【新日本】「楽しみで夜も眠れねえよ」ウルフアロンが『G1』初陣でHENAREを撃破!怪物ルーキーが熱狂のシカゴ開幕戦で堂々と吠えた
アメリカ・シカゴの熱狂に包まれたNOW ARENAで、新日本プロレスが誇る真夏の最強戦士決定戦『新日カードランブル presents G1 CLIMAX 36』の火蓋が切って落とされた。
7月11日(土)、総勢20名の強者たちが2つのブロックに分かれ、8月16日(日)に両国国技館で行われる決勝戦への切符を争う過酷なサバイバルレースがスタート。
その記念すべきオープニングマッチにおいて、ひとりの規格外のルーキーが強烈なインパクトを残した。

今年1.4東京ドームでプロレスラーとしての第一歩を踏み出し、6.23後楽園ホールでの出場者決定戦でYOSHI-HASHIを下して本戦出場権をもぎ取ったNEVER無差別級王者・ウルフアロンである。

G1初陣の相手は、IWGPタッグおよびNEVER無差別級6人タッグの二冠を保持するHENARE。

新調したベルトと真新しいコスチュームで身を包んだウルフは、歴戦の猛者相手に一歩も退かなかった。

柔道仕込みの巻き投げや体落とし、裏投げを駆使して相手の猛攻を分断すると、HENAREの必殺技であるアルティマやランペイジを驚異的なパワーではね返す。


最後は豪快なリバースアングルスラムで激闘に終止符を打ち、見事に初戦を白星で飾ってみせた。

鮮烈な勝利を決めた怪物ルーキーは、バックステージで過酷なリーグ戦への興奮を隠しきれない様子であった。
「『G1』開幕戦、なんとか勝つことができました。この闘いが、これ以上の闘いがリーグだけであと8試合続くって考えると、楽しみで夜も眠れねえよ」
プロレスラーとしてデビューしてわずか半年。しかし、その底知れぬポテンシャルはG1という極限の舞台でさらに開花しようとしている。
激闘を繰り広げたHENAREに対し「アンタの道場で培ってきた闘魂、勝負強さ、俺が全部この肌で受け止めた。そのうえで今日、俺が勝った」と確かな自信を口にすると、ウルフの視線はすでに次戦へと向けられていた。
7.19北海道大会で激突する相手は海野翔太。「普段は“海野さん”だけど、試合は関係ねえよ。全力で叩き潰す」と、先輩相手にも一切容赦しない構えを堂々と示してのけた。

一方、敗れたHENAREはバックステージで静かにイスに腰を下ろし、マオリ語を呟きながら自身の現在地を確かめるように言葉を紡いだ。
「俺はマナも、誇りも、闘志も満ちあふれた状態で戻ってきた。それなのに、開幕戦で負けるっていうのか」
五輪金メダリストを打ち破り、そのマナ(魂の力)を自らのものにする野望は打ち砕かれた。
しかし、真の戦士としての誇りを持つHENAREは、対戦相手の実力を手放しで称賛した。
「プロレスを始めてまだ半年とは、とても思えない実力だった」と驚嘆しつつ、過酷な移動や連戦が続くG1の厳しさを説き、ウルフがこの日初めて「戦士の魂」を持つ自分と相対し、そのマナを味わったはずだと語った。
自身のルーツに強い誇りを持つHENAREは、先週ナプヒの長老たちから祝福を受け、部族の長として認められたという。
「たった一度負けたくらいで、そのマナが失われることはないぞ、坊や」とウルフへの再戦を誓うと、次戦の相手であるダニエル・モロニーへ向けて熱いメッセージを送った。
「ドリラ……お前が今どんな気持ちか、俺にはわかる。不利な立場に立たされる悔しさもわかる。褐色の肌を持つ俺たちが、白人社会の中で幾度となく試練に立ち向かってきたことも」
共通のルーツと逆境の経験を共有する相手に対し、HENAREは戦士としての生き様を真っ向から突きつける。
「俺たちは前に進み、闘い続ける。それが俺たちだ。そして神が望むなら、最後に頂点へ立つのは俺たちだ」と魂の咆哮。
政治力や反則に頼るのではなく、自らの手で勝利を掴み取ると誓い、「ホッカイドーで会おう、ブラザー」と静かに締めくくった。
デビュー半年の王者が巻き起こしたシカゴでの大旋風と、敗れてなお誇り高く立ち上がる褐色の戦士。
アメリカの地で産声を上げた今年のG1は、早くも極上の人間ドラマを予感させている。
<写真提供:新日本プロレス>
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