【新日本】LA道場の絆を切り裂く成田蓮の非道なチョーク攻撃!上村優也が『G1』Bブロックでの完全決着とタイガーマスクへの恩返しを誓う
新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX』を目前に控えた7月7日、東京・後楽園ホールで開催された『タイガーマスク 引退記念試合』。
聖地がメモリアルな空気に包まれる中、第4試合として組まれた10人タッグマッチは、次期シリーズの覇権を争う男たちの殺伐とした前哨戦となった。
本隊の上村優也、タイチ、エル・デスペラード、マスター・ワト、安田優虎の5人が迎え撃つは、悪逆非道なユニット「HOUSE OF TORTURE(H.O.T)」。
成田蓮、SANADA、DOUKI、SHO、金丸義信にディック東郷を加えた無法者集団である。
次期G1において、SANADAはAブロックに、そして上村優也と成田蓮はBブロックにエントリーされており、その因縁がこのリングで交錯することとなる。

試合前、電飾煌めくコスチュームで入場したSANADAの胸元の電光掲示板には、「Bye Bye タイガーマスク」という皮肉めいたメッセージが流れていた。

そしてゴングを待たずして、SHOが阿部誠リングアナウンサーからマイクを強奪し、後楽園のファンに向かって悪態をつき始める。
「やかましいんじゃ、この後楽園の田舎モンどもが!オメーらなんかよ……」
大ブーイングが巻き起こる中、エル・デスペラードが素早くSHOのマイクを奪い取る。

すかさずタイチが自らのマイクをSHOに突き出すが、音が出ないように細工されており、SHOが抗議する間にタイチが怒りのマイクアピールを叩きつけた。
「やかましいんじゃ、コラ!今日はよ、きっちりテメーらのことボコボコにしてやる!」
本隊側が奇襲を仕掛けるも、H.O.Tは姑息にも場外へとエスケープし、自分たちのペースへと引きずり込んでいく。

試合は、金丸義信の老獪なインサイドワークや、H.O.T得意のトレイン攻撃、さらにはディック東郷のパイプカットなど、徹底した無法殺法に本隊側が苦しめられる展開となる。

金具剥き出しのコーナーを利用したラフ攻撃に、マスター・ワトやタイチが幾度となく打ち付けられた。

中盤、G1での対決を控える上村優也と成田蓮が激突する。

上村優也が真っ向からエルボー合戦を要求するも、成田蓮はこれを無視してチョーク攻撃で応じ、ディック東郷と結託してストンピングの雨を降らせた。

真っ向勝負を避ける成田蓮に対し、上村優也はドロップキックで意地の反撃を見せる。

終盤、安田優虎がSHOに対してドロップキックやブレーンバスターで肉薄し、一気に勝負を決めようと逆エビ固めを狙う。
しかし、ここでもH.O.Tの悪行が火を吹いた。レフェリーの死角を突いてDOUKIが鉄パイプで安田優虎を殴打。

動きの止まった安田優虎を、SHOが容赦のないクロスアーム・パイルドライバーでマットに突き刺し、スリーカウントを強奪した。

試合後もH.O.Tの暴走は止まらない。
成田蓮はタオルを使って上村優也を締め上げると、そのまま鉄柱へと叩きつけ、G1へ向けた遺恨をさらに深く刻み込んだ。

バックステージに戻ったH.O.Tの面々は、傍若無人な振る舞いを続けていた。
DOUKIは、突如として8月のDDT両国大会への参戦と佐々木大輔とのタッグ結成について不敵に語り始める。
「俺と佐々木大輔の間には、10年以上、20年近くの関係があるのだ。俺が“神”になる前、DOUKIになる前からの、深い、深ーい関係があるのだ。そんな俺と組んだら、どうなると思う?ハハハハ!」
これに呼応するように、ディック東郷も「佐々木の師匠、誰だと思ってんだ!格が違うんじゃぁ、ボケェ!」と凄んでみせた。
成田蓮をはじめとする他のメンバーは、無言のまま控室へと消えていった。

一方、敗れた本隊側の控室では、G1への決意と、この日引退を迎えるタイガーマスクへの熱い思いが語られた。
上村優也は、試合後に非道な制裁を受けた成田蓮に対し、LA道場時代からの深い絆と怒りを入り交じらせて宣戦布告を行った。
「一緒にLA道場で何百回、何千回と一緒に練習してきて、関節極め合って、同じ釜のメシを食ってきたんだ。ヤングライオンの頃、アンタが言ったこと、忘れてねえからな。俺が今回、『G1』で勝って、俺たちのストーリー、もっともっと、先見せてやるよ」
そして、かつてジュニアタッグリーグでコンビを組んだタイガーマスクへ、恩返しのG1制覇を誓う。
「タイガーさん、『G1』見ててください。本隊の先輩たちに、僕が強くなったとこ見せたいと思います」

今夏のG1にエントリーされず、独自の道を行くタイチもまた、引退する先輩へ独特の表現でエールを送った。
「アンタとは、やることばっかりだったけどな。上の世代が抜けてく中、俺ももうベテランとして寂しいよ。タイガーマスクの名に恥じぬよう、最後の最後まで思いっきり蹴ってみな。師匠の前で、思いっきりカッコいい右の蹴り、見せてくれよ」

マスター・ワトも、かつて共に練習に励んだ恩師への感謝を口にする。
「いろんな厳しいこと、たくさん教えていただきました。あなたに教わったこと、全て、忘れてません。しっかり、この胸に刻まれてます。ありがとうございました」
前哨戦の熱と、去りゆくレジェンドへの敬意。
交錯する思いを胸に、新日本プロレスの熱い夏はまもなく本番を迎える。
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