【GLEAT】「5度目の正直で勝つことができました」伊藤貴則が関本大介を下し、周年大会の呪縛を断ち切るV2達成
プロレス団体GLEATは7月1日、東京・SGCホール有明にて『5th ANNIVERSARY 旗揚げ記念大会SONIC WRESTLING in 有明』を開催した。
第5試合に組まれたLIDET UWF世界選手権試合は、第5代王者である伊藤貴則にとって、過去の己の歴史を精算するための壮絶な闘いであった。

これまで伊藤貴則は、旗揚げ戦から数えて周年大会でのシングルマッチにおいて、一度も勝利を掴むことができていなかった。
5年間の呪縛を断ち切るべく指名した次期挑戦者は、圧倒的なパワーを誇る関本大介。
前哨戦では直接フォールを奪われた因縁の相手を、あえて打撃と関節技、投げ技に特化したUWFルールの舞台へと引きずり込んだ。

試合は、格闘プロレスの枠組みを破壊せんとする挑戦者のパワーと、ルールを熟知した王者の意地が真っ向から衝突する白熱の展開となる。


関本大介の強烈なハンマーパンチやラリアット、さらにはぶっこ抜きジャーマン・スープレックスの前に、伊藤貴則は幾度もマットに沈み、合計3度のダウンを宣告される絶体絶命の窮地に陥った。

しかし、カウント9で立ち上がった王者は、関本大介の必殺技であるビッグバンカタストロフィを水際で回避すると、起死回生のジャーマン・スープレックスを2連発で見舞う。

この怒涛の反撃により挑戦者は立ち上がることができず、7分19秒、伊藤貴則が鮮やかなTKO勝利で2度目の防衛に成功した。

試合直後、プレゼンターとして登場した飯伏幸太からベルトを受け取った伊藤貴則は、マイクを握ると、満員の観衆に向けて魂の叫びを響かせた。

これまで幾度となく跳ね返されてきた周年大会の壁を、ついに打ち破った喜びが言葉の端々に滲む。
「オイ、やっと周年大会で勝てたぞオイ!旗揚げ戦から周年大会、毎回毎回LIDET UWFのシングルで負けてきて、5度目の正直で勝つことができました」
歓喜の報告に続けて、王者はリング上で倒れ伏す最強の挑戦者へと視線を向け、深く頭を下げて最大の敬意を表した。
「この最高の勝利ができたのは、最高の相手・関本大介のおかげだと思うんで。関本さん、ありがとうございました!」

バックステージへ戻った伊藤貴則の表情には、安堵とともにプロレスラーとしての強烈な野心が満ち溢れていた。

怪物をねじ伏せた事実は、王者にとって何よりの自信となったようである。
「やっと、やっと周年大会で勝つことができました。やっぱりこの5周年大会で勝ってこんだけ誇れるのは、相手があの関本大介やったってことなんで」
そして、防衛ロードの先に見据える壮大なビジョンを言葉に乗せ、全プロレス界に向けて力強い宣戦布告を行った。
「これからこのLIDET UWFをもっともっと大きくするのもそうやし、あの関本大介に勝ったや。プロレス界でももっともっと俺は上にのし上がっていくぞ。今日がそれの第一歩。これからどんどん伊藤貴則はプロレス界でも押し上がっていく。今に見とけ」

一方、UWFルールという未知の領域に足を踏み入れ、激闘の末に敗れ去った関本大介は、ダメージの色を濃く残しながらも清々しい表情でコメントスペースに姿を現した。
「いやぁ、やられましたね。もう初めてああいうルールでやって。だけど負けたのは悔しいですね。伊藤貴則。ああ、立派なチャンピオン」
若き王者の実力を素直に称えた大ベテランであったが、その瞳に宿る闘志の炎は全く衰えていなかった。
己の年齢を口にしながらも、限界を否定し次なる闘いへと前を向く。
「いつか、いつか。もう俺もう45だけど、いつか乗り越えてやりますよ。明日からまた頑張ろう」

5年越しの悲願を達成し、次なるステージへと歩みを進める王者・伊藤貴則。
しかし、リング上ではプレゼンターを務めた飯伏幸太が、伊藤貴則と言葉を交わし指を立ててシングルマッチを要求するかのようなポーズを見せていた。
LIDET UWFの絶対王者となった伊藤貴則の前に、新たな試練が立ちはだかるのか。今後の展開に注目したい。
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