【新日本】「俺が世界のリングのド真ん中に立つ」上村優也が『G1』メインでザック・セイバーJr. を撃破し優勝宣言

新日本プロレスが7月19日、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で開催した真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第3戦。

そのメインイベントを飾ったのは、次代のストロングスタイルを背負う上村優也と、世界屈指のサブミッションマスターであるザック・セイバーJr.による、Bブロック公式戦であった。

両者のシングルマッチは2021年6月以来であり、上村が海外武者修行から凱旋してからは初の激突となる。

試合は序盤から、両者が誇る極上のテクニックが交錯するチェスゲームのような様相を呈した。

ザックが変幻自在の関節技で絡みつけば、上村も確かなレスリング技術で応戦し、互いに極めさせない一進一退のグラウンドコントロールが続く。

中盤には意地がぶつかり合うエルボー合戦から、上村が掟破りのザックドライバーを繰り出すなど、肉体のみならず知性と知性が火花を散らす総力戦となった。

最後は上村が怒涛の猛攻を見せる。

カンヌキの体勢からの投げっぱなしスープレックス、ダイビングボディプレスと畳み掛け、最後は必殺のライオンズシャイナーで強敵ザックから完璧な3カウントを奪い取った。

激闘を制し、超満員の会場を熱狂の渦に巻き込んだ上村は、試合後のリング上でマイクを握る。

「今の気持ちは正直めっちゃ嬉しいです!」

率直な喜びを爆発させると同時に、世界一のテクニカルレスラーからピンフォール勝ちを収めたことで、新たな野望が芽生えたことを明かした。

「たった今、もう一つ目標ができました。世界一のテクニカルレスラー、ザック・セイバーJr.、アンタからギブアップ獲ってやる!」

さらには「僕が優勝して9月の北海道シリーズ、僕が『G1』のトロフィー持って北海道に帰ってきたいと思います!」と優勝を高らかに宣言し、恒例の「スリー、ツー、ワン、オッシャー!」の大合唱で大会を締めくくった。

バックステージに姿を現した上村は、疲労の色を見せながらも充実した表情で死闘を振り返った。

「メチャクチャ、キツイ試合でしたけど、その分、勝った時のうれしさってのは半端ないですね。ただ、まだまだ2戦目だから気は抜けないです」

勝って兜の緒を締める若武者は、この一戦が持つ意味の大きさを噛み締める。

「ザック選手みたいな世界一のテクニカルレスラーを、これからどんどん相手していかなくちゃ、世界一は語れないでしょう」

そして、リング上で宣言した「ザックからのギブアップ奪取」という新たな目標についても、自身のプライドを懸けて熱く語った。

「こっちも、こういう闘いが得意な身として、やっぱりそこは目指すゴールのひとつかな。あとは今年こそ、今度こそ……今年は決勝で負けた。だったら今年、決勝いって勝って、俺がこの団体の、そして世界のリングのド真ん中に立たないといけないでしょ」

春の不覚を真夏の頂点で雪辱する。その強い意志を示した。

一方、敗れたザックは、若き挑戦者の急成長を素直に認める潔さを見せた。

「どうやら、本当に大したもんだったみたいだな。まあ、驚きはしない。ユーヤ、お前は頭脳で勝った。知性で勝った」

独特のユーモアを交えながら上村の戦術を称賛しつつも、自身の土俵であるサブミッションでは敗れていないというプライドも覗かせる。

「ただ、ギブアップはしてない。それだけは言っておく。とはいえ、負けは負けだ。『G1』を全勝で終えたことなんて1度もないし、今年もそうはいかなかったみたいだ。オメデトウ、ユーヤ。またやろう。その時こそ、本当の意味で誰が“最高のテクニカルレスラー”か、はっきりさせようぜ」

次世代のストロングスタイルと世界最高峰のテクニックが融合した名勝負。

上村優也が手にした価値ある1勝は、真夏のサバイバルレースをさらに混沌とさせる熱を帯びていた。

<写真提供:新日本プロレス>

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