【新日本】「最年長がなんだ?ベテランがなんだ?」後藤洋央紀がSANADAを撃破し真夏の『G1』で魂の咆哮!次戦の辻陽太戦へ向け闘志剥き出し
アメリカ・シカゴのNOW ARENAを熱狂の渦に巻き込んだ、新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『新日カードランブル presents G1 CLIMAX 36』の開幕戦。
7月11日に行われたAブロック公式戦の第6試合で、世代闘争が激化する新日本マットにおいて「ベテランの意地」を体現する男が、見事な白星発進を遂げた。
2008年以来、実に18年ぶりの頂点を目指す後藤洋央紀が、手練れのSANADAから激闘の末に3カウントを奪い取ったのである。

試合前、シカゴの観衆の目はSANADAの入場に釘付けとなった。
開幕前の記者会見で、SANADAは一部からの批判を尊重すると語り、「公式戦もちゃんとした格好で出場いたします」とシックなスーツ姿で優等生宣言を行っていた。
しかし、いざゲートから姿を現したSANADAが身に纏っていたのは、ゴールドを基調としたド派手なコスチュームであった。
事前に敷いた布石で見事に相手とファンの裏をかく、なんともSANADAらしい心理戦からこの一戦は幕を開けた。
両者にはそれぞれ、この夏のリーグ戦にかける強い思いがあった。

後藤は昨年の同大会直前、ザック・セイバーJr.とのIWGP世界ヘビー級王座戦で右肘を負傷し、無念のドクターストップで欠場を余儀なくされた。
真夏のリングへの帰還は2年ぶりとなる。
一方のSANADAも、1月の大田区大会以降は長期欠場に入り、6.14大阪城ホールで復帰を果たしたばかり。
その復帰戦でKONOSUKE TAKESHITAのNJPW WORLD認定TV王座に挑むも敗北を喫しており、G1での完全復活を期していた。
通算対戦成績3勝3敗という数字が示す通り、試合は序盤から一進一退の攻防となる。

開始早々の握手というフェイントからペースを握ったSANADAが、場外の鉄柵を使った膝攻めや掟破りの牛殺し、さらにはエプロンでのマジックスクリューなど、冷酷かつ的確な攻めを見せる。

しかし、幾度となく地獄を見てきた歴戦の猛者の心は折れなかった。
SANADAのデッドフォールやラウンディング・ボディプレスといった決定打をことごとく凌ぎ切ると、エドモンド本田を彷彿とさせる強烈なチョップから勝機を見出す。

必殺のGTRや昇天・改を切り返されるなど、互いの奥の手を読み合う極限の攻防の末、ロープへ走ったSANADAを豪快に担ぎ上げ、そこから一気にGTR改を炸裂。
激しいサバイバルマッチに終止符を打った。

バックステージに引き揚げてきた後藤は、満身創痍ながらも充実感に満ちた表情を浮かべていた。2年ぶりの真夏の大舞台、そして難敵SANADAからの勝利は、荒武者の魂を再び熱く燃え上がらせた。
「ああ、『G1』初戦、最高の初戦を飾れたと思いますよ」
静かに喜びを噛み締めると、ベテランという立場に対する世間の見方に真っ向から噛み付いた。
「最年長がなんだ? ベテランがなんだ? そんなの関係ねえ。この『G1』はな、気持ちが強いヤツが勝つんだよ!」
若手や新世代が台頭する現在のリングにおいて、経験や年齢といった数字など関係ない。「気持ちの強さ」こそが真夏のサバイバルを生き抜く唯一の武器であると、自らの激闘をもって証明してみせた。
見事にスタートダッシュを決めた後藤の視線は、すでに次なる標的へと向けられている。7月18日の札幌大会で激突するのは、現IWGP世界ヘビー級王者の辻陽太である。
「次は札幌、辻陽太! 念願のチャンピオンだよ。オイ、辻陽太。お前の“覚悟”、見せてみろ!」
現在の新日本プロレスの頂点に君臨する若き王者を相手に、一切の気後れはない。王者が背負う覚悟を真正面から受け止め、叩き潰す構えだ。
対照的に、会見でのフェイントから盤外戦術を仕掛け、試合でも相手を極限まで追い詰めながら逆転負けを喫したSANADAは、ノーコメントで会場を後にした。
ベテランの逆襲か、新世代の台頭か。後藤洋央紀が放った熱き魂の咆哮が、真夏の最強戦士決定戦をさらに過熱させていく。
<写真提供:新日本プロレス>
Pages 1 2














