【GLEAT】「折れても帰ってくるちょっぴり超人」ウナギ・サヤカが首骨折から復帰のMICHIKOへ贈った不器用なエール
プロレス団体GLEATが7月1日、東京・SGCホール有明にて旗揚げ5周年記念大会『SONIC WRESTLING in 有明』を開催した。
本大会の第2試合に組まれた女子8人タッグマッチは、激しい抗争の決着戦であると同時に、一人のプロレスラーの不屈の魂がリングへの帰還を果たした、エモーショナルな舞台となった。
軸椎歯突起骨折というレスラー生命を脅かしかねない重傷を負い、約3ヶ月間の欠場を余儀なくされていたMICHIKO。

復帰の舞台として自ら選んだのは、今年1月から激しい抗争を繰り広げてきたウナギ・サヤカ率いるユニット「ぱぱぱ令和パーティー」との全面対抗戦であった。
MICHIKOは、ちゃんよた、小橋マリカ、稲葉あずさと共に「GLEAT軍」を結成。

対するぱぱぱ令和パーティー陣営は、ウナギ・サヤカ、笹村あやめ、神姫楽ミサに加え、約2年半ぶりにプロレス復帰し今回が第2戦目となるたノア・ヒカリを助っ人として招集し、有明のリングへと乗り込んだ。

試合は、ウナギ・サヤカのゴムパッチン攻撃が自爆するなど、序盤から両軍が入り乱れる大乱戦となった。

互いの意地とプライドが交錯する中、勝負の行方は復帰を果たした2人、MICHIKOとノア・ヒカリの攻防に委ねられる。

ノア・ヒカリが関節技のクリストで捕獲を試みるが、MICHIKOはこれを強靭なパワーで持ち上げて脱出。

そのまま体勢を入れ替え、渾身のツームストーン・パイルドライバーで真っ逆さまに叩き落とした。
7分13秒、エビ固めで3カウントを奪取。

MICHIKOが自らの手で、過酷な復帰戦を白星で飾ったのである。

試合直後のリングでは、激しく敵対してきたウナギ・サヤカとMICHIKOが歩み寄り、静かに握手を交わす場面も見られた。

バックステージに戻ったMICHIKOは、ちゃんよたや小橋マリカ、さらにはセコンドのまなせゆうならに祝福され、自身の旧リングネームを交えて無事の帰還を報告した。
「宮城復帰しました!」
安堵の表情を浮かべたMICHIKOは、自らの欠場期間中にGLEATのリングを盛り上げ続けた宿敵に対し、素直な感謝と懇願の言葉を口にする。
「ウナギも私がいない間、上がってくれてありがとう。もういいじゃん?もう仲良くしよう。お前敵に回すの怖いよ…」

抗争の終結を求める弱気な発言の最中、ぱぱぱ令和パーティーの面々がコメントスペースに乱入してきた。
ウナギ・サヤカは、和解の申し出を一蹴し、ヒールとしての傲慢な態度を崩さない。
「誰が仲良くするかよ?お前らGLEATは、うちらぱぱぱ令和パーティーがいねえと集客も何にもないからな」
この痛烈な言葉に対し、MICHIKOは「すいません」とあっさり謝罪してしまう。
見かねたまなせゆうなが「言い返していいんだよみっちゃん」と発破をかけ、ちゃんよたも「そんなことないよ!」と加勢。
ここでようやくMICHIKOも「そんなことないぞ!」と声を張り上げた。

しかし、ウナギ・サヤカの毒舌の裏には、首の骨折という大怪我から這い上がってきたプロレスラーへの、深いリスペクトが隠されていた。
独特の言い回しでMICHIKOのタフネスを称賛し、共闘とも取れる言葉を投げかける。
「まあでも君は折れても帰ってくるようなちょっぴり超人なんで、これからも一緒にGLEATしますか?」
この不器用な歓迎の言葉に、MICHIKOは安堵の笑顔を見せた。
「お願いします…もう仲良くしよう本当に。もう本当に仲良くしよう。お願い」

これまでの激しい遺恨が嘘のように、ノーサイドとなった両ユニット。
最後は出場した全女子選手が一つにまとまり、「GLEAT しようぜ!」の大合唱でバックステージを華やかに締めくくった。
大怪我からの帰還、そして抗争を通じた連帯。
MICHIKOの復帰戦は、女子プロレスの逞しさと温かさを象徴する結末となった。















