【新日本】「ざまあみろ、“ピンク頭”」ザック・セイバーJr.がシカゴ開幕戦で因縁の海野翔太を下し2度目の『G1』制覇へ好発進
アメリカのシカゴ・NOW ARENAを舞台に、新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『新日カードランブル presents G1 CLIMAX 36』が7月11日(土)に幕を開けた。
過酷なリーグ戦の初陣において、2024年の同大会覇者であり10年連続出場のベテランであるザック・セイバーJr.が、天敵とも言える海野翔太と激突した。

事前のデータでは、両者の対戦成績は海野が4勝3敗と勝ち越している。
昨年のG1公式戦や今年のNEW JAPAN CUP準々決勝といった重要なトーナメントの局面において、ザックはことごとく海野の必殺技であるSecond Chapterの前に苦杯を嘗めさせられてきた。
しかし、この日のザックは過去のトラウマを完全に払拭する見事な戦いぶりを披露した。

試合は序盤から激しい主導権争いとなり、海野がカウンターのドロップキックやエプロンへのDDTでペースを握りかける。

だが、ザックは雪崩式パワーボムや変幻自在のサブミッションで冷静に応戦。

終盤、海野がラリアットから一気に勝負を決めようとした瞬間、ザックの卓越したテクニックが爆発する。

丸め込みを狙った海野をグラウンドスリーパーホールドで捕獲すると、そのままスタンディング状態へ持ち上げ、必殺のザックドライバーで脳天からマットへ突き刺し、鮮やかな逆転勝利を収めた。
試合後、場外でうずくまる海野を冷酷に踏みつけてガッツポーズを見せたザック。

バックステージでは、宿敵を下した安堵と、母国イングランドへの強い誇りを漂わせながら雄弁に語り始めた。
ワールドカップイヤーにアメリカで開催される本大会において、イギリス人レスラーが4名エントリーしている状況に触れつつ、自身の実績を力強く誇示する。
「今年の『G1』にはイギリス人レスラーが4人も出場しているからだ。その大会が、よりによってワールドカップの開催年に、開催国のアメリカで開幕するのだからね。とはいえ、『栄光はイングランドに帰ってくる』と言えるヤツが1人だけいる。この、ザック・セイバー Jr. だ」
過去に優勝経験を持つ数少ない現役選手としての矜持を覗かせると、話題は長年の壁であった海野へと移った。
「ショータ、これで俺たち、ようやく五分ってところじゃないか。でも、お前が俺にかけていた呪いは、一つ解かせてもらった」
トーナメントで負け続けていた事実を「呪い」と表現し、さらには海野の奇抜なヘアスタイルを痛烈に揶揄する余裕も見せた。
「お前はこの団体でも俺に勝るひどい髪型の持ち主。それに、これまでトーナメントでは俺はお前にやられっぱなしだった。でも今日は違う。ざまあみろ、“ピンク頭”。これは幸先がいい」
天敵を撃破し、呪縛から解き放たれたザックの視線は、すでに2度目の栄冠へと向けられている。
同郷のウィル・オスプレイの名を挙げ、歴代トップクラスの勝ち点記録に挑む覚悟を堂々と示した。
「俺とウィル。アイツは歴代トップクラスの勝ち点だろう。俺も、その中に名を連ねている。トップクラスの勝ち点を挙げていくぞ。『G1』は10回目。10回も出場してるんだ。一度は優勝してるし、もう一度あのトロフィーを手に入れたい。俺はあのトロフィーが大好きだからね。見てるだけで気分が高揚する」
初陣で鬼門を突破した英国の関節技マスターが、アメリカの地で完全復活の狼煙を上げた。
一方、敗れた海野はダメージが深く、無言のまま控室へと消えていった。
屈辱を味わった若きスターにとって、ここからの巻き返しが試される過酷な夏となりそうだ。
<写真提供:新日本プロレス>
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