【ノア】18年越しの因縁再燃。近藤修司が丸藤正道を粉砕し「勝ち逃げはさせない」と執念の王座奪取宣告
プロレスリング・ノアは6月16日、東京・後楽園ホールにて『NEO GLOBAL TAG LEAGUE 2026』を開催した。
第4試合では6月25日の同会場で行われるGHCナショナル選手権試合へ向けた、王者・丸藤正道と挑戦者・近藤修司による前哨戦がタッグマッチ形式で行われた。

丸藤正道には拳王が、近藤修司にはEitaがそれぞれパートナーとして付き従った。丸藤正道と近藤修司といえば、時計の針を2008年まで巻き戻す必要がある。
当時おこなわれた世界ジュニアヘビー級王座を巡る両者の激闘は、プロレス界のその年のベストバウトを受賞するほどの伝説的な名勝負として語り継がれている。

かつてジュニアの頂点を争った宿敵同士が、18年の時を経て、今度はヘビー級の象徴の一つであるGHCナショナルのベルトを懸けて激突する。
その運命的な前哨戦の初戦は、過去の幻影を切り裂くような近藤修司の圧倒的なパワーによって幕を閉じた。

試合は、互いの力量を確かめ合うような静かな立ち上がりを見せたが、中盤以降は近藤修司の重厚な攻めが光った。
拳王の激しい蹴りや丸藤正道の変幻自在なコンビネーションを真っ向から受け止めた近藤修司は、終盤、不知火を狙う丸藤正道を強烈なスピアで迎撃。

最後は豪快なボディースラムから、代名詞であるキングコングラリアットを死角から振り抜き、王者から完璧な3カウントを奪取した。

直接ピンフォール勝ちという最高の結果を出した近藤修司は、試合後のバックステージで静かに闘志を燃え上がらせた。
過酷なリーグ戦を終えたばかりの王者陣営の疲労を指摘しつつ、自身が長年抱え続けてきた執念を吐露した。
「向こうはタッグリーグ明けで、きっと消耗してるだろうしね。俺はタッグリーグ前から準備万端だよ。今日から丸藤は火が付くんじゃないか。俺はもう何年もずっと火が付きっぱなしだよ」
2008年の敗北から現在に至るまで、近藤修司の胸の奥底で燻り続けていた炎。それは単なるタイトルへの渇望ではなく、丸藤正道というプロレスラーに対する特別な感情の表れであった。
「タイトルマッチ、丸藤とシングルやるためにここまでやってきた。絶対獲る。勝ち逃げはさせないから」
過去の清算と新たな栄光を掴むため、近藤修司は決戦のリングへと歩みを進める。

一方、近藤修司のパートナーとして勝利に貢献したEitaは、自身の目前に迫った大一番に向けて血気盛んな様子を見せた。
6月20日に自身の地元で開催されるデビュー15周年記念大会、そしてそこでおこなわれるGHCジュニアヘビー級王座への挑戦を前に、チケットが完売した事実を誇らしげに語る。
「おい、残り4日。あと4日だ、あと4日。何がだ?俺の、Eitaデビュー15周年記念大会だ。しかも今日、全プレイガイド、予定枚数完売だよ。なんでかわかるか?この状況。俺がノアジュニアの顔だからだよ」
不便な立地条件をも跳ね返す自身の集客力を誇示し、団体における絶対的な存在価値をアピールしたEitaは、さらなる野望を口にする。
「6月20日、ハッキリ言って俺の地元、メチャクチャアクセス悪いよ。それでもな、超満員間近だ。そして地元で俺がGHCジュニアヘビーを必ず獲る。いいか、NOAH26年の歴史、さらに俺が動かしてやる」
ヘビー級の重厚な闘いとは対照的に、ノアの歴史を自らの手で塗り替えるという強烈な自負心が、ジュニア戦線をさらに熱くさせている。

そして、前哨戦で手痛い敗戦を喫した王者・丸藤正道であったが、その表情に悲壮感はなかった。
控室の床に座り込み、手元にあるGHCナショナルの赤いベルトを見つめながら、かつての最大のライバルが衰え知らずの強さを保っている事実に対する、純粋な喜びを口にした。
「おお、強えじゃねえか、やっぱり。おい、負けたけどよ、負けたけど言わせてもらうぞ。よかったよ、近藤修司、強くて」
ピンフォールを奪われた屈辱よりも、ベストバウトを繰り広げた強敵と再び魂をぶつけ合えることへの期待感が勝っているようだった。
「最近大人しかったんじゃないの?ねえ?よかったあ、強くて。負け惜しみだよ、負け惜しみ。やり甲斐あるよ。おい、25日、楽しみにしてるよ」
自嘲気味に笑いながらも、王者の瞳には鋭い光が宿っていた。
互いの全盛期を知る者同士が、年齢と経験を重ね、再び交える拳。6月25日、後楽園ホール。
単なるタイトルマッチという枠組みを超えた、18年越しの物語の続きが、いよいよ紡がれる。
■ 大会情報
大会名: NEO GLOBAL TAG LEAGUE 2026
日 程: 2026年6月16日(火) 17:30開場 / 18:30開始
会 場: 東京・後楽園ホール
観 衆: 1,009人
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