【新日本×AEW】血塗られた元盟友対決!オスプレイがストリックランドとの死闘を制し「オーエン・ハート杯」覇者に

新日本プロレスと米国・AEWによる合同興行『AEW x NJPW: Forbidden Door』が現地時間6月28日、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催された。

メインイベントとして組まれたのは、1999年に急逝した伝説的プロレスラー、オーエン・ハートの遺した偉大な功績を称える記念トーナメントの決勝戦。

この大舞台で対峙したのは、ウィル・オスプレイとスワーブ・ストリックランドという、かつて苦楽を共にした元パートナー同士であった。

ストリックランドはバンディード、ブロディ・キングという強豪を連破してファイナルへ進出。

対するオスプレイもサモア・ジョー、マーク・デイビスという猛者たちを退け、この最終決戦のリングへと辿り着いた。

かつての盟友という関係性は、闘いのゴングが鳴った瞬間に消え失せ、リング上には互いを完全に破壊しようとする激しい憎悪にも似た闘争本能だけが残されていた。

試合は序盤の探り合いから一転し、常軌を逸した凄惨な死闘へと変貌していく。

ストリックランドがコーナーの保護パッドを外し、剥き出しになった金具へオスプレイの頭部を叩きつけると、オスプレイの顔面は鮮血に染まる。

しかし、血の海に沈みかけたオスプレイも決死の反撃に出る。

リングサイドの鋼鉄製ステップを利用し、ストリックランドを逆さ吊りの状態で激突させ、相手の顔面をも朱に染め上げた。

互いの血が混じり合うリングで、放送席のテーブル上でのスタイルズクラッシュや、雪崩式フランケンシュタイナーなど、命を削るような大技の応酬が果てしなく続いた。

終盤、極限状態の中でストリックランドがレフェリーのブラインドを突く急所攻撃から、必殺のJMLドライバーを炸裂させる。

万事休すと思われた瞬間、オスプレイは驚異的なタフネスで3カウントを跳ね返した。

限界を超えたオスプレイを鼓舞するように、リングサイドにはモクスリーをはじめとするデスライダーズの面々が駆けつけ、熱いゲキを飛ばす。

仲間の後押しを受けたオスプレイは、死力以上のパワーを覚醒させた。ストリックランドの頭部へのサイドキックを耐え抜き、強烈なヒドゥンブレードで形勢を逆転。

そこからデスライダー、垂直落下式デスライダーと怒涛の連続攻撃を叩き込み、最後は自身の最大奥義であるストームドライバー’93で、血みどろの激闘に完全なる終止符を打った。

激闘の末、メインイベントの熱狂が冷めやらぬリング上で、オスプレイは自らの足で大の字に倒れるストリックランドの元へと歩み寄った。

マイクを通して全世界へ向けて発信される言葉こそなかったものの、オスプレイはかつての盟友の顔を真っ直ぐに見据え、鋭い眼光とともに何かを語りかけた。

死線を越えた両者にしか理解し得ないその無言の対話は、残酷な流血戦の果てに生まれた深い敬意と、再び巡り合った運命への感謝のようにも見えた。

どのような言葉が交わされたのかは2人だけの秘密であるが、その姿はオーエン・ハートの名を冠するにふさわしい、プロレスラーとしての純粋な誇りに満ちていた。

その後、モクスリーらデスライダーズのメンバーから手厚い祝福を受けたオスプレイは、リングの中央で「オーエン・ハート杯」の重厚な優勝トロフィーを高く掲げ、痛みを忘れたかのような満面の笑みを浮かべた。

流血と死闘の代償として手にした栄冠の重みは、観衆の大歓声によってさらに確かなものとなった。

仲間たちがリングを降りた後、オスプレイを待っていたのは愛する家族であった。

リングサイドで見守っていた妻のアレックス・ウィンザーと固く抱擁を交わし、極限の闘いから一人の人間に戻った安堵の表情を見せる。

特設花道を2人で並んで退場する際、オスプレイはサンノゼのファンへ向けて力強く手を挙げた。

凄惨な死闘を制し、オーエン・ハートの遺志を受け継ぐ覇者となった男の背中は、どこまでも大きく、そして誇り高く輝いていた。

<写真提供:AEW>

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