【全日本】田村男児が強烈パワーボムで立花誠吾を粉砕!2年3カ月ぶりの世界ジュニア奪還で誓った王者の覚悟「いつどんなときも強くあり続ける」
全日本プロレスが6月18日、東京・後楽園ホ-ルにて「スーパーパワーシリーズ2026」を開催した。
この日の注目カードのひとつは、異例ともいえる第2試合に組み込まれた世界ジュニアヘビー級選手権試合である。
これは第73代王者・立花誠吾たっての希望で実現した試合順であった。
結果は挑戦者の田村男児が熱戦を制し、第74代王者として2年3カ月ぶりに同王座への返り咲きを果たしている。
1月25日の幕張大会で世界ジュニア初戴冠を果たした立花誠吾であったが、初防衛戦までにはおよそ半年の歳月を要した。
3月20日の八王子大会で田村男児が挑戦を表明して以降、両者は実に15回もの前哨戦を重ね、対戦成績は8勝8敗の完全な五分。

終わりの見えない意地の張り合いに、ついに後楽園の舞台で終止符が打たれた。

ゴングが鳴ると、互いの手の内を知り尽くした両者は互角の立ち上がりを見せる。

立花誠吾がキャメルクラッチやクロスフェースで絞り上げ、エプロンからのイケメン落としやノータッチのトペコンヒーロで場外戦を制圧にかかれば、田村男児も意地を見せる。

ロープに足を固定してのDDTや、得意の裸絞めで王者を徹底的に追い込んだ。

試合が佳境に入ると、両者の闘志が正面から激突する。

立花誠吾の雪崩式えびす落とし、田村男児の直下式ブレーンバスターといった大技が次々と飛び交う中、デスバレーボムとイケメン落としの応酬では、互いにカウント1で跳ね返すという驚異的な執念を見せつけた。

最後はエルボーとラリアットの真っ向勝負となり、田村男児が強烈なラリアットの連発からこん身のパワーボムを炸裂させ、21分24秒、エビ固めで熱戦に終止符を打った。

試合後、リング上では敗れた立花誠吾が新王者となった田村男児の腰に自らベルトを巻くという、両者の絆を感じさせる感動的な光景が広がった。


激闘を終え、バックステージに姿を見せた田村男児は、手にした至宝の感触を確かめながら、その胸中を静かに語り始めた。

「気持ちいいよ。気持ちいいのと同時に、このベルトを巻いたっていう重みがいつもと違う。初めて世界ジュニアのベルトを巻いた3年前とまた別な意味で重いというか」
過去の戴冠時とは異なる、ライバルとの濃密な前哨戦を経て掴み取った証の重みを噛み締める新王者。
そして、対角線に立ってくれた前王者に対し「立花誠吾、ありがとう」と素直な感謝の言葉を述べた。
そこへ、激闘を終えたばかりの立花誠吾が姿を見せる。敗れはしたものの、その表情に後悔の色はなく、むしろ清々しさすら漂っていた。

立花誠吾は、王者時代から田村男児との防衛戦を熱望していたことを明かし、熱き思いをぶつけた。
「オマエに指名してもらったことで、俺はジュニアのベルト取ったときからオマエと防衛戦やりたいって言ってたから。結果は本望じゃねぇけど、でもこうやって後楽園で2年前を超えられたんじゃないかって俺は思える。これでまた一歩、俺はレスラーとして成長できた。ありがとう」
互いに感謝を述べ合い、さらなる成長を誓い合う両者。

しかし、立花誠吾の闘志は決して消え去ってはいなかった。
8月9日に開幕を控える「ゼンニチジュニアフェスティバル」での逆襲を視野に入れ、新王者に力強い言葉を投げかける。
「またちょっと持っていてくれ。ジュニフェスで優勝して俺がまた戻って来るから。頼むぜ、いつジュニフェスやるかわかんねぇけど。それまでチャンピオンでいてくれ」
必ず這い上がり、再び至宝への挑戦権を掴み取ってみせるとのリベンジ宣言を残し、立花誠吾は控室へと姿を消した。

ライバルからの熱い宣戦布告を受け取った田村男児は、ベルトにそっと手をやり、これからの険しい防衛ロードへ向けて王者の顔つきへと変わった。
「おう。まだまだ終わらない。前哨戦終わってタイトルマッチやって、これからもっと続くから。まだ始まってねぇんだよ。これからこのベルトの重みが一番になってくる。そのためにもチャンピオンとしていつどんなときでもチャンピオンらしく強くあり続ける。そうやっていく」
15回の前哨戦を経て決着を見た二人の物語は、これで終わりではない。
世界ジュニアの頂に再び立った田村男児の「強くあり続ける」という決意と、立花誠吾の巻き返しが、これからの全日本ジュニア戦線をさらに熱く焦がしていくことだろう。
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