【全日本】NWA王者サイラス・メイソンが規格外のパワーで芦野祥太郎を粉砕!敗れた芦野はリベンジ宣言「勝手に行ってやるからな、アメリカ」

全日本プロレスが6月18日、東京・後楽園ホールにて開催した「スーパーパワーシリーズ2026」は、立見券も含めた全席種が完売し、当日券の販売も行われない超満員札止めの沸騰大会となった。

熱気渦巻く会場をさらなる興奮で包み込んだのは、昭和のプロレス界で最も権威あるタイトルとうたわれたNWA世界ヘビー級選手権試合である。

往年の名曲「ギャラクシー・エキスプレス」に乗ってリングに現れたのは、王者”ザ・スリルビリー”サイラス・メイソン。

身長196センチ、体重136キロの巨躯を誇るテネシー州出身の怪物は、ブラジリアン柔術黒帯やアマチュアレスリングの実績に加え、映画『アイアンクロー』でテリー・ゴディ役を務めるなど多彩な経歴を持つ。

対する挑戦者・芦野祥太郎は、セコンドのザイオンとともに静かに闘志を燃やし、日米の威信を懸けた闘いのゴングが鳴らされた。

試合は、体格で勝る王者が荒々しいパワーファイトで主導権を握る展開となる。

圧倒的な質量を前に、芦野祥太郎は機動力を生かしたマウントエルボーやアキレス腱固めで活路を見出そうと試みる。

終盤、投げっぱなしジャーマンから必殺のアンクルホールドで王者の巨体を捕獲し、勝負に出た。

しかし、サイラス・メイソンの強靭な脚力はそれを許さなかった。力任せに脱出を図ると、走り込んでの強烈なラリアットを一閃。

そのまま変型スクラップバスター(スリル・ライド)で挑戦者をキャンバスに叩きつけ、7分10秒、片エビ固めで圧倒的な防衛劇を見せつけた。

リング上で挑戦者と握手を交わした怪物は、試合後のバックステージでも規格外の大物ぶりを発揮した。

報道陣を前に公式なコメントを残すことなく、そのまま浴室へ直行して優雅にシャワーを浴びるという余裕を見せる。

一方、控室へ戻った芦野祥太郎は、敗北のダメージを引きずりながらも、その言葉には理不尽なまでの体格差に立ち向かうプロレスラーとしての強烈な矜持が満ちていた。

王者の経歴や実力を事前に徹底分析していたことを明かし、作戦の意図を語る。

「サイラス・メイソン、どんな選手か俺は徹底的に調べて知ってたんだよ。俺は調べて知ってんだよ、アイツの強さを。だからこその短期決戦。長引かせない試合に持っていったけど、やっぱりつえぇ」

己の肉体を極限まで鍛え上げても、超えることの難しい骨格という壁。

しかし、芦野祥太郎はその絶望的な状況こそが闘いの醍醐味であると笑みを浮かべる。

「これが全日本プロレスの面白さだ。体重をよ100kgにしようが105kg超えようが、190cmのやつには届かねえんだよ」

物理的な限界を認めながらも、魂の炎は決して消えてはいない。不屈の精神こそがプロレスラーの証明であると、自らを鼓舞するように言葉を紡ぐ。

「ただな、諦めたらプロレスラーじゃねえ。It’s not done。まだ終わってない」

さらには、会社や団体の決定を待たず、単身で海を渡り敵地へ乗り込む覚悟まで口にした。

「負けたけどよ、アメリカ行ってやるよ。会社がなにも決まってねえとか知らねえよ、勝手に行ってやるからな。サイラス・メイソン、テネシーだろ。テネシーで待ってろ。西東京市の芦野が、テネシーのサイラス・メイソンをタップアウトさせてやるよ」

強大な怪物に屈した西東京市の男は、異国の地でのリベンジを力強く誓った。

伝統のNWA世界ヘビー級王座を巡る闘いは、国境を越えた終わなき意地のぶつかり合いへと発展していく。

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