【新日本×AEW】激闘のPAC戦を制した海野翔太の前にジョン・モクスリーが出現!サンノゼのリングで緊迫の師弟視殺戦
新日本プロレスと米国・AEWによる合同興行『AEW x NJPW: Forbidden Door』が現地時間6月28日、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催された。
日米のトップレスラーが交錯する熱狂のリングにおいて、第4試合ではIWGP GLOBALヘビー級王者の海野翔太が初防衛戦に臨んだ。
挑戦者は、AEWで“デスライダーズ”の一員として恐れられるPAC。
海野翔太は6月14日の大阪城ホール大会で同王座を初戴冠した直後、ゲイブ・キッドから襲撃を受けるという波乱に見舞われた。
しかし、新王者は自らの足元を固めるよりも、GLOBAL王座の価値を世界へ示す道を選択し、PACからの挑戦表明を真っ向から受諾したのである。
両者の因縁は2022年7月に遡る。
イギリスRPWのリングにおいて、当時初代AEWオールアトランティック(現インターナショナル)王者であったPACに海野翔太が挑み、敗北を喫している。
約4年の歳月を経て、今度は海野翔太が新日本プロレスの王座を懸けて迎え撃つという、完全なる雪辱戦の舞台が整った。

真新しいIWGP GLOBALヘビーのベルトを掲げて入場した海野翔太であったが、開始のゴングと同時に試練が襲いかかる。
PACが猛烈なフロントキックからストンピングの乱打を見せ、一気に場外戦へと引きずり込んだのだ。
フェンスへの叩きつけやボディスラムなど、挑戦者の荒々しい猛攻が新王者を痛めつける。

リングに戻っても、PACのペースは崩れない。
コーナー最上段からのミサイルキックやスリーパーホールドで体力を奪いに来る。
海野翔太もカウンターのドロップキックやフィッシャーマンズスープレックスホールドで意地の反撃を見せるが、PACは驚異的な身体能力でことごとく決定打を回避していく。

試合が激しさを増す中、PACの非情な牙が剥き出しになる。
リング下からテーブルを取り出して場外に設置すると、激しいエルボー合戦から海野翔太をカナディアンバックブリーカーの体勢に捕獲。
そのまま場外のテーブルへ向けてパワーボムの要領で投げ捨てるという、戦慄の荒技を敢行した。

大ダメージを負った海野翔太に対し、PACはコーナー最上段からの450°スプラッシュ、さらには必殺のブルー・タライザーへと繋ぐ怒涛の波状攻撃を仕掛ける。
しかし、海野翔太は気力を振り絞ってロープに逃れ、王者の執念を見せつけた。

終盤、技の読み合いから海野翔太のローリングエルボー、ヘッドバット、ストライクニーが立て続けにヒット。
PACもリバースフランケンシュタイナーやトラースキックで応戦するが、最後はロープへ走ったPACを海野翔太がポップアップで打ち上げ、着地狩りの豪腕ラリアットを一閃。

形勢を逆転すると、必殺のデスライダーからSecond Chapterへと繋ぐ完璧なフィニッシュ・ホールドで、難敵からスリーカウントを奪い取った。
約4年越しの雪辱を果たすとともに、過酷な防衛戦を制してIWGP GLOBALヘビー級王座を死守した海野翔太。
激闘を終えたリング上には、勝利の余韻とともに、新たなる混沌の幕開けが待っていた。

海野翔太が自らの手で死守したベルトを高く掲げ、サンノゼの観衆に向けて勝利をアピールしたその時、会場の空気が一変する。
花道から姿を現し、リングへと足を踏み入れたのは、かつて海野翔太が海外武者修行時代などに師と仰ぎ、共に戦ったジョン・モクスリーであった。
かつての師弟関係という感傷を一切排除したかのように、ジョン・モクスリーは海野翔太の眼前に立ち塞がり、両者は一歩も引かない強烈な視殺戦を展開。
張り詰めた緊張感がリング上を支配し、かつての絆が新たな敵対関係へと変貌する予感を漂わせた。

この一触即発の危機に、新日本プロレスの最高権力者が動いた。
場内に棚橋弘至の入場曲が鳴り響くと、サンノゼのファンは大歓声で迎える。
棚橋弘至社長が真っ直ぐにリングへと向かう姿を確認すると、ジョン・モクスリーはそれ以上の接触を避けるように、ふてぶてしく場外へとエスケープしていった。

緊迫したリングに上がった棚橋弘至社長は、ボロボロになりながらも王座を守り抜いた海野翔太の健闘を称えるように、その腰に真新しい至宝のベルトを巻いた。
そして、海野翔太の腕を高く突き上げ、新日本の未来を担う若き王者の勝利を公式に祝福した。
難敵PACを下して過去の雪辱を果たした海野翔太。
しかし、その目の前に現れたかつての師・ジョン・モクスリーの影、そして窮地を救った棚橋弘至社長の存在は、このGLOBAL王座を巡る戦いが、単なる一過性の防衛ロードではなく、国境と世代を超えた壮大なドラマへと突入したことを明確に示していた。
<写真提供:AEW>















