【新日本】辻陽太が『G1』のリングでSANADAの結婚を祝福!「守るべきもの」を持つ男同士のプライドが交錯する仙台決戦へ
新日本プロレスが7月19日、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で開催した真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第3戦。
第4試合に組まれたタッグマッチは、2日後の7月21日仙台大会でAブロック公式戦として激突する辻陽太とSANADAの重要な前哨戦となった。
現在IWGPヘビー級王座を保持する辻は1勝1敗(勝ち点2)で星を五分に戻したい状況。
一方のSANADAはまさかの開幕2連敗(勝ち点0)と後がなく、次戦は是が非でも白星をもぎ取りたい背水の陣である。
辻は永井大貴、SANADAは金丸義信をそれぞれパートナーに迎え、リング上で相対した。

試合は、後のないSANADAの執念が随所に垣間見える展開となった。
ゴングと同時に辻へ奇襲を仕掛けると、場外のフェンスを利用して辻の左足を徹底的に痛めつける。

さらに金丸との連携でレッグスプリットやニークラッシャーを放ち、IWGP王者の機動力を削ぎ落としにかかった。
終盤、辻のパートナーである永井が奮闘を見せ、ダイビングヘッドバットなどを繰り出してSANADAを追い詰める場面もあったが、SANADAはカウンターのシャイニングウィザードで流れを断ち切る。

最後は永井をスタンディングのドラゴンスリーパーに捕獲し、そのまま振り回して強引にギブアップを奪い取った。
次戦へ向けて好調をアピールしたSANADAと金丸は、言葉を残さずノーコメントで控室へ直行した。

一方、前日の公式戦で後藤洋央紀に敗北を喫し、この日の前哨戦でも自身の足を徹底的に狙われた辻は、バックステージに自ら持参したイスにどっかりと座り込んだ。
しかし、その表情に悲観の色はない。
「昨日は負けちまったけど、いつまでも落ち込んじゃいられねえ。『G1』はまだまだ続くんだ。何ならまだ2戦しか終わってねえしな」
前日の敗北を引きずることなく、堂々と前を向く若き王者。
後藤へのリベンジについても「この借りは『G1』の決勝トーナメント、もしくはその後でも、いくらでも返してやる」と、すでに先を見据えた力強い言葉を口にした。
そして話題は、次なる標的であり、現在2連敗と苦しむSANADAへと移る。
辻は、同じユニットの先輩である鷹木信悟の背中を引き合いに出し、男の「本当の強さ」について独自の哲学を語り始めた。
「俺はな、鷹木さんを一番近くで見てて、知ってるんだよ。何も失うものがない強さよりも、何かを守るための強さが、もっと強えってことをな。そう、強さは大事なものを守るために持つべきものだから」
背水の陣で向かってくるSANADAに対し、辻があえてこの言葉を送ったのには理由があった。
闘いとは一見無関係に思えるプライベートな出来事を持ち出し、次戦の対戦相手へ異例のメッセージを送る。
「SANADAさん、何はともあれ、結婚おめでとうございます」
連敗の泥沼にいる対戦相手に対し、守るべき家族ができた人間こその強さを発揮してみせろという、王者なりの高度な挑発であり、純粋な祝福でもあった。
永井はダメージが深くノーコメントであったが、辻の言葉だけが静かなバックステージに響き渡った。
プライベートの節目を迎え「守るべきもの」を手にしたSANADAは、連敗の焦りを力に変え、IWGP王者へどのような牙を剥くのか。
そして、王者の余裕を見せる辻は、手負いのSANADAをどう迎え撃つのか。
仙台の地で行われる公式戦は、単なる星の奪い合いを超越した、男の意地と人生が交錯する一戦となりそうだ。
<写真提供:新日本プロレス>
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