【全日本】斉藤ジュン「俺とレイは生まれてからタッグ屋だ」関本大介&真霜拳號の“20年の絆”を粉砕した双子の絶対的結束!V13達成の王者組が8.29大田区へHAVOCを指名
双子の血の結束が、20年越しの友の絆を飲み込んだ。
全日本プロレスの真夏の祭典「サマーアクションシリーズ2026」が7月19日、東京・後楽園ホールで開催された。
メインイベントの第6試合では、世界タッグ選手権試合(60分1本勝負)が行われ、第104代王者組の“斉藤ブラザーズ”斉藤ジュンおよび斉藤レイが、挑戦者組の真霜拳號、関本大介を撃破。
3度目の戴冠にして初の防衛に成功し、通算防衛回数を前人未到のV13へと伸ばした。
事の発端は6月18日の後楽園大会に遡る。
地元凱旋となった6月6日の角田大会で世界タッグ王座を奪還した斉藤ブラザーズであったが、直後の大会で斉藤ジュンが真霜拳號のサブミッション「無道」に捕らえられ、無念のレフェリーストップ負けを喫した。
王者からの直接勝利という実績を盾に、真霜拳號は20年以上の付き合いがある“プロレス幼馴染”関本大介をパートナーに指名。強力な挑戦者陣営に対し、斉藤ジュンは聖地でのリベンジを固く誓い、この日の防衛戦を迎えていた。
試合は、互いの意地と絆が交錯する激しい攻防となった。関本大介が故ジョー・ドーリングさんに捧げるかのような力強いブルドーザーファイトを見せれば、斉藤レイは規格外のパワーで挑戦者組を圧倒する。

終盤、関本大介と真霜拳號が息の合った連携から大技「眉山」を炸裂させ、さらに真霜拳號が6月の再現とばかりに必殺の「無道」で斉藤ジュンを捕獲し、あわや王座移動かという場面を作り出す。
しかし、斉藤レイが身を挺したカットで絶体絶命のピンチを救うと、最後は王者組が恐るべき合体殺法・八木山サイクロンを叩き込み、真霜拳號から3カウントを奪取した。

死闘の直後、リング上には予想外の光景が広がった。
敗れてバックステージへ下がろうとする関本大介と真霜拳號を、斉藤ブラザーズが呼び止めたのである。手には大好物のアイスが握られていた。
リング上でマイクを握った斉藤ジュンは、挑戦者組の強さを素直に称えつつ、「俺とレイは生まれてからタッグ屋だ。リングで負けることはない」と、双子としての絶対的なプライドを誇示した。
それに続いた斉藤レイも、本来なら自分たちだけで独占するはずだったアイスを挑戦者組へ分け与えることを提案。
「あんたたち2人楽しかったぜ」と、激闘を分かち合った好敵手への敬意をアイスという形で表現した。
大のアイス好きである関本大介が顔をほころばせて受け取り、真霜拳號も渋々ながらリングへ戻ると、リング上の4人はアイスで乾杯。斉藤ジュンが「みんなで食べるアイスはおいしいな」とつぶやき、会場は和やかな空気に包まれた。
しかし、王者組の視線はすでに次なる標的へと向けられていた。
斉藤レイは突如として語気を強め、「次の挑戦者、俺たちが逆指名してやるよ」と宣言。
まだ対戦経験のない強豪タッグ、HAVOCのザイオンとオデッセイの名を挙げた。決戦の舞台として8月29日の大田区総合体育館大会を指定し、真夏のビッグマッチでの防衛戦をファンへ約束した。
最後はアイスの冷たさで頭痛を訴えながらも、お馴染みの「3・2・1・DOOM!」の合唱で興行を締めくくった。

バックステージに戻った斉藤ブラザーズは、改めて防衛の喜びを爆発させた。
斉藤ジュンが「あの2人、デカくてテクニシャンで強かったな」と激戦を振り返れば、斉藤レイも逆指名したHAVOCへの期待を口にする。「あの2人を倒してこそ世界タッグチャンピオンだ」と語る斉藤ジュンの表情には、絶対王者としての覚悟がにじみ出ていた。
その後はビールの乾杯を望む斉藤レイに対し、頭痛を引きずる斉藤ジュンが「あったかいおしるこでも食べようかな」と季節外れの要望を口にし、斉藤レイから突っ込まれるなど、リング上の凄みとは裏腹なコミカルなやり取りを見せた。
一方、敗れた挑戦者組の控室には、重い空気が漂っていた。真霜拳號は「こっちのペースに持ち込みきれなかった」と悔しさを噛み殺し、関本大介も「相手のペースを崩すことができなかった」と王者の底力を認めるしかなかった。
20年以上の付き合いがもたらす結束力をもってしても、双子王者の強固な壁を打ち破るには至らなかったのである。
しかし、両者の心は決して折れてはいなかった。真霜拳號が「我々はもっといけるはず。20数年がこんなもんで終わってたまるもんか」と再起を誓うと、関本大介も「もう一回だ」と同調。
幼馴染タッグの挑戦は、まだ終わりを迎えたわけではない。
双子の絶対的な結束力が勝利を収め、新たな挑戦者を逆指名した斉藤ブラザーズ。
世界タッグ戦線は、彼らを中心にさらに激しさを増していく。
<写真提供:全日本プロレス>
Pages 1 2














