【新日本】デスペラードが“ルチャの黄金時代を築いた男”ミスティコとの一騎打ちで勝利!盟友との対決に「素晴らしい財産を手に入れられた」

新日本プロレスの激動の上半期を総括するビッグマッチ『DOMINION 6.14 in OSAKA-JO HALL』が、6月14日に大阪城ホールにて開催された。

6大タイトルマッチが目白押しの豪華絢爛な舞台において、異彩を放つ極上のカードが組まれた。

現IWGP Jr.タッグ王者組であるエル・デスペラードとミスティコ(CMLL)による、盟友同士の一騎打ちである。

両者は5月4日の福岡大会でロビー・イーグルスと藤田晃生のタッグを打ち破り、見事同王座を戴冠した。

栄光の瞬間の直後、デスペラードが熱烈に対戦を熱望し、それにミスティコが呼応したことで実現したこの一戦。

タッグパートナー同士がシングルマッチで激突するというシチュエーションは、互いへの深い信頼と、闘争本能が複雑に絡み合うプロレスならではの極上のドラマ空間を生み出す。

試合は、互いの力量を探り合うような静かな立ち上がりから、瞬く間にヒートアップしていった。

ミスティコが場外へのトペスイシーダなど、代名詞である華麗なる空中殺法で宙を舞えば、デスペラードはマスク剥がしや顔面への強烈なパンチといった冷酷なインサイドワークで応戦する。

互いの長所を消し合い、そして引き出し合う一進一退の攻防は、タッグ王者組としての完成度の高さを逆説的に証明していた。

勝負を分けたのは、一瞬の閃きと執念であった。

ミスティコが必殺のラ・ミスティカを仕掛けた刹那、デスペラードはこれを完璧に読み切り、自身の関節技であるヌメロ・ドスへと鮮やかに切り返す。

完璧に極まった絞め技の前に、メキシコの至宝もたまらずタップアウト。

盟友対決はデスペラードに軍配が上がった。

試合後、激闘の熱が冷めやらぬリング上で、両者はしっかりと握手を交わした。

敗れたミスティコがデスペラードの腕を高く掲げると、大阪城ホールは割れんばかりの拍手に包まれた。

バックステージに姿を現したデスペラードは、手にしたIWGP Jr.タッグのベルトを誇らしげに見つめながら、勝利の余韻に浸った。

メキシコにおけるルチャ・リブレの黄金時代を築き上げた生きた伝説との対峙は、デスペラードにとって特別な意味を持っていた。

「素晴らしいパートナーで、ルチャの黄金時代を築いた男に勝てたっていうのは、素晴らしい財産を手に入れられた」

そう静かに語る言葉の端々には、対戦相手への最大級の敬意が滲む。当初は憧れの存在とシングルマッチができるという事実だけで「夢が叶っていた」という。

しかし、いざリング上で相対し、闘いの熱を肌で感じた瞬間、純粋な勝負師としての本能が目覚めたことを明かした。

「やっぱり、正面にいざ立ってみると、欲が出るよな。欲が出る」

夢の舞台から現実の勝負へと意識を切り替え、見事に勝利をもぎ取ったデスペラード。

盟友との死闘を経てタッグとしての絆をさらに深めた王者は、ベルトを叩きながら次なる挑戦者に向けて「俺たちはタッグ・チャンピオン様だ。次の相手は誰だ?」と不敵に笑い、「いくらでも相手してやる」と絶対的な自信をみなぎらせた。

一方、敗れはしたものの、ミスティコの表情に陰りはなかった。

自身のホームである日本で夢を叶えたいというパートナーの願いを受け入れたミスティコは、デスペラードの底力を肌で感じ取り、その実力を手放しで称賛した。

「デスペラード、今日は、お前の本当の姿を見せてくれたな。さらに、オレの最高のパートナーは、新日本プロレスにいることも証明してくれた」

最強のタッグパートナーであることを再確認したルチャの神の子は、今回の日本でのもてなしへの返礼として、壮大なプランをぶち上げた。

「俺はお前の夢を叶えてやった。次は俺のホームに招待するよ。アレナ・メヒコだ。そこで、実力を示してみろ」

メキシコ・ルチャリブレの聖地への招待状。

それは、デスペラードに対する最高の賛辞であり、新たなる試練の提示でもある。

「デスペラードからは倒せない相手はいないことを学んだ」と語るミスティコは、日本のみならず、アメリカやヨーロッパなど、世界中どこであろうと、このタッグが最高の輝きを放つことを確信している。

IWGP Jr.タッグ王者組という枠組みを超え、個と個の魂をぶつけ合った大阪城ホールでの一戦。

戦うことでしか深まらない絆が存在することを、2人の勇者は証明してみせた。

強固な信頼関係で結ばれた日墨の最強タッグは、聖地アレナ・メヒコでの再会を誓い、次なる闘いのステージへと歩みを進める。

<写真提供:新日本プロレス>

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