【新日本】「弱いモロニーと闘いたくない」HENAREが朝まで飲んだ相手に激怒し『G1』で制裁のパワーボム葬

新日本プロレスが7月19日、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で開催した真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第3戦。

Bブロック公式戦として行われた第6試合は、肉体と肉体、そして誇りと誇りがぶつかり合う重厚なシバキ合いとなった。

前日の公式戦で外敵王者のゲイブ・キッドを撃破し、開幕2連勝と勢いに乗るドリラ・モロニー。

対するは、IWGPタッグ、NEVER無差別級6人タッグ、そしてニュージーランドヘビー級の3冠を保持し、1勝1敗で星を五分に戻したいHENARE。

両者にとってこれが初のシングルマッチとなる。

試合は序盤から静かなる力比べで幕を開けた。ロックアップから互角の削り合いが続いたが、HENAREが場外戦でモロニーを鉄柱やエプロンに容赦なく叩きつけ、主導権を握る。

中盤以降は意地が交錯する打撃戦へと発展し、モロニーのオジーエルボーやザ・ゴア、HENAREのサモアンドロップやネイティヴ・ニーといった大技が目まぐるしく交錯した。

死闘のクライマックス、モロニーが必殺のドリラ・キラーを狙ったところをHENAREが強引に切り抜ける。

そこからHENAREは強烈なヘッドバットを叩き込み、最後は渾身のシットダウン式パワーボムでモロニーを粉砕。

難敵から3カウントを奪い、勝ち点4をもぎ取った。

激闘を制したHENAREは、バックステージに姿を現すと、自身の顔面に刻まれた伝統的なタトゥー「マタオラ」を指差し、北の大地への特別な思いを口にした。

「ホッカイドーでは大勝利を収めることが多いようだ。マタオラが初めて生を得た土地。来るたびに感じるんだ」

しかし、その表情は次第に厳しいものへと変わっていく。

標的となったのは、直前に激闘を繰り広げたモロニーのリング外での素行であった。

前夜の激戦の疲労があるとはいえ、酒に逃げるような振る舞いをHENAREは見逃さなかった。

「昨日、お前は試合があったな。朝の6時まで飲んで。次にシングル戦で相対するときは、何もするな。いいか、これは闘いだ。弱いモロニーとなんて闘いたくはない」

HENAREが求めるのは、万全の状態から繰り出される純粋な闘争心、すなわち「マナ」の衝突である。「本当の44口径のショットをこのアゴにぶつけてこいよ」と、次なる死闘へ向けて強烈なゲキを飛ばした。

さらにHENAREの怒りの矛先は、新世代のOSKARへと向かう。

自身が誇りを持って巻いているIWGPタッグ王座に対し、OSKARがSNS上で軽薄な発言を繰り返していることに激しい憤りを露わにした。

「OSKAR、お前を若い頃から知っているが、どこかでその謙虚さを失ったようだな。すごいヤツなのに、SNSをやりすぎているんだ。あらゆる責任から逃げ出して! お前はこのベルトがSNSのためのものだと思っているのか? グッズを売るためのものだと?」

新日本プロレスのリングで10年という歳月をかけ、血と汗を流して地位を築き上げてきたHENAREにとって、ベルトは己の献身の証である。

「お前はこの団体に10年費やしているのか? お前のマナをぶつけろ」と若武者へ覚悟を問い質し、最後は故郷のマオリ語の歌で自らを鼓舞するようにインタビュースペースを後にした。

一方、HENAREの魂の一撃に沈んだモロニーは、ダメージを引きずりながらも、対戦相手が放っていた特有のオーラを素直に認めた。

「マナ、そうだな、マナ。アイツはそれを持っていた。右も左もいい。ヤツにはそれがあった」

HENAREの「マナ」に対し、モロニーは自身の内なる炎を「魂」と表現する。

ゲイブとの死闘の余韻や自身のコンディションに戸惑いを見せつつも、頂点への渇望が揺らぐことはない。

「俺には魂がある。俺たちはたがいに、同じ物を持っている。このブロックもクソくらえだ。俺はトップに立つんだ。俺が上に立つってことは、ほかのヤツらは皆、下に降りるってことなんだ」

「マナ」と「魂」が正面からぶつかり合った札幌の夜。

それぞれの美学と意地が交錯する真夏のサバイバルレースは、さらにその過酷さを増していく。

<写真提供:新日本プロレス>

Pages 1 2

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加