【全日本】タイムリミット最終日の大波乱!綾部蓮が三冠王者・宮原健斗から直接タップを奪い「拒否権はない」と通告

全日本プロレスが6月24日、東京・新木場1st RINGにて開催した『スーパーパワーシリーズ2026』。

三冠ヘビー級王者である宮原健斗が、次期挑戦者に対して突きつけた「6月中に出て来い」というタイムリミット。

その最終日となる新木場大会のリングで、王者の前に立ち塞がったのは、規格外の巨体と冷酷な野心を併せ持つ男、綾部蓮であった。

この日のセミファイナル(第5試合)は、宮原健斗が本田竜輝、羆嵐とトリオを結成し、潮﨑豪、斉藤ジュン、綾部蓮の強力な混成チームと激突する6人タッグマッチ。

試合序盤から綾部蓮は、味方の斉藤ジュンの背中に強引にタッチして試合の権利を奪い取るなど、三冠王者への並々ならぬ執念を剥き出しにしていた。

試合が佳境に入ると、宮原健斗が得意のブラックアウトを放ち、一気に勝負を決めにかかる。

しかし、これを冷静に受け止めた綾部蓮は、カウンターのキチンシンクで王者の動きを完全に停止させる。

そのまま長い手足を絡みつかせる必殺のアイアン・メイデンで捕獲すると、強烈な締め上げの前に宮原健斗はたまらずタップアウト。

現役の三冠王者が、直接ギブアップを奪われるという大波乱の幕切れとなった。

完全に意識を飛ばし、リング上に大の字で横たわる宮原健斗。

その首元を容赦なく踏みつけながら、綾部蓮はマイクを握り、静かに、しかし冷酷に宣告した。

「このタイミングをずっと望んでいたんだ。宮原健斗、三冠のベルトを懸けて俺と闘ってくれ。拒否権はない」

ただの挑戦ではない。王者から直接勝利をもぎ取った上での、圧倒的な優位性を持った通告である。

「宮原健斗、絶望を味わってもらうよ」

王者の尊厳をへし折るようなアピールを残し、綾部蓮は悠然と花道を引き揚げていった。

バックステージに姿を現した大巨人は、己の計算通りに事が運んだ充実感を漂わせながら、堂々たる態度で報道陣の前に立つ。

「リング上で言った通り、宮原健斗の三冠のベルトに挑戦表明といったところだ。まあ、チャンピオンから直接勝ったんだからな。マイクでも言った通り、このタイミングを虎視眈々と待ち望んでたんだ」

単なる勢いではない。確実に王者の首を狩るための機が熟すのを待っていたのだという。

三冠という至宝の重みを理解した上で、絶対的な自信を口にする。

「三冠のベルト、当然価値は分かってるつもりだ。自分が取れるという自信もある。そして、結果をもってチャンピオンの前に立つ。そのタイミングが整ったから行かせてもらったよ。宮原健斗、絶望を味わってもらおうか」

一方、同じコーナーに立ちながら、この衝撃的な結末を目の当たりにした斉藤ジュンは、興奮冷めやらぬ様子でコメントスペースに現れた。

「勝ったぜ!まあ、最後に仕留めたのは綾部蓮だがな。まさかチャンピオンの宮原健斗を仕留めるとは思ってなかった」

規格外の巨体を誇る斉藤ジュンをして、綾部蓮の実力は脅威に映ったようだ。

「さすがにデカくて強い。誰だいったい、今日のタッグを考えたのは?まあ、楽しかったぜ。DOOM!」

上機嫌で引き揚げた斉藤ジュンとは対照的に、潮﨑豪は無言のまま控室へと姿を消した。

そして、敗北のダメージを引きずりながらバックステージに戻ってきた宮原健斗。

床に崩れ落ち、セコンドが慌てて抱き起こそうとするが、王者はそれを手で制止する。

深いダメージに息を荒らげながらも、三冠王者のプライドが沈黙を許さなかった。

「喋る、喋る。なんつったアイツ?なんつった?アイツはリング上でなんて言ったんだよ?最後なに?止めたのか?三冠?綾部蓮か。やってやろうか。アイツが言ったんだろ?このベルト懸けてやってやるよ、アイツ」

挑戦を受諾した宮原健斗であったが、綾部蓮が放った「絶望」という言葉が、最高峰のエンターテイナーの闘争心に火をつけた。

「なんか聞こえたな、アイツなんか言ったな?絶望?俺に絶望を与える?勇気があるのか、オマエには?」

自らを全日本プロレスの太陽と自負する男は、挑戦者の不遜な態度をあざ笑うかのように凄みを見せる。

「このプロレス界に希望を与え続ける男に絶望を与えるか。おもしれぇじゃねえか、やってやるよ。7月25日、やってやるよ」

綾部蓮の狙い通り、7月25日の神戸大会での三冠ヘビー級選手権試合が事実上決定した瞬間であった。

また、王者が敗れるという非常事態の中にあっても、同チームで戦った本田竜輝と羆嵐の闘志は決して萎えてはいなかった。

全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を保持する本田竜輝は、自身の立ち位置を明確にする。

「せっかく俺と羆さんと立花のアニキがこの6人タッグのベルトを持ってるからね。まだ歴史の浅いベルト、俺たちでどんどんどんどん高めて、どんどんどんどん防衛戦やっていきたいね?」

羆嵐が「だね」と頷くと、本田竜輝はさらに野心を燃やす。

「いち個人としては、本田竜輝としてどんどん結果を残していくぞ」

本田竜輝の言葉を受けた羆嵐も、自身が保持するGAORA TV王座への強いこだわりを見せつける。

「頼もしいね。6人タッグのベルトもそうだけど、俺自身、GAORAのチャンピオンでもあるんだよ。このGAORAのチャンピオンベルトを羆嵐色に染めるためには、まずテーマを見つけて、どんどんどんどん防衛していくぞ」

次期シリーズがジュニアヘビー級中心の編成となることに対しても、巨漢の王者は全く意に介さない。

「次はジュニアのシリーズか?関係ねえぞ。羆嵐は、この俺、GAORA TVチャンピオンの羆嵐はジュニアの選手にも負けねえぞ。羆嵐のプロレスをお見せします。羆嵐から目を離すな。ハァァァー!」

三冠王者が「絶望」の淵に立たされた新木場の夜。

しかし、全日本プロレスのリングには、それぞれの野望を胸に燃える男たちの熱気が確実に充満していた。

<写真提供:全日本プロレス>

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