【ノア】丸藤正道が拳王を退けKENTAとの黄金カード実現へ!「その時代を作ってきた人間たちだよ、俺たちは」

プロレスリング・ノアは7月18日 (土)、大阪・インテックス大阪 5号館で『SUMMER EPIC 2026』を開催した。

第7試合に組まれたGHCナショナル選手権試合は、単なるタイトルマッチの枠を超えた特異な熱を帯びていた。

王者の丸藤正道に対し、挑戦者の拳王がサイバーファイト副社長の座を要求。

前代未聞の「役員ポスト争奪戦」という側面も併せ持った大一番は、王者が底力を見せつける結末となった。

ゴングが鳴るや否や、挑戦者は経営権奪取への執念を剥き出しにし、猛烈な蹴りの雨を降らせる。

場外での荒々しい攻防でも主導権を握ろうと試みたが、王者は代名詞である強烈な逆水平チョップで徹底抗戦。

一歩も引かない意地と意地のぶつかり合いは、次第に丸藤正道のペースへと傾いていく。

終盤、王者は猛攻を凌ぎ切り、虎王から前方回転式不知火、さらには生ヒザ式真・虎王と畳み掛け、最後は12分39秒、完璧な不知火からのエビ固めで3カウントを奪取。

3度目の防衛に成功し、副社長の座も固守したのである。

決着後、両者はリング上で健闘を称え合い握手を交わした。

しかし、余韻に浸る間もなく、リングにはKENTAが現れる。

昨年のGHCヘビー級王座戦で「丸藤とKENTAは過去のもの」と揶揄された悔しさをバネに、未戴冠のGHCナショナル王座への挑戦を直訴。これに対し、王者も「最近すげえ調子いいんだよ」と呼応し、次期防衛戦での激突が決定的となった。

敗れて野望を打ち砕かれた挑戦者は、控室に戻るなり、絞り出すように短い言葉だけを残した。

拳王「クソ…」

この一言に、役員ポストと赤いベルトの両方を逃した絶望と無念が凝縮されている。

一方、次期挑戦者として名乗りを上げたKENTAは、盟友との再戦に向けて饒舌に語り始めた。

過去の栄光にすがるのではなく、2026年現在の成熟した技術を見せつける覚悟を明かすとともに、プロレスリング・ノアのタイトル全制覇への野望を覗かせる。

KENTA「丸藤さん、挑戦表明を受けてもらってありがとうございます。まあ、どうやら俺たち同じ気持ちだったようで、もう1回俺たちの戦い見せましょうよ。別に昔のような試合をしよう、俺はそう言ってるわけでもないし。今の2026年、お互いキャリアを積んできたなかで、今見せれる丸藤対KENTA、それをファンにも見せること。それから、俺あのベルト獲ったら、GHCのグランドスラムとかいうやつ、俺もあれやりたいから。それでいうと、白GHC獲ってないだろって言いたいんでしょ。あれ秋山さんが作ったやつだから。あれカウントしてないから。ないものと考えてるから。あれを獲ったら、俺GHCグラウンドスラムだから。結局何が言いたいかっていうと、今日試合したかったってこと」

そして、王座と副社長職を守り抜き、次なる因縁の相手を迎え撃つことになった丸藤正道。

バックステージでは、激闘を繰り広げた拳王への深い感謝と、タッグ戦線への新たな欲求、そしてKENTAとの決戦に向けた熱い思いを流れるように口にした。

丸藤「まずは拳王…さん、ありがとう。感謝の気持ちでいっぱいだよ。いろいろ言い合ったし、やり合ったけど、試合をすりゃにくいし、でも気持ちいいし。隣に立てば心強いし。次はいつだ?あいつとのシングル。しばらくいいわ。俺もN-1とか出たいしな。でも、ちょっと約束することあんじゃないか?拳王さん。こないだのタッグリーグ、あの情熱MAXがベルトを獲ったあかつきには、俺と拳王さんで挑戦するって言ってたじゃん。その話がどっか行っちゃって、なんか俺と拳王さんのシングルになっちゃってみたいな。せっかくだからやりたいよ、俺は。今の拳王さんとなら必ず勝てる、もう一回勝てる、ベルト獲れる。そしたら二冠になる、最高。そしてKENTA…さん。リング上で言ったように俺、前回の戦い、シングルマッチ心残りなんだ。どっかに引っかかってるところがあって、丸藤KENTAはもう時代じゃないみたいな感じの。確かに時代じゃない。時代だったら大変だよ。でも、その時代を作ってきた人間たちだよ、俺たちは。それをもう一回見せることができる。俺たちなら絶対できる。ということで、よろしくお願いします」

会社役員としての重圧をはねのけ、赤いベルトを守り抜いた丸藤正道。

タッグ王座への色気を見せつつ、プロレスリング・ノアの歴史を創り上げてきた盟友との再戦へ向かうその姿は、いまだ衰えを知らない。

真夏の大阪で、黄金カードが再び動き出した。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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