【全日本】真霜拳號が8人タッグで斉藤ジュンから勝利を奪い、関本のコンビで世界タッグ挑戦表明「てめぇから文句つけようのない勝ちだ!」

全日本プロレスが6月18日、東京・後楽園ホ-ルにて「スーパーパワーシリーズ2026」を開催した。

立見券を含めたすべてのチケットがソールドアウトし、当日券の販売も行われないほどの超満員札止めという熱気の中で、次期シリーズの覇権を占う重要なカードが組まれた。

第3試合の8人タッグマッチにおいて、盤石と思われていた世界タッグ王者組にまさかの土がついたのである。

斉藤ジュンと斉藤レイの「斉藤ブラザーズ」は、本田竜輝、羆嵐と出陣。

対するは綾部蓮、タロース、関本大介、真霜拳號という大型かつ実力派ぞろいのカルテットである。

リング上ではレイとタロースの規格外のぶつかり合いや、綾部と本田の意地の張り合いなど、肉弾戦の醍醐味が存分に発揮された。

羆嵐が軽快な動きからセントーンを放てば、関本大介も豪快なブレーンバスターで応戦するなど、一進一退の攻防が続く。

しかし、勝負の分岐点はベテランの老獪な連携にあった。

斉藤ブラザーズが真霜拳號を捕らえ、必殺の合体技を狙った一瞬の隙を関本大介が見事に遮断する。

孤立した斉藤ジュンに対し、真霜拳號が得意の関節技である無道で絡みついた。

一度は斉藤ジュンが力ずくで脱出し、スピアやチョークスラムで逆襲を試みるものの、蹴り足を絡め取った真霜拳號が再び腕を固める。

そこへ関本大介が容赦のないラリアットを叩き込み、完全に動きの止まった王者に対し、真霜拳號が完璧な無道で絞め上げた。

結果はレフェリーストップ。タッグ王者から鮮やかな勝利を奪い取ってみせた。

勝利した真霜拳號は、試合直後のリング上で興奮冷めやらぬままマイクを握る。

王者である斉藤ジュンから直接勝利をもぎ取った事実を強調し、「てめぇから文句つけようのない勝ちだ!」と突きつけると、隣に立つ関本大介に向かって「一緒に取っていきましょうよ」と、世界タッグ王座への挑戦を力強くアピールした。

目の前で相棒を沈められた斉藤レイは、この挑発を黙って見過ごすはずがない。

怒気をはらんだ表情で「関本大介、そしてマシモン。ジュンが目の前でやられたんだ。その挑戦受けねぇわけがねぇだろうが」と即座に受諾。

さらに決戦の舞台として「場所はここ後楽園ホールで7月19日だ!」と、1か月後の同会場を指定した。

無念の敗北を喫した斉藤ジュンも「後楽園の借りは後楽園で返す」と短い言葉に怒りを込め、代名詞である「DOOM!」の絶叫とともに雪辱を誓った。

バックステージに戻ると、熟練のタッグチームとしての風格が漂っていた。

関本大介が「やるときはやる男、真霜拳號だねえ」とパートナーの決定力を称賛すれば、真霜拳號も「よし、1か月後挑戦決まった!やりますか。やってやりましょう!」と気合をみなぎらせる。百戦錬磨の両雄が、タッグ戦線に巨大な嵐を巻き起こす準備を整えた。

受けて立つ王者組も、怒りを闘志に変換している。

斉藤レイは改めて「お前たちの挑戦、受けてやるぜ!この世界タッグを懸けてここ後楽園ホールで7月19日にぶっ倒してやる」と完全決着を予告し、斉藤ジュンもリング上での発言を繰り返すように「後楽園でやられた借りは後楽園で返す」と静かに闘志を燃やした。

一方で、同じリングに立ちながら蚊帳の外に置かれた形となった綾部蓮の胸中には、複雑な思いが渦巻いていた。

6日の角田大会で世界タッグ王座を取り逃がした記憶が蘇り、「斉藤ブラザーズがベルトをもって入場してくるのを見て、また悔しい思いがこみ上げてきた」と無念さを吐露。所属ユニットであるToCにベルトを取り戻すべきだという強い使命感を口にした。

また、この日のコメントの中で、共闘したタロースの一時帰国もアナウンスされている。

この一戦に出場した他選手たちも、来るべき夏へ向けて独自の目標を掲げている。

本田竜輝は、秋の祭典である王道トーナメントへ視線を向け「3年連続準優勝の本田竜輝が今年こそ必ず優勝する!」と悲願達成を高らかに宣言。

GAORA TV王座とTV6人タッグ王座を保持する羆嵐は、「俺はこのGAORAのベルトも6人タッグのベルトも全て守り抜いて最高のベルトにしてみせるよ」と、二冠王としての矜持を示した。

各選手の思惑が複雑に交錯する中、7月19日の後楽園ホール大会へ向けた世界タッグ王座戦の火蓋は切って落とされた。

超満員の熱気が生み出した新たな因縁が、全日本プロレスの真夏のリングをさらに熱く焦がしていく。

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