【全日本】”ミスター斉藤”土井成樹が新王者・田村男児から電光石火のピンフォール奪取「次の挑戦者は俺やろ!」7.25神戸での王座戦が急浮上
全日本プロレスは6月24日、東京・新木場1st RINGにて「スーパーパワーシリーズ2026」を開催した。
4大タイトルマッチが行われた6月18日の後楽園ホール大会から息をつく暇もなく、次なる激闘の幕が上がった。
わずか数日前に2年3カ月ぶりの世界ジュニア王座返り咲きを果たしたばかりの田村男児が、大森北斗とタッグを組んで第2試合に登場。
大森北斗は後楽園大会で8月9日開幕の『ゼンニチJr.フェスティバル2026』への参戦を表明し、事実上のジュニア戦線回帰を果たしたばかりの注目株である。
迎え撃つは、百戦錬磨のインサイドワークを誇る”ミスター斉藤”土井成樹とセニョール斉藤の曲者タッグ。
夏のジュニアの祭典を前に、主役の座を巡る前哨戦というべき図式が組み上がっていた。
試合は力で圧倒しようとする王者組に対し、斉藤コンビが巧みなかく乱戦法を仕掛ける展開となる。
大森北斗が場外へのプランチャでセニョール斉藤を分断した隙を突き、田村男児がデスバレーボムからラリアットと一気に勝負を懸けようとした瞬間であった。
”ミスター斉藤”土井成樹はこれを電光石火のV9クラッチで切り返し、新王者から完璧な3カウントを奪い取った。
静まり返る新木場1st RINGの熱気を切り裂くように、殊勲の星を挙げた”ミスター斉藤”土井成樹がマイクを握る。
リングの中央でふてぶてしく仁王立ちしたベテランは、敗態に顔を歪める王者へ向けて容赦のない言葉を浴びせた。
「チャンピオンになって早々、負けとるやんけ!いまの試合、どこのどいつが勝ったんや!?俺やろ!」
自らの実力を誇示した上で、視線はすでに8月に行われるジュニアの祭典へと向けられていた。
ただ出場するだけではない、頂点に立つ者としてエントリーするという壮大な野望をぶち上げる。
「8月に『ジュニアフェスティバル』あるらしいな。俺はそこに世界ジュニアのチャンピオンとしてエントリーする気や。これがどういう意味か分かるか?次の挑戦者は俺やろ!」
挑戦を既成事実化した”ミスター斉藤”土井成樹は、さらに独自のペースで舞台設定まで強行する。
東京での出来事は東京で決着をつけるのが筋だと言いながらも、巧みな話術で観客の反応を誘導し、最終的には自らのホームグラウンドに近い関西でのタイトルマッチを指定してみせた。
「みんなが見たいのは関西かもしれへんな。もっと言うなら、みんな神戸で見たいんちゃうか?7月25日、神戸サンボーホールで世界ジュニアに挑戦するのは俺やろ!」

バックステージに戻っても、”ミスター斉藤”土井成樹の舌鋒は鋭さを増すばかりであった。
王者の隙を鋭く突き、全日本プロレスのフロント陣にまで決断を迫る。
「オマエこのまえベルト取って、もう燃え尽きたんちゃうか?あっさり俺に負けとるやんけ!まずはオールジャパン、決定出しとけよ。7月25日、神戸で世界ジュニア戦や!」
有無を言わさぬアピールで、世界ジュニア王座戦線の主導権を完全に掌握した。

一方、新木場大会を王座戴冠の凱旋試合とするはずだった田村男児は、屈辱の敗戦に唇を噛みしめながらコメントスペースに姿を見せた。
セニョール斉藤の徹底した妨害工作に怒りを滲ませつつ、自らの不覚を真っ直ぐに受け止める。
「チキショー。セニョール斉藤、とことん腹立つな。世界ジュニア巻いて、初陣だったけど、白星で飾れなかったし」
”ミスター斉藤”土井成樹のマイクアピールに対しても、敗者としての現実を真摯に受け入れ、逃げ隠れすることなく挑戦を受諾する覚悟を示した。
「ああいうマイクで言われたら、俺はもうチャンピオンとしてなんも言えねえ。負けた以上は俺はその意見を呑むつもりでいるから。あとは、会社で決めてくれ。あとはやるだけだよ」
言い訳を一切しない実直な言葉には、次こそは力でねじ伏せるという王者の強烈なプライドが隠されていた。
夏の祭典『ゼンニチJr.フェスティバル2026』を前に、突如として持ち上がった7月25日神戸大会での世界ジュニアヘビー級王座戦。
”ミスター斉藤”土井成樹の老獪な戦略が実を結ぶのか、それとも田村男児が王者の底力を見せつけるのか。
全日本ジュニア戦線の夏は、早くも沸点に達しようとしている。
<写真提供:全日本プロレス>















