​【新日本】タイガーマスクが31年のレスラー人生に幕! 小柄な体で証明した「夢は実現する」マイクで明かした“一番寂しいこと”

新日本プロレスは7日、東京・後楽園ホールにて『タイガーマスク引退記念試合』を開催。長きにわたりプロレス界を牽引してきた“黄金の虎”タイガーマスクが、超満員の観衆に見守られながら現役生活にピリオドを打った。

​引退試合は異例の「5分1本勝負・2連戦」として行われた。

第6試合の『引退試合Ⅰ』では、初代タイガーマスクの最大のライバル“爆弾小僧”ダイナマイト・キッドの遺伝子を継ぐトム・ビリントンと激突。リングアナ・田中ケロ氏のコールと割れんばかりのタイガーコールの中、トムの荒々しい猛攻を耐え抜き時間切れドローとなった。

​続く第7試合『引退試合Ⅱ』は、宿敵ブラック・タイガーIVによる入場時の奇襲で幕を開ける。コーナーポストでマスクに手をかけられる暴挙に場内から大ブーイングが起こるが、タイガーは場外へのトペや雪崩式ダブルアームスープレックスで猛反撃。5分が経過しここでもドローとなったものの、ブラック・タイガーのアピールにより5分間の延長戦へ突入する。最後は伝家の宝刀・タイガースープレックスホールドで鮮やかに3カウントを奪い、自らの手で有終の美を飾った。

​試合後の引退セレモニーではゆかりのある方々から花束を贈られると、最後に師匠である初代タイガーマスクの佐山サトル氏が登場。4代目タイガーマスクはマイクを持つと「ロックアップをしたい」と願いを述べた。コールを受けゴングがなると、初代タイガーがなんとタイガーステップを披露するとどよめきが起り、ロックアップするとここでゴング。

そしてマイクを握ったタイガーは、かつてプロ野球選手を志していた少年時代、テレビで見た初代の姿に魅せられ弟子入りした原点を回顧。「佐山先生の顔に泥を塗らないよう研究していたが、『俺の真似をするな。お前のタイガーマスクをやれ』という言葉で自分なりに表現してきた」と、重圧と誇りを背負い続けたキャリアを振り返った。

​小柄な体格ゆえに両親からプロレス入りを猛反対された過去にも触れ、「夢は実現すると自分の体をもって皆さんに伝えたい。ぜひ皆さんも夢を諦めず突っ走ってほしい」とファンへ熱いエール。一方で、体が限界に近づき「この日が来なければいいと毎日思っていた」と引退への葛藤があったことも明かした。

​それでも31年間リングに立ち続けられたのは、誇り高き仲間の存在があったからだ。「引退で一番寂しいのは、新日本プロレスの最高の仲間たちと巡業に行けないこと。プロレスラーになれる人はいるけど、タイガーマスクになれる人は一人しかいない。本当に人に恵まれた」と胸を張り、「これからの新日本プロレスはもっと熱い試合をしていく。どうかこの先も応援してください」と次世代へ力強くバトンを託した。

​リング中央のライオンマークの上に立ち、惜別の10カウントゴングを聞き届けた黄金の虎。最後まで堂々とした姿を貫き、大歓声と温かい拍手に包まれながらキャンバスに別れを告げた。

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