【新日本×AEW】“禁断の扉”が開いたサンノゼの夜!ケニー・オメガが8年ぶりの激突で「世界最高のテクニカルレスラー」ザック・セイバーJr.を粉砕
新日本プロレスと米国・AEWによる合同興行『AEW x NJPW: Forbidden Door』が現地時間6月28日、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催された。
その中でもひときわ大きな注目を集めたのが、第2試合で実現したケニー・オメガとザック・セイバーJr.のシングルマッチである。
2018年の『G1 CLIMAX』公式戦以来、実に8年ぶりとなる両雄の激突は、日米のリングを股にかける現代プロレスの最高峰を証明する死闘となった。
このドリームマッチへの導火線に火をつけたのは、ザック・セイバーJr.であった。
6月10日の『AEW DYNAMITE』シンシナティ大会において、突如としてVTRでメッセージを発信し、長らく交わることのなかった宿敵への対戦を要求したのである。
「俺には8年以上闘っていない男がいる。アメリカで一度も対戦したことのない男だ。その男は一つの時代を代表する偉大なレスラーの一人だ」
新日本マットで独自のサブミッションスタイルを極め、数々の猛者を沈めてきたザック・セイバーJr.は、AEWのトップに君臨するケニー・オメガに対し、絶対的な自信とともに挑戦状を叩きつけた。
「どうなんだ、ケニー?ザック・セイバーJr.は世界最高のテクニカルレスラーだ。ケニー・オメガ、お前はまだ最高なのか?」
この痛烈なメッセージに対し、ケニー・オメガも黙ってはいない。
直後の13日に放送された『AEW COLLISION』にて、ザック・セイバーJr.と同門であるTMDKのバッド・デュード・ティトを相手に貫禄の勝利を収め、自らの実力が未だ「最高」であることをリング上で誇示してみせた。
かくして、交わることのなかった二つの線が、禁断の扉の向こう側で交錯することとなった。

熱狂のサンノゼで鳴らされた開始のゴング。
序盤は静かなグラウンドの攻防から始まったが、次第に感情がぶつかり合う激しい展開へと移行していく。

ケニー・オメガはプランチャやテーブルへの叩きつけなど、ダイナミックかつ容赦のないラフファイトで主導権を握ろうと試みる。
一方のザック・セイバーJr.は、相手の右腕に狙いを定めた徹底的な一点集中攻撃で応戦。

エプロンでの関節技やロープを利用したアームブリーカー、さらにはテーブル上での卍固めなどで、相手の生命線ともいえる右腕の機動力を削ぎ落としにかかる。
試合が佳境に入ると、両者の意地が真っ向から衝突した。

ケニー・オメガが右腕の痛みに耐えながら串刺しVトリガーやドラゴンスープレックスで猛攻を仕掛ければ、ザック・セイバーJr.もカウンターのザックドライバーやヨーロピアンクラッチで秒殺を狙う。
一瞬の隙も許されないスリリングな攻防の末、フィニッシュの瞬間は訪れた。
片翼の天使を狙うケニー・オメガに対し、ザック・セイバーJr.はこれを鮮やかな三角絞めで切り返し、さらには腕ひしぎ逆十字固めへと移行して絶体絶命のピンチに追い込む。

しかし、ケニー・オメガは残された全パワーを振り絞り、相手を力任せに持ち上げると強烈なパワーボムで脱出。
そこから非情のカミゴェを顔面に叩き込み、最後は完全無欠の片翼の天使を炸裂させ、粘るテクニシャンからスリーカウントを奪い取った。

8年の時を経て実現した再戦は、圧倒的な爆発力を見せつけたケニー・オメガに軍配が上がった。
しかし、世界最高のテクニックで相手を極限まで追い詰めたザック・セイバーJr.の存在感もまた、サンノゼの観衆の目に深く焼き付いたはずだ。
禁断の扉が開かれた一夜、プロレス界の歴史にまた一つ、新たな名勝負が刻み込まれた。
<写真提供:AEW>















