのベルトも、また持ってくるから楽しみにしといて。ありがとうございました」

そして、報道陣から新日本プロレスの株式譲渡という、業界を揺るがすビジネス面での大きな転換期について問われると、表情を一変させ、自身のルーツであるDDTプロレスリングでの経験を交えながら、プロレス界全体を背負う者としての熱い信念を語り始めた。

「いろんなことがあったDDTも、10年ぐらい前は『もうヤバい。潰れるかもしれへん』と言われていた時期があった。それでもサイバーエージェントと一緒にレスラーもスタッフも頑張り、お客さんがついてきてくれた結果、今の盛り上がりがある。新日本プロレスもどこの会社になろうがなんだろうが、やることは変わらない。プロレスの力を信じる。それだけでしょう」

組織の枠組みが変わろうとも、リング上の熱と闘いこそが全てであるという揺るぎない覚悟。そして、その言葉は同席するメディアやすべての関係者へのエールへと変わっていった。

「それはレスラーも、社員の人たちも、ここにいるマスコミの人たちも同じ。こうしてプロレスを取材しているからには、プロレスは絶対にもっとオモロくなる。プロレスが一番の世界が絶対いつか来るからって信じていてもらわないと、未来はない。みんなで日本のプロレス界を上げていきましょう。それだけです」

一方、奇抜な演出と反則攻撃で勝利に執念を燃やしながらも敗れ去ったSANADAは、控室へ戻る道すがら報道陣の問いかけに応じることなく、無言のまま姿を消した。

業界の未来を見据える絶対王者と、手段を選ばず復活を期した挑戦者。

大阪城ホールのオープニングマッチは、両者の対照的な現在地をくっきりと浮き彫りにする結末となった。

<写真提供:新日本プロレス>

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