【新日本】タイチがYuto-Iceの喧嘩殺法を真っ向から受けて立つ「テメーの全部の手尽くしてかかってこい」

新日本プロレスが6月20日、千葉・君津市民体育館にて開催した『永田裕志 Produce Blue Justice XVIII ~青義進陸~』。

大会を大いに盛り上げた第5試合では、タイチ、上村優也、エル・デスペラードのトリオが、Yuto-Ice、OSKAR、永井大貴組と激突した。

この一戦は、来る6月23日の後楽園ホール大会で行われる『G1 CLIMAX 36』Aブロック出場者決定戦を見据えた重要な前哨戦である。

タイチとYuto-Iceが直接対決を控えており、OSKARも7月6日に高橋裕二郎との同ブロック出場者決定戦に挑む。

OSKARが勝ち上がれば上村優也と同じブロックに組み込まれる可能性があり、各選手の思惑が複雑に交錯する6人タッグマッチとなった。

試合前から、タイチとYuto-Iceは互いを射抜くような鋭い視線を交わし、OSKARは上村優也に真っ向から詰め寄る。

開始のゴングが鳴ると、先発を買って出たタイチとYuto-Iceは、髪を掴み合い、エルボーとローキックの乱打戦を展開。

意地と意地のぶつかり合いは、タイチが強烈なフロントキックでダウンを奪い、凄まじい蹴りの連打で主導権を握った。

その後、OSKARの圧倒的なパワーが猛威を振るう。エル・デスペラードをカウンターのショルダースルーで投げ飛ばし、ハンマーパンチで動きを完全に封じ込めるなど、超弩級ヘビー級の恐ろしさを見せつけた。

しかし、上村優也も負けてはいない。機動力を活かしたアームドラッグやドロップキックで反撃し、鮮やかなプランチャで場外のOSKARを強襲した。

終盤、勝負の行方は上村優也と永井大貴に委ねられた。永井大貴のダイビングヘッドバットや横入り式エビ固めを凌ぎ切った上村優也は、カウンターのアームドラッグから完璧なリストロックで捕獲。

テクニックの差を見せつける形で、見事ギブアップを奪い取った。

しかし、この日の真のクライマックスは決着の直後に待っていた。

怒りが頂点に達したタイチが、場外でYuto-Iceを観客席へと投げつける暴挙に出る。

さらにタイチはYuto-Iceを会場の奥深くまで連れ出し、観客の目の届かないトイレで凄惨な番外戦を展開。

しばらくして両者がもつれ込むように場内へと戻ってくると、再びリングサイドで危険な打撃戦を再開した。

殺気立つ両者を、セコンド陣やエル・デスペラードが総出で引き離すという、戦慄の光景が繰り広げられたのである。

また、その傍らでは上村優也とOSKARも激しい言葉を交わして火花を散らしており、リング内外で次期シリーズへ向けた遺恨が爆発する結果となった。

試合後、バックステージに戻った勝者チームは、それぞれの戦いを振り返った。

エル・デスペラードは、OSKARの規格外のパワーに舌を巻きつつも、プロレスの奥深さを語る。

「痛え。OSKARのブーツで頭取れたかと思った。ああいう超弩級のヘビー級を相手してると楽しいねえ。どうやって転がそうかなって考えちゃうよな。それを正面切ってぶん投げようって優也、おもしろいね」

一方、Yuto-Iceとの喧嘩腰の死闘を繰り広げたタイチは、大量の汗を光らせながら相手を挑発した。

「見ろ、この汗。俺はすっかりハイになってるよ。どこでも来い、お前。テメーみたいなガキのケンカ乗ってやる。テメーの全部の手尽くしてかかってこい」

G1出場経験のない若き相手に対し、「そんな簡単に出れねえってことを教えてやる」と高い壁となることを宣言。

さらに、「しっかり叩き潰してやるから。後楽園、6月23日、そん時まで楽しみにしとけよ」と過激な言葉で煽り立てた。ただし、会場の暑さには辟易したようで、「二度と来ねえぞ、こんなクソ暑いとこ!」と毒づく場面もあった。

この試合で勝利を決めた上村優也は、G1に向けた静かなる決意を語る。

「このシリーズ、僕は僕なりに闘ってんだ。リング上はもちろん、ライバルだって俺なりの気持ちや葛藤あるんだ。それをエネルギー溜めて『G1』、ニュースタンダードなストロングスタイルを見せて、一気に行きたいと思います」

敗れた側のバックステージも熱を帯びていた。ギブアップ負けを喫した永井大貴は、満身創痍の体を引きずりながらも、プロレスラーとしての矜持を口にする。

「首も腕も、やられた手首も、痛いところなんてたくさんある。レスラーはそんなこといちいち言わねえんだ。SNSでお涙ちょうだいのポエムなんて必要ねえんだ。試合で見せるんだ。これがレスラーだ」

また、OSKARは直近のリング上の荒んだ状況に対する怒りを爆発させた。

「この1カ月、俺たちはリングの上で汚いやり方で負けたんだ!俺たちが相手にするのは、一番のクソユニット、HOUSE OF TORTUREの連中だ!ヤツらをズタズタにしてやるぜ。本物のプロレスってやつをみんなに見せてやる!」

そして、タイチとの決戦を控えるYuto-Iceは、ヤングライオンたちに制止されながらも、闘争本能を剥き出しにして叫んだ。

「23日、来れるヤツは来たほうがいいぞ、後楽園ホール。単純によ、俺がタイチと闘いたい、タイチが俺と闘いたい、それだけなんだ」

G1出場権という最高のスパイスが加わったこの戦いを前に、「試合当日はよ、何も考えなくていい。ただ感じろ! LET’S GET HIGH!」と、自らの代名詞である言葉で締めくくった。

<写真提供:新日本プロレス>

Pages 1 2

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加