【新日本】狂気の“YOHゲーム”は無法地帯へ!アキラが鉄板とローブローで乱戦を制しジュニア王座挑戦権を強奪「本物の“アキラ100%”を見せてやる」
新日本プロレスが6月23日、東京・後楽園ホールで開催した『Road to G1 CLIMAX』第3戦。
この日の第5試合では、IWGPジュニアヘビー級王座への挑戦権を懸けた4WAYマッチが行われた。
マスター・ワト、藤田晃生、フランシスコ・アキラ、そしてSHOという個性豊かな4選手が入り乱れ、誰か一人が勝利した時点で決着となる過酷なサバイバル戦である。
この闘いの発端は、6月14日の大阪城ホール大会に遡る。今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』を制したYOHが、DOUKIからIWGPジュニアヘビーのベルトを奪取。
すると、ジュニアの猛者たちが次々と挑戦をアピールし、これを受けた王者YOHが“YOHゲーム”の開催を宣言したことで、今回の四つ巴の戦いが実現した。
勝者は、7月6日の後楽園ホール大会でYOHのベルトに挑戦する権利を得る。
王者YOHが放送席から冷徹な視線を送る中、リングインしたSHOがマイクを握り、毒づいた。
「やかましいんじゃ、後楽園の田舎モンどもが!オメーらしょせんは田舎モンなんじゃ!YOH!テメーがベルトを持ったせいで、わざわざこんなことしなきゃいけなくなったんだよ!でもよ、4WAYっちゅったら、ワシの得意中の得意分野じゃ!今日もよ、オメーらなんか余裕で、ボコボコにしてやる!」

ゴングが鳴ると、事態はSHOの思惑とは異なる方向へと進む。
アキラが「サッキ、ゴメンナサイ」とSHOに謝罪して共闘を申し出たかと思えば、直後にカバーの奪い合いで裏切るなど、目まぐるしく変わる同盟と裏切り。

藤田晃生とワトも、打撃戦から連携への切り替えを余儀なくされるなど、4WAYならではの複雑な駆け引きが展開された。
試合が佳境に入ると、大技の応酬に拍車がかかる。藤田晃生がワトをジャーマンスープレックスで投げ飛ばせば、ワトもTTDで突き刺す。

さらに、コーナーでの攻防では、藤田晃生がアキラ、SHO、ワトの3人をまとめてパワーボムで投げ捨てるという驚異的なパワーを見せつけた。
しかし、終盤は反則が乱れ飛ぶ無法地帯と化した。SHOのレフェリー妨害を皮切りに、突如としてDOUKIが乱入し、ワトにストンピングを浴びせる。
事態を収拾しようと王者YOHがリングに向かうが、SHOが鉄板で殴打しこれを阻止。リング上は鉄板を巡る攻防となり、藤田晃生がSHOやワト、DOUKIを次々と鉄板で殴りつける。

だが、ここでアキラがローブローで藤田晃生の動きを止め、逆に鉄板で脳天を殴打して場外へ排除した。
最後は、孤立したワトに対し、アキラが正面からのファイヤーボール、バズソーキック、そして必殺のCrownfallを完璧に叩き込み、荒れ狂う4WAYマッチに終止符を打った。
荒れ狂う激戦を制して挑戦権を手にしたアキラは、リング上でマイクを要求する。
英語で「マツモト、ドリンクを早く持ってこい!」とセコンドを顎で使うと、続けて日本語で王者へ向かって「早く来い!YOH、YOH、YOHゲーム、勝った!」と勝ち誇った。

すると、放送席で見届けていた王者YOHが、松本の肩を借りながらフラフラとした足取りでリングへと姿を現す。満身創痍の王者はマイクを握ると、どこか飄々とした態度で口を開いた。
「オイ、アキラ……おめでとう……」
緊迫した空気を抜くような祝福の言葉に、場内からは笑いが漏れる。
YOHは構わず「100代目チャンピオンとして、キミを向かい打ちます。アキラ、全力で来いよ、テメー……アキラ100%で来い」と、挑戦者へ独特の言い回しでエールを送った。
しかし、この王者の得体のしれない余裕が、アキラの逆鱗に触れた。
言葉が終わるや否や、アキラは強烈なエルボーでYOHに襲い掛かる。

倒れ込んだ王者に対し、あろうことか至宝のベルトで幾度も殴りつけ、容赦なく踏みつける暴挙に出た。静まり返る後楽園ホールに、アキラの冷酷なマイクアピールが響き渡る。
「やっとの思いで、挑戦までたどりついたな。だが、オマエの時間は、もう終わりだ!YOH、オレがオマエのすべてを奪い、夢をぶっ潰す。そして何より、オマエのファンどもを、絶望させてやる!」
ファンへの非情な宣告を残し、アキラはふてぶてしい態度でリングを後にした。
見事に挑戦権を手にしたフランシスコ・アキラは、バックステージで不敵な笑みを浮かべ、自身のスタンスを明確に語った。
「お前たちが一番勝ってほしくないと思っている男が、自分が何者かを証明して見せた。俺を嫌ってくれ。それこそが俺の望むことだ。なぜなら俺はリングの上では、本物だからだ」
ファンからのブーイングを己のエネルギーへと変換し、「本物」であるという強烈な自負を口にする。そして、標的となる王者YOHへ独特のメッセージを送った。
「YOH、お前は本物だ。今のお前は、ずっとそこにいた。何年か前のダメだったYOHの陰に隠れていただけなんだ。俺はそういうお前が好きだ。だからその本当のお前を、全部ぶつけてこい。本物の“アキラ100%”を見せてやる」
一方、理不尽な反則と乱入によってチャンスを潰されたマスター・ワトは、怒りを露わにした。
「ふざけんなよ!こんなもんで俺は腐らねえ。ナメられようとバカにされようと、俺は俺の道を進む。IWGPジュニア、そのベルト、そんな粗末なやり方で挑戦者決定戦……ふざけんな、バカ野郎!」
また、鉄板攻撃の応酬の末に敗れ去った藤田晃生は、床に座り込みながらも、アキラの覚悟を認めつつ、次なる獲物として狙いを定めた。
「やってくれるな、アキちゃんよ。腹決めたんだろう。まあ、レフェリーが見てないんだったら反則じゃないけどな、ここにな、我慢ギリギリになってるヤツがいることをよく覚えとけよ。腹括ったんだな。じゃあお前がベルト獲れよ。俺が挑戦してやっからよ」
そして、無法の限りを尽くされた王者YOHは、コメントブースを這いずりながら、王者の余裕を見せつけた。
「オイ、アキラ……さっきのはキミの何パーセントなの?全然痛くも痒くもないんだから」
それぞれの野望と怒り、そして狂気が交錯した「YOHゲーム」。
次なるステージである7月6日の後楽園ホールで、狂気の王者と「本物」を自称する挑戦者が、どのような闘いを繰り広げるのか。
新日本ジュニア戦線は、さらに深く、予測不能な混沌の渦へと飲み込まれていく。
<写真提供:新日本プロレス>
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